みなさんこんにちは!
Kayoreenaです(^^)
今日はある用事があり、(追い出された)シェアハウスに行きました!
そこにはいつも通り同居系起業男子がいて、自身の起業準備を黙々とすすめていました。
同居系起業男子とは、インドで起業するために単独インドに乗り込んできた28歳の日本人男子。以前、私が住んでいたシェアハウスを追い出されるまでは一緒に住んでいたため「同居系起業男子」という名前がついた。地味に本ブログにたくさん登場してもらっている(笑)
「最近どう?」と話すと
と教えてくれた。
起業男子は現在、フィットネスのサービスを展開していて、そこで雇用しているインド人トレーナーがKaranという。
私も何度か会ったことがあるけど、とても爽やかでイケメントレーナーだ。そして、愛嬌がある。
そんなKaranの名刺ができたんだと話す。
そんなやり取りがあった。
私は起業男子から、Karanの収入や時給を聞いている。スポーツトレーナーの仕事は、月額2万ルピー程度の、日本人からしたらめちゃくちゃ薄給な仕事だ。実際、Karanもその程度だと思う。
インドにはカースト制度があり、職業というのはある程度決められてしまっている。Karanの事情は詳しくわからないけど、日本のように「一発逆転」ということは正直難しそう。
カーストの低いインド人は、最悪の場合、名前すら読んでもらえない。私は最初、そのことを不思議に思い、なるべく名前で呼んであげるように心がけた(そもそもその配慮も、上からみたいで嫌だけど。名前を呼ぶなんて当たり前のことだ)
そうしたらすごく喜んでくれたことを覚えている。名前を呼ぶという、アタリマエのことなのに。
そういう国で、起業男子と出会ったことは、Karanにとっては希望だったのだろう。自分の名前が書かれた名刺は、彼にとってすごいチャンスで、一つの企業の一員として所属していることを、可能性として感じているのだろう。
「カーストや身分に関係なく、平等にチャンスを与える」ということは、ある意味日本人の私達だからできる、インドへのビジネスチャンスな気がした。
インドでビジネスするなら、まずインド人に還元できることを考えよう
インドビジネスに挑戦する私達日本人は、殆どの企業が「大きな可能性を秘めたインドマーケットの利益がほしい」と思っているに違いない(いや、そうじゃなきゃ来ないよな、わざわざw)
日本市場は残念ながら、諸々伸びる見込みもないし、私達自身、対外国人相手にどうやってビジネスを仕掛けていくか真剣に考えないといけない。
そんな中「利益をどうやって出すか」ということにフォーカスし、そのためにインド人をどうマネージするか、という視点になり、最も大事な「自分たちがインド人たちへの還元できること」ということは、忘れがちになってしまう気がする。
インド市場の成長に乗りたいなら、まずは日本人としてインド人にしてあげられることはなんだろうと考えることが大切だ。それはビジネスチャンスの提供なのか、お金を得た先に、どんな人生が待っているか教えてあげることなのか…。いろいろ視点はあると思う。
もちろん、全てがすべてうまく行くわけではない。何度も信じてきたのに、裏切られた日本人もきっと多くいるだろう。
Karanが結果を出すかは、これからの彼の努力次第だし、あっという間に裏切って、どこかにいなくなってしまうかもしれない(そんなことはないと信じているけど)
でも私は、インドで成功していると言われる日系企業の人達は、そういう視点を持っている気がする。「どんなときもGive and Giveだぞ」と、ニムラナの時宗さんは教えてくださった。起業男子の行動には、その姿勢が見える。
中には、こんな前向きな起業男子を羨ましく思う人も、憎たらしく思う人もいるだろう。応援してくれる人は、今後も温かく彼の動向を見守ってほしい!
KAYO OSUMI
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