みなさんこんにちは!Kayoreena(@kayoreena1021)です!
本日は、26歳でインドの金融業界で働く友達にインタビューをしました。
*名前は出せないので「金融男子」というネーミングで話を進めたいと思います。
現地で働く金融男子(インド滞在歴1年5ヶ月)は、私がインドにいたときにとても仲良かったメンバーの一人で、久しぶりに再会し、最近の近況を教えてくれました。
そこで私は、過去にも少し遡り、実際にインドに来た経緯、インドでの生活、いま日本に対して思うこと…などを掘り下げて聞いてみました。
今回は、皆さんにも彼の話を共有したいと思います!
インドに志願してきた 26歳金融マンの話
ある日、自分の直属の上司の上司(アメリカ人)が突然「Can He handle India?」というメールを送ってきた。そこで上司が「お前、やれるか?どうだ?」と自分に聞いてきて、そこで自分は「ぜひやらせてください」と言いました。最初にそのメールが来てから半年くらいで、実際にインドに来ました。
各国に置かれているJapanデスクの中では最年少だったし、インドはすごく重要な拠点で収益もでかい。だから注目もされていた。
どうして海外で働きたかったのか
自分が所属しているのは外資系企業で、わざわざ日本に来て、日系企業にビジネスをやるのはなんでなんだろう?と思い、会社のトップの人に面接で聞いてみたんです。
そのときに返ってきた言葉は「We are Global citizen」ということだったんです。
つまり、僕たちは「世界市民」だから、世界全体として経済が良くなることを常に考えていて、働く場所は重要ではないのだよという意味だったんです。
その時になるほどと思いました。場所ではなく、どこで世界を豊かにするかという視点。そこに感動したんです。
海外に行きたいと思った理由は、日本にこだわりがなかったから。面白いことができて、それによって世界が良くなると思うなら、どこでも働こうと思いました。
彼女はちょうど就活をしていて、僕について来て欲しいと言ったら、彼女の人生も左右しかねない。正直、そこまで背負う自信はありませんでした。任期もわからないですし。。
結局、自分のインド行きがきっかけで別れることになりました。
インドに来た直後のエピソード
それはインドと、インド人に対して。
物事が進むのが遅い、店員の接客態度が悪い、言葉が通じない…。。あげるとキリがない。
今思うと「受け入れられていなかった」のだと思う。今はそういうことでキレることはない。タクシーが時間通りに来なくても「へっ」って感じ。当時はすごくキレていました。
その後、何かが大きく変わったわけではないけど、段々環境には「慣れて」きた。3ヶ月位して日本の友達もできて「そんなことで落ち込んでたらやっていけないぞ」と励ましてくれ。インドに対する怒りは徐々に減りました。
最近は、インド人同僚の中で「(金融男子:名前)の言うことを聞いておけば、実績になりそうだ」という彼らの認識が生まれはじめて、つまり信頼関係ができてきたから、いろんなことがやりやすくなってきたんです。
「とにかく与えなさい」
与えて与えて与え続けなさいと。
最初僕は,インド人から仕事を頼まれることも多くて、そこで頼まれたことは全部120%で返すようにしてたんです。最初はそれで終わっていたけど、段々相手も、自分が期待する以上のパフォーマンスを発揮してくれるようになったんです。
先日は、2人のインド人からこんな話を受けました。
「今日訪問した会社の隣が、日系の会社っぽかったのだけど、私達のお客様になるのだろうか」と。
それは、もしかしたらなるかもねと返事をしたら「どういうふうになったら私達のお客さんになるか、調べてみる」と自発的に調べ始めたのです。
これはすごい変化だと思いました。少しでも、自分との信頼関係や自分が与えてきたものが形になったのかなと思う瞬間でした。
いま、インドにいてどう思う?
インドに来て、本当に良かったと思う
確実に「日本より面白い」。経済成長を日々、肌身で感じられるから。
例えば自分の仕事と関係なくても、1週間のうちに新しい道路が開通したり、知らないうちにメトロが走っていたり。新店舗ができたと思ったら、2ヶ月後には潰れていて、新しい店になっていたり。そういうことが普通に起こる。
その変化の中で生きるのは普通におもしろい。
インドはたとえ競争があっても、全体のパイが増えているから、皆で幸せに成長できる。自分も伸びつつ、競合も伸びる。
圧倒的に心がひろくなって。そして幸せを感じる敷居が下がっている感じはする。ただただ、タクシーが指示通りに来ただけで嬉しい。飛行機が時間通りに飛んでいるとか。家の修理が即日で終わっているとか。
日本だと上司がいて、見てくれる人がいて守られ、自分の立場もすごく低いから、会える人が限られていた。
でもこっちだと、自分ひとりしかいないから、現地法人の社長に会いに行くしかない。決定権を持っている人にすぐ会いにいけるから、提案できることのレベルが違う。自分自身が「営業」しているという自覚が強くなる。
例えば資料の作るときの意識も全然違う。日本にいた時は「頼まれたことをひたすらやり、どう上司に気に入られるか」という意識になってしまうけど、ここは「お客さんはどう見ているか、お客さんにどう商品を提案するか」という意識で資料作成をやる。
その意識の差は、こっちにきて感じます。
今後のインドでの展開
キャリアパスとして、世界市民という視点で日本にとらわれず成長するところで頑張ろうとは思うけど、日本のために最後は仕事をしたいなと思っているかな。将来的にはね。
私の2個下の金融男子。いかがだったでしょうか。
彼は長期的な人生のビジョンも持っており、ここでは深く語られませんでしたが、将来きっと、自分の進路に向けてもっともっと邁進していくのだと思っています。
そんなときに「あんな時代もあったね」と振り返られるように、今日はちょっとまとめてみました。
今を全力で生きて、瞬間瞬間変化する仲間の成長を、インドと同様、逃したくないなと思っています。
これからも健康には気をつけて、インドの地で頑張ってね!
KAYO OSUMI
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