東南アジアでUberがGrabに売却 インド市場への影響は? vol.449

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みなさんこんにちは!Kayoreena(@kayoreena1021)です!

最近の大きな話題と言えばこれ

 

東南アジアでUberがGrabに売却

Kayoreena
私はUber Loverな人間なんです…。

Uberにはインドの「いま」がたくさん詰まっている vol.373

 

米配車サービスのウーバー・テクノロジーズは26日、東南アジア事業を同業のグラブに売却することで同社と合意したと発表した。同地域では地元企業との激しい競争で、ウーバーは消耗戦を強いられていた。同社にとって中国やロシアに続く急成長市場からの事業撤退となる。

米ウーバー:東南アジア事業のグラブへの売却で合意 (1)

 

Grabは料理宅配サービスのUber Eatsを含む全ての東南アジア事業を取得。UberはかわりにGrabの株式27.5%を得て、最高経営責任者(CEO)がGrabの取締役会入りとなります。

 

Grabとは

HPより引用

 

Grabは東南アジア最大の配車アプリ。自家用車、バイク、タクシー、ライドシェアサービスにおいて、最大150万件/日の予約を受け付けているとのこと。

参考URL:配車サービス「Grab」の利用方法と実際にシンガポールでの利用レポート

 

GrabのUber買収に対する反応

今回の件はさまざまな見方がありますが、Twitterでの一部反応は以下の通り。

 

Kayoreena
そうだ。次思いつくこととしては「インドでもUberは撤退されちゃうの??」ということだ。

 

インドでのUberの今後の展開について

日本語文献になってしまうけどWSJによると人口13億人を抱えるインドでは、Uberは地元の配車サービス大手ANIテクノロジーズ傘下の「OLA」からシェアを奪おうとしている。

つまり、インドではUberは今後も事業を拡大しシェアを広げていく方針

 

26日にグラブとの合意が発表されると、インドやブラジルでも同じような方針にかじを切るとの臆測が流れたが、ウーバーのダラ・コスロシャヒ最高経営責任者(CEO)はそれを否定。「中国とロシアに続き今回の東南アジアで3度目となるので、再編を進めることが現在の戦略かと問うのは自然なことだ」とブログに投稿し、「答えはノーだ」と続けた。

ウーバーの戦略に詳しい関係者は、今回の東南アジア撤退が「少数株主となる(世界で)最後の1件」だとし、「ラテンアメリカとインドでは譲らない」と述べた。

WSJより引用〜

 

つまり、インドでのUber VS Olaの競争については、撤退なしの本気モードで仕掛けていくということでしょう!今後の様子見ですね。

インドでのUber VS Olaに関する文献はいろいろ。文献から今後の展開も読み取れるでしょう(今度もうすこしまとめてみますね)

 

Kayoreena
両者Softbankが投資しておりますが、現地での使い勝手としては、Olaのほうが良いかな〜という印象。でもUberはシンプルでアプリは私はUberのほうが好き(記事にするくらいですし)

 

 

ちなみに、今回のUber買収ですが、ただUberが買われて負けただけではなく、両者にはWin Winの関係があると、TCの記事では紹介されている。

 

記事によると

  • Uberは60億ドルと評価されたGrabの27.5%を得ており、この所有権は単純計算で16.5億ドルの価値に相当する。過去5年間にUberが東南アジア市場に投じた資金は7億ドルほどだったことを考えれば、十分なリターンは確保されている
  • Grabは最大のライバルの事業を閉鎖させることに成功。急成長中のフードデリバリーサービスのUber Eatsも含め、Uberのドライバー、顧客のすべてをリソースを手に入れることができた。
  • Uberは今回の取引で最大の株主の一人となったことは間違いないとされ、 東南アジアはライドシェア市場としてもっとも有望と考えらえれているため、この市場で最大の企業の大株主となるのはUberにとってもその投資家にとっても理想的な展開。
  • Uberは赤字を出す事業を止め、キャッシュを得るだけでなく、東南アジアのGrab、中国のDidiに大株主として参加することが可能となる。単なる金銭的価値を超えてUberがGrabに強い影響力をもつことを保証するものである。

 

上記の点において、今回の件が「Grabに買われてUberが負けた」というものではなく、お互いにとってWin Winな関係であることが説明されている。

 

こんな感じで今回の件、サクッとまとめてみました。

 

追記:3月30日

 

現地5年以上の斎藤さんはUber撤退と同時に日本帰国だそうです(笑)

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KAYO OSUMI

函館生まれ 北海道大学医学部卒。2016年9月よりインドの現地採用で就業。当時よりインドに進出する日系企業向けに、インド現地の話題やビジネスに特化した記事を合計600本以上執筆してきている。2018年1月から東京拠点に移し活動を続ける傍ら、現在は株式会社メルカリのインド人・外国籍エンジニアの就業支援。引き続きインドのマーケティング、調査、人材採用を強みとする。
Kayoreena
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