みなさんこんにちは!Kayoreena(@kayoreena1021)です!
今回は一人ゲストの方に登場してもらいます。
私の大事な後輩で、社会人2年目 インドで働く沖縄出身のSakamiこと 坂谷真海/Sakatani Mamiさんです。
Sakamiはまだ社会人2年目に当たる24歳で超若手なのですが、新卒からインド就職を選択し、自らキャリアを切り開いていってるインド女子。
今後の伸びしろが期待されるインドで活躍する日本人の一人ですが、今日はそんなSakamiのこれまでのことをインタビューでいろいろ教えていただきました。
Contents
新卒でインド就職 Sakamiがインドを選んだ理由
まずは海外。そして、次にどこで働こう?と思ったときに、新卒でもVISAが取りやすい国として、東南アジアの国々が候補に上がったんです。
そして就職活動をすすめていくうちに、インドでリクルーターをやっている人を紹介してもらいました。
最初は「え、インド?(笑)」くらいに思っていたのですが、実際に就職活動を進めていくうちに、仕事の内容的に面白い仕事がインドのほうが多かったんです。そして、お給料もインドのほうが高かったんです。
そこで「インド就職もありだな」と。
最終的にはインドローカルの会計事務所に勤めることになったのですが、もともと自分が法学部というバックグラウンドがあることと、企業の意思決定権を持つ上の人とやり取りする機会が多いと思い、選択しました。
日本人が誰もいない環境というのは、それだけで成長できそうということと、外資系かインド企業の方がカオスかなと(笑)
「成長の定義」は自分自身でまだ持っていなかったのですが、環境的にこっちのほうが成長できそうという思いがありました。
そして実際にこの選択はとても正解だったと思います。
直感とは今までの経験が培った最も信頼できる意思決定
▷Sakamiが現地のスラム街を訪問したときの写真。土日は積極的にいろいろな場所へ足を運んでいる。
直感とは、今までの自分の経験からくる「無意識の決断」だから、実は一番信頼の置ける感覚だと考えています。
もともと英語が好きでした。海外旅行がスキだったり、海外へのあこがれもありました。はじめは弁護士を目指していたのですが、その目指す姿も「国際的に活躍する弁護士」でした。
そこで海外か日本か、と考えたときに「日本は22年も住んだし、いいかな」と。
マレーシア、ベトナム、タイ、フィリピン…いろいろな国の就職活動をしましたがインドが一番良かったです。
もうすでに、東南アジアは日本人が行きやすい国なので、その分、仕事もレベルが細分化されてあって、新卒で経験がない人向けの仕事は、いい仕事がありませんでした。
よくよく調べてみると、日本でやってる業務内容と大差ないかなと…。海外に来てやる理由が見つけられませんでした。
そこでインドを選びました。インドにおいては人材は売り手市場です。
インドじたいはすごく未知の世界だったのですが、仕事内容が東南アジアより充実している印象がありました。
もう全て決まった後の報告だったので、周りからも止められませんでした。最初の数年、インドで経験を積んで、もしダメだったら日本に戻ろうと思っていました。
大企業は合わないと思っていました。いや、もともと考えたこともなかったので、興味がないのかもしれません(笑)
もちろん、給与は上げたいと思っています。「給与がもらえなくてもいい」ということではないです。まずはじめにしっかり経験を作り、評価してもらえる人材になろうと考えています。
インドの企業を選んだのは、VISA基準が日本の新卒と大差がないことと、次の転職で給与をあげられる可能性が高いと思ったからです。
そもそも「新卒×海外」で稼げる案件なんてないです(笑)
新卒で海外を選ぶのは完全に自己投資。将来の価値になりそうな選択を選んだときに、消去法で「海外×インド」だったんです。
現地採用か駐在か…みたいな議論もありますが、私にとっては「いま、海外で働ける選択」が最も優先度か高かったんです。
新卒インド ぶっちゃけどうだった?
