「ボリウッドダンスで貴方の個性を咲かせたい」新形態のボリウッドフィットネスで実現したいこと

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みなさんこんにちは!Kayoreena(@kayoreena1021)です!

今回は、社会人としてキャリアを積んでいく中、新しくスタートしたボリウッドフィットネスインストラクター日本の第一人者としてご自身のオンラインレッスンを立ち上げたChiharuさんのインタビューをお届けします。        ここ数年、インドのムンバイ発祥のボリウッド文化は少しずつ日本に浸透してきています。先日のマツコの知らない世界でも、現地で活躍されているボリウッドダンサーの日本の方が特集され、注目されています。

コロナウイルスの感染により世界がちょっと元気がない中、インド発祥の楽しい音楽で、日常に華が咲くような明るさをを与えてくれるボリウッドを取り入れた新しいフィットネス。実はChiharuさん、幼少期からバレエを習ってきた過去はあるものの、ボリウッドにハマり出したのはここ最近のことで、新たにフィットネスのインストラクターとして自分でレッスンを立ち上げることは全く新たなチャレンジ

どうしてボリウッドダンスが好きなの?とChiharuさんに聞くと、そこにはとても興味深い背景がありました。ただ美しいや華やかというだけでなく、ボリウッドの考え方にはまさに、今の日本に足りないものが詰まっていたのです。

企業での仕事もやりつつ、働く女性としてロールモデルのようなキャリアを積まれる中、どんな思いを持ち、ボリウッドフィットネスという新たな一歩にチャレンジに踏み出すのか。さらにボリウッドダンスの考え方が日本で必要とされる理由はどんなものがあるのか…今回はChiharuさんのインタビューを通じて聴いてみたいと思います。

Contents

「大好きなバレリーナにはなれなさそう」と諦めた幼少期

インタビュー当日は素敵な花がらのワンピースで鮮やかな印象を与えてくれたChiharuさん。外から見た印象は、華やかで仕事ができて…と、誰もが羨みそうな要素を持っているChiharuさんですが、外には見えない内に秘めた思いや考え方をもっと知るべく、これまでの生い立ちについて聞いてみました。

Chiharu: (華やかな印象を持たれることは)嬉しいですが、小さいときはとても保守的な子でした。4歳位からクラシックバレエをやっていて、大きくなったらバレリーナになりたいな…と夢見たときもあったのですが、小学校1年生くらいのときにはすでに「私はバレリーナにはなれ無さそう」と自分で諦めてしまうこともありました。「自分はこれくらいのレベルだろう」と自分で自分の能力を決めたり、自分のできる範囲に線を引いて冷静に考えたりしていました。

そんな中「Chiharuならもっとできるよ」と声をかけてくれる人も周りにはいたのですが、自分の能力が信じられず、いろいろなことがうまくできなかったと思います。特に中学生くらいまではすごくネガティブで、視野が狭かった子だったと思います。

価値観が動いた高校生でのアメリカ留学。個性を活かすことの大切さ

振り返ってみると「強い特徴もない普通の子だった」と語るChiharuさんですが、その後Chiharuさんの今につながる大きな転換期となる出来事がありました。高校生の時の、アメリカ留学への挑戦です。

Chiharu: 高校生の時にアメリカに留学することになりました。もともと家族が海外旅行が好きで、海外留学を勧めてくれたんです。そこではじめて異国に飛んだ時に「自分が何者かを発信していかないと、誰も友達になってくれない」ことに気が付きました。そこから自分の言葉で「私はこれができます」と自己発信することの大切さを痛感しました。

当時所属していた高校でも「100人に2,3人しか留学はしていなかった」とのことで、かなり珍しい進路の選び方をしていたそうですが、そういった人と違う選択を選ぶことは、不安ではなかった?と聞いてみました。

