ムンバイのComic Conから見る インドでのサブカル事情 vol.514

にほんブログ村 海外生活ブログ インド情報へ

みなさんこんにちは!Kayoreena(@kayoreena1021)です!

2020年最初の記事になります。皆さんいかがお過ごしでしょうか。

 

私は2019年12月上旬、ムンバイで開催されたComic Con Indiaというイベントに参加してきました!今日はそのレポートをお届けします。

 

Comic Con Indiaとは何?−基本情報ー

Comic Con Indiaとはインドのハイデラバード、バンガロール、ムンバイ、デリーで開催されるコミック、本、映画、テレビ、ゲームに関するフェスのようなイベントです。もともとはアメリカからスタートしたイベントですが、インドでも2011年にスタート。累計で120万人以上の人が参加してきました(2018年だけでいうと20万人来場、1200を超えるブースが出店したとのこと)

 

ちなみに2日間のイベントの金額:1日パスの価格は、オンラインで599ルピー、現地で799ルピーです。さらにSuper Fanチケットという2Daysのチケット(1999ルピー)を買うと下記のようなオリジナルグッツもゲットできます!

 

▷当日の会場の写真

インドのサブカルチャーのシンボルとしてComic Con Indiaは非常に重要なイベントといえます。ムンバイのコミコンも、大きな体育館のような会場を貸し切り、それぞれのアニメや漫画、映画に関するブースが出展していました。それぞれのブースでは関連するグッツがたくさん販売されていました。

 

広告の工夫がさらなるエンゲージメントを生む

インドのComic Conの特徴としては、アメリカのそれと比べると、参加者との接点を持ちやすい工夫と、企業間のコラボレーションがあげられます。

会場ではグッツ販売が中心ではありますが、最新のゲームをお試しできるブースが設備されていたり

新しい新作映画の主役のフィギアと写真撮影ができるブースなど、参加者を飽きさせないコンテンツの幅広さがありました。アメリカでのイベントと比べると、企業間のコラボレーションが積極的で、それによる参加者へのエンゲージを高める工夫をしているのだそうです。

▷こちらは来年公開の映画「Birds Of Prey」の合成写真。一緒に撮影したら記念にポスターももらえました!

参加者の満足では例年高いものであり、HPの数字を参照すると94%の方がこのイベントに「満足」しているとのこと。毎年15−20%の割合で参加者も増えているとのことです。

 

 

余談ですがアニメコスプレ関連以外のブースもいくつかありました→

 

広がるカルチャー 盛り上がるコスプレショー

今回参加したムンバイのコミコンは全日程2日間。特に2日目の午後には大掛かりなコスプレのコンテストも開催されました。

▷事前にHPでコスプレに応募するためのエントリーができる

 

ここでは現地で実際にお会いしたコスプレイヤーの方々との写真を紹介します!

▷今季話題のジョーカー

 

Kayoreena
コスプレコンテストは、インドでのポップカルチャーを育成するために企画されたイベント。エントリーは5つのカテゴリに分けられており、それのいずれかに関するテーマを選び参加するのがルール。HPには協力者として「インドコスプレチャンピオンシップ」の名前が載っており「同国で最高のコスプレコンペティションを提供する」と記載されていました。ここでの予選を突破した人は、インドコスプレチャンピオンシップ2020に参加する資格を得られるのだそうです!

 

コスプレのテーマは

  1. コミックブックや絵本に関するもの
  2. 映画やTVのキャラクターに関するもの
  3. ゲームのキャラクターに関するもの
  4. アニメや漫画に関するもの
  5. ファンタジーに属するもの

 

Kayoreena
2年前のレポートでも同様のことを書いてましたが、アニメのコンテンツは西洋のものが多かったです。

今年ホットだったのだとジョーカー。マーベル。ハリーポッターetc。日本のアニメもNarutoやワンピースのキャラがちらほら。

コスプレのクオリティを見るとその国のサブカルチャーの成熟度合いがわかるということで、コスプレショーの観察はその国のサブカルを評価するための大事な指標です。

 

 