マニュアルもないですし、どの都市で、どのお客さんに営業するのか、そういったマーケティング資料もまったくない。会社の福利厚生制度も、研修制度も全然期待していませんでした。
会社側からも「坂谷さんは、日本人だからできるよね?」という謎のスタンス(笑)
老舗の企業なはずなのに、ベンチャーで働いていたような環境でした。
営業はとても楽しかったです。自分自身は、能力として足りないことだらけだったので、いろんな日本の方とかに「営業はどのようにやってるか」と聞きまくって自分で勉強していました。
ひとつ、現地企業での就職のデメリットをあげるとすると「社内に教えてくれる先輩がいる日本の人たちには勝てない」ということですね。
自分でやるより、いい営業ができる先輩が身近にいたほうが、最初は成長できるのではないかなと思いました。だからといって、営業を学ぶために日本に帰国して日系企業に勤めるのは違うなと思いますが…。
新卒で海外という選択肢は、必ずしも良いわけではないのかなと思います。自ら学ぶ姿勢がとても重要になるかと思います。
ローカルの会計事務所で、しかもインドに来たばかりの新卒の子が窓口を勤める会社を、最初は誰も信頼しようとは思わないですよね(笑)他の会計事務所と比べて、圧倒的に不利な状態からのスタートでした。
そのため最初はお客さんからの契約が全然取れませんでした。そこからずっとアプローチをし続けて、半年くらいして初めて契約が取れました。
私は4月から入社して、企業の会計も4月からスタートするため、そもそも最初は契約が取れないことはわかっていました。
企業のメリットとして提供できることとしてはコストダウンだけだったため、他にもどういうところが価値となるか考え、半年くらいは種まきだと思って地道に活動しました。
この1年で得たバリューは営業力ではなく、ぐちゃぐちゃな環境の中から0からJapanデスクを立ち上げ、存続できるくらいの売上とビジネスを作り上げたことかなと。次の会社でもこの経験を活かしていきたいなと、そんな風に思いました。
全然考え方の違う人達に仕事を振って、仕事をしてもらうということはけっこう大変なことです。そういう環境での経験ができたことは本当によかったです。
インド自体もこれからもどんどん発展していきます。そんな中、新卒でインドに来て挑戦している人はまだまだ少ない。私は今後も「インドで活躍するビジネスマン」としての軸で、キャリアを積んでいきたいと考えています。
Sakamiが所属する会計事務所の様子▷
私会計事務所働いてるんだけど、今日は研修生が会計士試験に合格したお祝いをした。
全国で37位の成績だって。すごい!
インドのお祝い事の時は、こんな風にケーキを手渡しで食べさせ合う。
会社でこういうお祝い事皆でやるのって、暖かくていいよね。#インドです pic.twitter.com/K0CvMbat6x— 坂谷真海*さかみ (@Ssaakamii) 2018年7月20日
インドでの生活〜あんなことやこんなこと〜
一番怖いのは交通事故ですかね。車のスピードが早いので。交通ルールもカオスですし(笑)
一度、来てみたら良いと思います。「空港から降りたら変な人が来る」というイメージがあるかもしれないけれど、実際は全然違うかと。日本の人にインドのイメージを聞くと「それいつの時代の話」というイメージの話が出てくることは多いです。
でも意外と、日本人のインドでの生活のほうが豊かだったりすることもありますよね。セキュリティが強化されていて、門番がいて、東京でやったら家賃が数十万くらいするような家に住んで…。不便さはあるけども、言うほどではないかなと思います。
確かに、家族で来るなら大変なこともあるかな〜と感じることもありますが、若い人で単身なら、全然だいじょうぶかなと思います。
Sakamiのtwitterから垣間見るインド現地の様子▷
TLをちょっと美味しく。
インドのオーガニックマンゴー!1個170円なり😍超甘い! pic.twitter.com/5VNEqamZfa
— 坂谷真海*さかみ (@Ssaakamii) 2018年7月30日
遅めランチはタリー(インドの定食)とフレッシュライムソーダ。どっちも美味しい。
インドはランチタイム大体1時からだけど、うちの会社は2時から。そして今日は遅れたので3時半からお昼ー! pic.twitter.com/qN9ipEjtHL
— 坂谷真海*さかみ (@Ssaakamii) 2018年7月23日
週末はこういうマーケットに行って、野菜と果物調達してます。
ここはIrohaという日系のパン屋さんも入っていて、そこで美味しいパン・お刺身・お弁当・オーガニックの野菜、お総菜まで手に入ります。
ここお陰でインドでのQOL爆上げ!今日はチョコバナナクレープとチキンみぞれ煮弁当を買った✨ pic.twitter.com/Gbk8VrTHqU
— 坂谷真海*さかみ (@Ssaakamii) 2018年7月21日
Sakamiの今後のキャリアについて
新興国の農家にアプリを提供し、農業プラットフォームを運営するスタートアップです。農家の詳細なデータを収集し与信を行ない、機材のレンタルやノウハウも提供します。