Chiharu: どちらかというと「他の人とちがう経験が自分の強みになったらいいな」と思っていました。そっちのワクワクのほうが大きかったです。もちろん最初から、そんなふうに人との違いを楽しめるような気持ちはなかったですが、留学を通じて自分を発信することの大切さや、自分の短所ではなく、強みを伸ばしていこうと気づいてから、人との違いを少しずつ楽しめるようになっていったと思います。

そういった高校時代の体験の強みは、大学時代のChiharuさんの進路選択にも新たな機会を運んでくれました。次に訪れた国は、南米のアルゼンチンです。

Chiharu: 高校生の時に社会の先生の影響で、ラテンアメリカを始めとした歴史的なポピュリズムの流れに興味を持ち始めました。また、アメリカ留学時代にもヒスパニック系の方が多いエリアにいたので、その影響もあり、大学入学後はラテンアメリカ政治を学ぼうとアルゼンチン留学に挑戦することにしました。

大学での留学制度は、競争率が非常に高く、誰でも行けるというものではなかったのですが、どうしても行きたかったのでチャンスを逃さないように準備をしました。「アメリカ留学をしてる」というと「凄そう!」という印象を持たれるかもしれないのですが、私本当に要領が悪くって(笑)

私の周りには頭がいい子が多く「これくらい勉強すればこれくらいの結果が出る」と自分の能力をうまく測れる子が多かったのですが、私は要領が悪いので、どれだけやれば結果が出るかよくわからず。とにかくできるまで全力で頑張るしかできなかったので、他の子よりたくさん準備をしました。結果、無事留学が決まったことはすごく印象に残っています。

その時に思ったのは「チャンスを逃さないための努力をすること」は大事ということです。チャンスのタイミングというのは毎回やってくるものではないので、もし本気で頑張りたいことや挑戦したいことに巡り合った時「今だ!」と集中して頑張ることは、全力で掴みに行くことは本当に重要だなと感じます。

順調にスタートした社会人生活と、突然訪れた体調不良

多感な学生時代にいろいろな経験をしてきたChiharuさんは、社会人のスタートとして広告代理店でのキャリアをスタートします。

Chiharu: ラテンアメリカ政治を生かした仕事、と考えても何ができるか思いつかず…当時は「ものを売る仕事はビジネスの基本だから面白そう」と思い、広告代理店に就職しました。スタートは順調で仕事は良かったのですが、今思うと物理的にかなり働いていました。

仕事の拘束時間が長くて、深夜まで働いて、朝には会社に戻る…という生活がずっと続き、そういった中で、体調を崩してしまうことがあったんです。これは働き方や自分の時間の使い方を考えるきっかけとなりました。もちろん仕事も好きだけど、ただバリバリ働くのではなく、好きなこととバランスを取りながら働きたいなと、今までには無い考え方を抱くようになりました。

ーその後キャリアアップのことも考慮し、マーケティングのもう少し上流部分である企業の戦略部分での経験を積むため、外資系の企業に転職。そこで働きはじめてから2年目、更に大きな転機が訪れたそうです。会社の中で「シンガポールでのポジションの空き」が生まれました。

Chiharu: 外資系の企業だったので、逆に海外出張とかはなかったのですが、本当にたまたまシンガポールでのポジションが空いたんです。外国での仕事も経験したいという思いがあったので、このチャンスに挑戦し、シンガポールに移ることにしました。

シンガポールでボリウッドダンスとの新たな出会い

Chiharu: シンガポールでも生活はいいものでした。国際的な雰囲気もあり、楽しい時間は過ごせましたが、途中で仕事を頑張りすぎてしまう時期もあって。このまま仕事だけで終わるのではなく、新しい趣味を見つけたいと考えるようになりました。

そこで出会ったのが、ボリウッドダンスだったんです。今、一緒にフィットネスの立ち上げをしているAyakaと出会ったのがこのタイミングでした。当時、映画アラジンも流行っていて、その映画の中で披露されるインドっぽいダンスがとても美しくて。ただ美しい映像だけでなく、女性のエンパワメントをテーマとした力強い映画の題材も好きでした。

