インド現地採用のキャリアプラン #Adventcalendar

みなさんこんにちは!インドブロガーのKayoreenaです。

本日はアドベントカレンダー11日目です。12月の頭から25日まで連続でインドに関する記事を更新しています(すみません、最近はやや飛び飛びになっています笑)

今回のテーマは「インド現地採用のキャリアプラン」についてです。

これについては、フォロワーの方からリクエストをいただいたので、今回は私の考え方を記事にまとめてみたいと思います。

前提:そもそも現地採用とは何か?

この話を進める前に、現地採用という言葉の意味を皆さんに共有しておきたいと思っています。現地採用の対義語として使われるのが”駐在員”かと思いますが、皆さん駐在員は聞いたことあるのではないでしょうか。

現地採用と駐在員の違いは簡単にいうと下記のようになります。

  • 現地採用:現地法人に紐づいて雇用されている形態
  • 駐在員:日本法人(通常本社)から現地に派遣され雇用されている状態

大きく分けるとこういった感じです。現地採用、駐在員の違いは所属する法人ですが、その他にも大きな違いとして、

  1. 自分の意思でキャリアを変更できるかどうか(通常現地採用は自分で現地法人に所属する場合が多いため、自分で次のキャリアを変更できますが、駐在員は会社の指示なので、基本的に自分でのタイミングのコントロールが難しい。会社の指示で次の赴任や帰国のタイミングが決まります)
  2. 待遇(通常、駐在員は日本基準の報酬体系にプラスし、現地での手当報酬がつくため、日本での待遇より1.5-2倍ほど良くなる傾向がある)

こういった感じです。

現地採用のキャリアプラン

多くの方は20代のうちに現地採用として海外に就職することが多いと思うのですが、数年働くと自ずと『このままこの国に残るか、日本に戻るか』を考えるタイミングというのが来ると思います。

実際にインドで現地採用を行った人が、その後どんなキャリアプランを歩んでいるか私が知っている事例をまとめてみたいと思います。

  1. 普通に帰国して就職 多分これが一番多くのではないのでしょうか。意外に思われるかもしれませんが、インドから帰国してインドと関わり続けるか、それとも全く別のことをやるかだと、肌感後者の方が多い気がしています。セールスをやっていた人ならセールスで、それ以外のドメインならその同じドメインで就職するパターンが多いかと思います。
  2. インドスタートアップの日本進出の立ち上げ責任者 近年、インドから日本に進出するスタートアップが増えてきています。そこでインド時代の経験を活かし(商習慣や組織作りなど)日本側での人事責任者を行う人がいたりします。
  3. USCPAを取得して会計士としてインドで独立 これは直接的にあまり知らないので、興味のある方はぜひ調べてみてほしいのですが、米国会計士の資格を取得して、インドで会計士として独立している事例があります。参考に田中さんの事例を共有します。「誰もしていないような生き方を!」インドで会計事務所を立ち上げた田中啓介さんの軌跡
  4. 日系企業のインド人エンジニア採用担当 今後は日本の企業側でインド人エンジニア採用のニーズはもっと増えていきます。その中で、もしあなたがインド現地の採用事情や相場観、インド人との組織の作り方などに詳しければ、こういった仕事に就くことも可能です。
  5. インドスタートアップの投資(VC)
  6. インド市場向けのマーケティング
  7. インドの駐在員に雇用変更

 

他にもいろいろあるかもしれません。こう見ると多いのですが、実は1の選択肢が一番多いと思っています。

現地採用がキャリアアップするのは難しい

後半は急に現実的な話になりますが、一般的には、現地採用の人がキャリアアップすることはそれなりに難しいとされています。それはなぜかというと、現地採用の仕事の多くは代替の効く役割が多いためです。そのため、現地で働いているときに、その国にいるという状況以上の付加価値をつけにくい状況が生まれやすいのです。例えば帰国後、もともと住んでいた国に特化して日本とブリッジする場合、その国にいた経験値も、価値の一部になるかもしれませんが、もしそうではない場合、どこにいたか?より何をしていたか?の方が重要になるため、より”何をしていたか”をアピールできないといけません。しかし現地採用は(正直いうと)代替の効く仕事が駐在員と比べると多いため、キャリアアップが難しくなるのです。

現地採用でキャリアアップを目指すためには

では本当に現地採用の人はキャリアアップが難しいままなのか?というと、そうではありません。キャリアアップをするためのコツは、上の動画でまとめたので興味がある方はみてみてください。

今日は私の知ってる範囲でインドの現地採用のキャリアプランについてまとめてみました。参考になると嬉しいです。

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KAYO OSUMI

函館生まれ 北海道大学医学部卒。2016年9月よりインドの現地採用で就業。当時よりインドに進出する日系企業向けに、インド現地の話題やビジネスに特化した記事を合計600本以上執筆してきている。2018年1月から東京拠点に移し活動を続ける傍ら、現在は株式会社メルカリのインド人・外国籍エンジニアの就業支援。引き続きインドのマーケティング、調査、人材採用を強みとする。
Kayoreena
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