共和国記念日にインド現地で農家デモが激化 死者も

皆さんこんにちは!Kayoreenaです(@kayoreena1021)

本日は共和国記念日にインド現地で農家デモが激化 死者まででる事態になったという話です。

(今年1発目の記事なのに挨拶なしですみません。また別途書きます)

本日はインドの共和国記念日というインドで数少ない祝日のうちの一つだったのですが(インドの場合、祝日は州ごとに別々になっているため、全国共通の祝日は3日程度しかなく、今日はそのうちの1日なのです!)

昨年末から続いている農家のデモが一部行われ、それがかなり過激だった様子です。

毎年共和国記念日というと、大規模なパレードが行われ、今年もTwitterのタイムラインにはその様子が並べられておりました。

毎年、インドの風物詩で盛大なお祝いのはずなのですが、今年はどうやら違いました。農家のデモが過激だったようで、その様子が各現地メディアで報じられておりました。


実際の現地の様子を撮った動画を見ると、かなり過激でした。

政府による軍事パレードの式典が落ち着いた後、農家は正午からトラクターで行進するデモを容認されていた。ただ農家は午前9時ごろ、デリーと近隣州との州境付近にあるバリケードを破壊して予定を前倒しする形でデモを開始した。警官隊と衝突し、催涙ガスが使われる事態になり騒然とした。現地メディアなどは衝突で少なくとも農民1人が死亡したと伝えている。ー日本経済新聞よりー

今度、デモの原因となっている農家の新法律について動画でも解説しようと思っているのですが、簡単にいうと農業の自由化に反対する抗議デモです。これまで政府の保護で守られてた小規模農家が、自由化することにより大手企業や大規模農家に売り上げを持っていかれることを危惧し、販売網の自由化を止めて欲しいという抗議デモを行っています。

インドは国民の半分近くが農業に携わっていると言われており、インドにとって重要産業の一つです。しかし多くの割合を閉める中小規模農家は売り上げが非常に低く、農家の貧困問題はインドの社会問題となっています。インド政府は農民の収入増加を掲げ、自由化はその政策の一つと主張していますが、農家は取引自由化で従来の流通経路が崩れると、大手スーパーなどの民間業者から農産物を安く買いたたかれて収入が減ることを懸念しています。

詳しくはこちらの文献も参考にしてみてください!

政権基盤揺るがすインドの反「農業法」デモ

The following two tabs change content below.

KAYO OSUMI

函館生まれ 北海道大学医学部卒。2016年9月よりインドの現地採用で就業。当時よりインドに進出する日系企業向けに、インド現地の話題やビジネスに特化した記事を合計600本以上執筆してきている。2018年1月から東京拠点に移し活動を続ける傍ら、現在は株式会社メルカリのインド人・外国籍エンジニアの就業支援。引き続きインドのマーケティング、調査、人材採用を強みとする。
Kayoreena
もしこの記事が役に立ちましたら、ぜひ皆様のSNSでシェアしてください!◎