インド人と日本人の仕事に対する価値観の違い  vol.176

みなさんこんにちは!Kayoreenaです(*^^*)

 

先日、いつもブログ見てるよー!という方から、こんな意見をいただきました。

「Kayoreenaのブログはいつも楽しい話が書いてあって、それはそれでいいんだけど、

実際はインドってもっといろんなことあるでしょう?

それをもっと書いていったほうがいいよ。

楽しい話しか書いていないと、それだけを読んで「インドはめちゃくちゃ楽しくて、ハッピーな国」だと思ってきて来た人は、いろんなことが起きて

おいおい話と違うじゃねーか(怒)

となりかねない。

中にはインド人との関係で悩んでいる人がいたり、生活で困っている人もいたり、大変なこともあるはずだから、そういう人の話も書いていったほうが良いと思うよ。」という意見でした・ω・

 

確かに…そうですよねー笑(おそらく、この意見に納得するインド在住日本人はたくさんいるはず…)

まあそりゃ、全部が全部、楽しくてハッピーなわけではないですよね。(でもKayoreenaのブログは永遠にポップでハッピーなキャラを貫きたい…w)

いや、でもここは作られた世界より、真実を伝えることのほうが大切なので(そのためにわざわざブログ書いてるわけだしね)今日は「く」というテーマについて、日本とインドの違いを書いてみたいと思います。

インド人と日本人の働くことに対する考え方の違い

日本の皆さんは、働く会社・環境において、どんなことを求めますか?

おそらく多くの人は「人間関係の良さ」「やりがい」そんなことを第一優先に置くのではないでしょうか。

実際にリクルートホールディングスが実施したアジア8か国を含めた世界13 か国の20代、30代大卒者の入・転職実態に関する調査によると、

日本人が仕事に置いて最も重要にするのは「良好な人間関係」これが60%弱。

これに対し、インド人にとって仕事において最も大事なことは「高い賃金、充実した福利厚生」(60%弱)なのです。

あーすでに、価値観の違いが出ていますね(笑)

 

さらに、日本人が2番めに重要とする考え方は「自分の希望とする仕事内容

インド人にとって2番めに重要なのは「雇用の安定性」こちらも大きく違いますね。

 

他のアジア諸国、ほかはどんな結果が出ているかというと、中国、韓国、タイ、ベトナム、インドネシア、マレーシア、すべての国で最も重要とする条件・1位なのが

「良好な人間関係」

 

ではなく、

 

「高い賃金、充実した福利厚生」なのです。

(日本人だけなんです、職場に「良好な人間関係」を求めているのは…)

 

 

考え方の違いの中働くと、一体どういうことが起こるのか

そもそも根底にある「働くことに対する価値観の違い」というのは、日常的に働くときにも影響してきます。

私達日本人にとっては、仕事にやりがいを見出したい、スキルをつけたい、達成感を味わいたいという意見の人は多いと思いますが

働くことに対して「高い賃金と充実した福利厚生」を第一に置くインド人にとって、上記のような価値観は伝わりにくいかもしれません(もちろん全部が全部ではありません)

 

例えば、とても大切な仕事があった日でも「家族が病気になったから今日は会社休みます」ということは、インドでは全然普通のことです。

日本人の私達にとっては「え、急に?この大切な仕事、どうするの?」と疑問に感じる部分もあるかもしれません。

 

私達日本人は、残業してでも、多少無理をしてでも、仕事はしっかり終えて、期日を守るのが当たり前ですが、インドの人にとってはそうではありません。

「自分が仕事を完了できるかどうか」ではなく「その会社は高い給与を出してくれるか」ということが重要なのです。

日本人と同じように働かないインド人を見ると「仕事に対する熱意が感じられない」と見えるかもしれません。そんな中、毎年物価水準が上がるインドなので「もっとお給与あげてください」と交渉してくるインド人を見ると、

「どうして働かないのに、給与をあげないといけないんだ!(# ゚Д゚)」

そんな感じで怒ってしまう日本人も、出てくるのが想像できますね(笑)

 

日本の本社から

「期日までに提出されてない!どうなってるんだ!」

「だってインド人がやってくれないから…」

「そんなことあるか!!」

「(いや、マジでやってくれないんですよ(泣)」

ということは、おそらく頻繁に起こっているのではないでしょうか。

 

「チームワーク・PDCA・ほうれんそう」は当たり前ではない

少し話はズレますが、先日教えてもらった話に「インド人のマネージメントの難しさ」という話がありました。

インド人の多くは、縦との関係性(誰が上司で、誰が部下か)ということはとても重要視しますが、横とのチームワークが非常に弱いという話を教えてくれました。

例えば、一つの指示を出した時に、日本人は一人に共有すればチーム全員に共有し、チーム全体でどのように動くかということを考えられますが、インド人の場合はそういう動き方をしません。

情報共有はせず、単独で仕事をスタートしてしまう場合が多いとのこと。

「きちんと情報を共有してね」と言っても、それが本当にされているかはわかりません。なのできちんとそれぞれに指示を出すか、きちんと共有されているかの確認もしていかないといけないのです。

 

日本の新人研修で習うようなPDCA、ほうれんそうの文化も、インドにはありません。ないのだから教えるしかないのです。

 

他にも違いはありますが、書き出したらもっともっと出てきそうですね。はい。

 

「何が正解で、何が間違い」ではない。違う中で、どうするかという話。

仕事の価値観が違うことで大きく影響してくるのは、おそらくマネージメント層の方々ではないでしょうか。

私個人は、仕事でこの手の話で困ったことはありませんが、現地法人の社長さんのお話を聞いたりすると、こういう話で議論が始まることがあります。

なかなかおもしろいですよ、かなり大変そうですが…苦笑

 

実際に一緒に働いてみると「え、なんで?」「どうしてそうなるの?」「どういうことじゃーー!!(# ゚Д゚)」みたいな場面は出てくるかもしれません。

インドに限らず色んな国の人と接してみると、おそらくどの場面でも少なからず価値観の違いの衝突は起こります(まあ、特にインドと日本は激しい気もしますが…w)

 

私は「インド人は働かない」ということではなく「インド人と日本人の仕事の価値観は違うから、こういうことが起こりうる」という話の一例を書いたつもりです。

全ては一長一短、メリットとデメリットは裏表です。相反する価値観は、お互いの強みと見習うべきところの両方を持ち合わせています。

そんな環境の中、どうしたらお互いが気持ちよく仕事ができるか?と考え行動することが一番大切なことなのかな?と思います。それが海外で働くことの面白さであり、難しさと言えます。

全ては「経験すること」

またいろんなテーマで書いていきたいと思います!

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KAYO OSUMI

函館生まれ 北海道大学医学部卒。2016年9月よりインドの現地採用で就業。当時よりインドに進出する日系企業向けに、インド現地の話題やビジネスに特化した記事を合計600本以上執筆してきている。2018年1月から東京拠点に移し活動を続ける傍ら、現在は株式会社メルカリのインド人・外国籍エンジニアの就業支援。引き続きインドのマーケティング、調査、人材採用を強みとする。
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