ボリウッドダンスをやっている時間が本当に楽しくて、自分のインスタアカウントに毎日踊っている姿を投稿するようになりました。そんな感じで投稿を続けていると、ある日コメントがつくようになりました。「踊っている姿、いいですね!」とか「楽しそう!」とかたくさんコメントがついたんです。その時にボリウッドダンスは人に楽しさを与えるものなんだと気づき「もっと積極的にシェアしていきたい」という気持ちが芽生え始めました。

 

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Shooting done ♡♡♡ It’s coming soon!!

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新しい趣味も見つかり順風満帆にワークライフバランスを充実させよう!と思ったのですが、私に新しいきっかけをくれたシンガポールでの仕事は長く続きませんでした。シンガポールのオフィスが急遽閉鎖されることになり、今年の4月ごろ日本への帰国も決まり、更にはコロナウイルスの流行で世の中的にも動きが取りにくい状況になりました。本当に、人生はいろいろなことが起こりますね…。

それでも、シンガポールで体験したボリウッドダンスの楽しさが忘れられなくて、何か形にできないか…と調べていたところ、ちょうど帰国して次の月に、アメリカでボリウッドダンスのインストラクターの資格試験があることを発見し(コロナウイルスの影響でオンラインでの受験が可能だった)これは絶対に「目の前に降ってきたチャンス」だと確信して挑戦しました。

今の日本に足りないことがボリウッドには詰まっている

ーインストラクターの資格を取得し、遂に2020年8月、ご自身のレッスンを立ち上げるまでに至ったChiharuさん。ボリウッドダンスの何がそこまで Chiharuさんの興味を深く惹きつけたのでしょうか。そのテーマに触れると、そこには新たなボリウッドダンスの哲学がありました。

Chiharu:  ボリウッドダンスを好きな理由は「答えがないところ」です。はじめてボリウッドダンスのレッスンに参加した時、本当にいろいろな人がイキイキと踊っていたことに衝撃を受けたんです。

言葉にすると当たり前に聞こえるかもしれませんが、皆さんがもし踊りを踊るとなったら「あの人よりうまくない」とか「あの人より可愛くない」とか、どうしても気にしてしまうことってありませんか?

私が見たボリウッドダンスにはそれがなかったんです。例えばダンスを始めたばかりで苦手そうな人でも、すっごく楽しそうに全力で踊っていたんです。ボリウッドは人の評価を気にしなくて自由に踊って良いダンス。それは私が長年取り組んできたバレエとは大きく違う考え方でした。

バレエは一般的に古典的なダンスなので、昔からの正解や型があるんです。その正解に沿って表現することが大前提である一方で、ボリウッドダンスは比較的新しいスタイルなので、自分のスタイルを自由に表現できます。発祥地であるインドの国柄を反映するように、自由で多様さが尊重される文化なんです。

バレエのように「あるべき古典の姿勢を学ぶ」という姿勢も大事な一方で、自分らしさや新しさを表現できない息苦しさもあるような気がして、それは今の日本を連想させるものだと思いました。もちろんいろいろな考え方があることはいいことです。ただ私はバレエとは対極であるボリウッドダンスの世界観に触れた時、日本の人にもこういう考え方が広まって欲しいという気持ちが強くなりました。

私がインスタグラムにボリウッドダンスの動画を載せていた時、本当に楽しかったんです。中には「30歳すぎてこんな姿をインスタに載せてるなんて、恥ずかしくないのか」って言う人もいるかもしれません。でも「周りの目を気にしなくていい」ことこそがボリウッドの姿。ボリウッドダンスで自由に自分を表現することで、もっともっと楽しんでくれる人を増やしたいって思うんです。