例年増え続けるスポンサー 露出を狙う

Comic Conが注目されるべき点は、それが一部のオタクと言われる人たちのためにイベントではなく、少しずつカルチャーとして広がってきている点です。このイベントは高い満足度と特に若年層(18−36歳)の来場者が多数を占めることで企業からも注目されています。

 

そのため、毎年協賛するスポンサーも増えており、昨年時点ではMaruti Suzuki、Lenovo、AMD、Myntra、Asian Paints、ACT Fibernet、Sony Entertainment、Viacom、Disney India、Warner Brothers、Hotstar、Lionsgate Picturesなどがスポンサーになりました。2015年から比較するとその数は2倍です。

 

2011年、このイベントがスタートしたばかりのころは、そもそもインドで「コスプレ」という言葉はあまり一般的でありませんでした。しかしその文化が徐々に若者を中心に広がりを見せ、企業のスポンサーが確実に増えています。このComic Con Indiaが企業にとって良いマーケティングの場となることもわかっています。たとえば2015年のデータでは、平均的な訪問者はComic Conイベントで4時間を費やし、それが継続的な滞在であることもわかっています。これにより企業は、ターゲット消費者と対話する十分な機会を得ることができます。

 

こういった機会を活用したい産業の一つに、OTTプラットフォームがあります。例えばインドでは、今日サブスクリプション型のコンテンツ配信サービスが激戦になってきています。先日、来季Netflixがディズニーに対抗するため、インドでのコンテンツ作成に460億円投資することを発表しました。この数字はKPMGのレポートが発表しているそれぞれの企業の数字、Hotstarが2019年7本のオリジナル番組の制作に約1700万ドル(約18億円)を使い、Eros Nowが5000万ドル(約54億円)をかけて新番組100本を制作した額と比較してもかなり大きな額です。

元記事はこちら▷Netflixがディズニーに対抗、インドでのコンテンツ制作に460億円投資

記事本文より▷

インドでサービスをより浸透させるために、Netflixは今年初め、新たな月間料金サービスを導入した。月2.8ドル(約300円)払えばモバイルデバイスでストリーミングをスタンダード画質で楽しめるというものだ。

 

Netflixはインドで、オンデマンドビデオストリーミングサービス36社以上と競争を展開している。中でもインドでの主なライバルは、ディズニーのHotstarだ。

 

Hotstarのコンテンツには、ライブのテレビ番組、スポーツイベントのストリーミング、何千もの映画や番組、HBOやShowtimeなど提携しているグローバルのネットワークやスタジオのものなどが含まれる。【中略】他社との競争についてヘイスティングス氏は、コンテンツ制作に「信じられないような無敵レベルの投資」をすることで、今後5〜10年が「テレビの黄金時代」になるだろう、と語った。

こういったコミコンのイベントは、コンテンツ配信のサブスクリプションのメインターゲットとなるお金を払う若年層との相性がいいため、企業は露出拡大のためにたくさんのコンテンツを投下しています。他にも例えばAmazon Primeは現地の通信最大手企業Airtelと組み、ユーザーを獲得するために施策を打っています。

 

こういった企業の動きからもComic Con Indiaは単なるイベントから、企業とユーザーをつなぐ重要な機会として注目されて始めています。

大きな広がりを見せるComic Con Indiaは2020年2月にアーメダバードでの初開催をはじめ、チェンナイ、コルカタ、プネでも開催予定。インドでの拠点を更に拡大していくようです。今後のインドのサブカルチャーは更に広がりを見せていくと予想されますね。

 

Kayoreena
実は2年前にもデリーのコミコンに参加していまして、その時のレポートはこちらです!

コミコンインディア2017  インドで日本のアニメはどれくらい流行っている? vol.402

2017-12-17

 

以上今回はムンバイのコミコンから見たインドのサブカルチャー事情について簡単にまとめました!

 

ABOUTこの記事をかいた人

函館生まれ 北海道大学医学部卒。2016年9月よりインドで人材紹介会社にて現地採用で就業。インドで働き始めて毎日1本インドブログを更新し、2017年末まで400本ほど記事を更新。2018年1月から東京拠点に移し、インドと日本を行き来しながら、インドビジネス関連の情報を発信している。