— Kayoreena 🇮🇳 Kayo Osumi (@kayoreena1021) 2018年9月2日
▷マクロデータと個人情報を組み合わせた農家の収支予測を元に、Digital Credit を提供し僻地経済を拡大 – 農家の『信用力』を創造し全てのステイクホルダーに収益機会を提供することを企業のミッションとしている。
AGRIBUDDYに入社を決めたのは、ミッションに共感しているからです。
インドは人口の7割が農業従事者です。そのためインドの農業に関するビジネスは非常に高いポテンシャルがあると言えます。でも実際は、古い設備、質が劣っているインフラ、販路開拓が困難なことによる薄い利益といったさまざまな課題に苦しんでいます。
モンスーンや予想が難しい気候変動、耕地面積の減少等、そのあたりのデータを管理することにより、インドの農業のポテンシャルを引き出せる可能性があります。
そういった点で、AGRIBUDDYが貢献できる可能性は無限大です。売上に貢献し、会社を大きくしていきたいです。
日本にいる人達へのメッセージ
何故かと言うと「新卒がつける海外の案件」ってすごく狭いからです。裁量権のない営業、または裁量権がありすぎる適当な案件、カスタマーサポート、バックオフィス諸々…。海外で英語を使わない仕事もあったりします。
その仕事が悪いとは言わないけど、選択肢としてはすごく難しいです。
海外で働くことにバリューをおいても、ただ働くだけになってしまうなら「途上国でやっていけるサバイバル能力」という、中途半端な能力が身についてしまうだけかと。
それはほんとうの意味で「グローバルで働く」ということにはならないと思います。
大切なことは「次に自分が売り込める経験を自ら作り出す」という考えです。
私はどローカルな企業を選んだことによって、何もルールが決まっていない中で仕事をすることや、現地のインド人と直接交渉して仕事をすすめていく能力は、身につけられた気がします。
インド人に仕事をやってもらうという視点では、一部マネージメントも学べました。
「新卒でインド」「新卒で海外就職」を希望する方とたくさん話しをしてきましたが、大切なことは「どういうビジネスマンになりたくて、どういう経験を生みたいか」という視点です。
ここでの経験を、将来売りにして価値を高めたい、そのためにここの企業にアプライしよう!という自主的な考え方が一番重要になると思います。
これで社会人2年目、、 たくましすぎた。 本当に貴重な時間をいただいて、ありがとうSakami!本当に、ありがとう!
*インタビューは都内和食屋さんで行いました!
インタビューを終えて
Sakamiとは同じインドブロガーとして、現地にいるときは情報交換してたけど、Sakamiとの深い関わりはいつだったかな〜と思い出したときに、
そういえば私が現地で家を追い出されたときだったなと思い出しました(笑)
▷当時のやり取り(笑)
Sakamiの家で1週間位、一緒にブログを書いたり、色んな話をしたりました。
いつも思うことは、Sakamiのように、若く自分の意見をしっかり言える子は、なかなかいないということです。
誰もが道を外れることを恐れる中、こうやって自分の生きる道を言語化して、形にしていく姿は本当に素晴らしいなと思います。
久しぶりに会った友達から「何でそんなに不安定な道を選ぶの?」と質問責めにあったんだけど、不安定な道選んでる自覚なかったなあ。笑
私極度の楽観主義者か、又は未来予測力が著しく低いのかもなあ。それが良いかどうかは知らないけど、挑戦しやすくなるのは確かだね。変われないし、そのままいこ。
— 坂谷真海*さかみ (@Ssaakamii) 2018年8月28日
これでまだ24歳ですよ(笑)私がこの年齢のとき、こんな風に自分のこと話せなかったです。
これからも「自分の意見をもって、道を具現化していくこと」を実践していってほしいです。
Sakamiの1年後、3年後、5年後、まだまだこれからが楽しみです。
私達の共通項である「インド」という国は、本当にいろいろな才能を開花してくれる場所だなと改めて思いました。
こんなSakamiに相談してみたい!という方は、ぜひtwitter経由でDMをしてみてください。お礼はPolcaでSakamiあてに送ってください。
来月からスタートアップに転職するにあたり、勉強しないといけないことが山積みで焦ってるんだけど、入社後もこのペースで勉強すればすぐ色々覚えられるし、実践しながらだとより成長スピード早いし、なんくるないさーと思いながらやっぱり焦ってる。笑
でも、勉強すること山積みって幸せ。
— 坂谷真海*さかみ (@Ssaakamii) 2018年8月26日
▷皆さんぜひSakamiをフォローしてください。
そんなSakamiに負けないように、Kayoreenaも10月から新拠点で頑張りたいと思ったのでした。
ぜひこのインタビュー記事、良かったな〜と思ったらシェアしてください。沢山の人に、届きますように。
Sakami、新天地でも頑張ってね!
KAYO OSUMI
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