新たなボリウッドフィットネスを通じて、伝えたいこと

そんなChiharuさんの想いを体現したのが新たにスタートする「ボリウッドオンラインフィットネス Bollyque

Chiharu: BOLLYQUEは”Bloom for yourself with Bollywood -完ぺきじゃない「ユニーク」な自分を、ボリウッドで咲かせる-“をビジョンに、ボリウッドフィットネスを通して、多くの方が自分だけの“Uniqueness(個性)に自信を持ち、唯一無二の自分の人生を楽しみ、心からパッピーになれるようにという思いが込められています。

ーそんな素敵な思いが詰まった新しいChiharuさんのレッスンが本格スタートする前、改めて意気込みを聞いてみると、意外な答えも返ってきました。

Chiharu: やりたいことや実現したいことを形にしたいと思って進んだら、気づいたらこの日を迎えていました。こうやって話をすると、海外に行ったり自分でレッスンを立ち上げたり、破天荒に見えるかもしれませんが、私はもともとコンプレックスが強く、とにかく普通の人でした。今でも自分のことを特別だと思ったことはありません。新しいレッスンの初日は、毎回緊張しています。

でもそんな中で、どうやって少しずつ自信を持っていくかは、これまでのいろいろな機会への挑戦と、ボリウッドダンスを通じて学んでいっている気がします。そうやって繰り返していくことで、私自身も少しずつ成長していると信じています。

8月30日、新しいオンラインフィットネスのレッスンをスタートできることがとても楽しみです。まだまだ足りないことはありますが、ボリウッドダンスを通じて「人に評価されることを気にしない」「ありのままの自分を楽しむ」ボリウッドダンスの世界を皆さんに届けられることにワクワクしています。

参加者の方々と一緒に楽しみながら、私も前に進んでいきたいと思っています。

ーChiharuさんのこれまでの生い立ちやボリウッドダンスとの出会いのエピソードを伺って、長年インドの発信をしてきた私も全然知らなかったボリウッドの世界観を垣間見ることができました。Chiharuさんのインタビューを通じ、さまざまな場面での挑戦を通じ、一歩ずつ成し遂げていく中で、その裏にはたくさんの努力をするChiharuさんの姿も見えました。

全く新しい形のボリウッドオンラインフィットネス Bollyqueを通じ、一人でも多くの方に「個性を大事にして自分らしくあることの楽しさ」が発信できるといいなと思い、私も微力ながらインタビューをさせていただきましたが、皆さんにその魅力が少しでも伝わると嬉しいです。

Chiharuさん、素敵なお話を本当にありがとうございました!今後のChiharuさんの活躍を応援しています!

ChiharuさんのTwitterはこちら

■ オンラインボリウッドフィットネス「Bollyque(ボリーク)」概要

OPEN:    2020年8月30日(日)レッスン開始
ウェブサイト: https://www.bollyque.com/

代表の坂本千晴は、アメリカで1.5万人の会員を持つボリウッドフィットネススタジオ「BollyX」で、日本人初のインストラクターとして資格を獲得。BOLLYQUEは”Bloom for yourself with Bollywood -完ぺきじゃない「ユニーク」な自分を、ボリウッドで咲かせる-“をビジョンに、ボリウッドフィットネスを通して、多くの方が自分だけの”Uniqueness(個性)“に自信を持ち、唯一無二の自分の人生を楽しみ、心からパッピーになれるよう応援していきます。

◎Bollyqueのレッスンを体験!YouTube動画も御覧ください!◎

 

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KAYO OSUMI

函館生まれ 北海道大学医学部卒。2016年9月よりインドの現地採用で就業。当時よりインドに進出する日系企業向けに、インド現地の話題やビジネスに特化した記事を合計600本以上執筆してきている。2018年1月から東京拠点に移し活動を続ける傍ら、現在は株式会社メルカリのインド人・外国籍エンジニアの就業支援。引き続きインドのマーケティング、調査、人材採用を強みとする。
Kayoreena
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