インド ・モディ首相来日 2018年の日印首脳会談の目玉は vol.488

 

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みなさんこんにちは!Kayoreena(@kayoreena1021)です!
今回のトピックは、ちょうど先週あたりから話題になっていたインド・モディ首相の日本来日についてです。

 

平成30年10月28日から29日にかけて来日し、日印両国間の首脳会談が日本で行われました。

 

▷モディ首相のTwitterより抜粋

 

日印共同声明より
2018年10月28日から29日にかけて,ナレンドラ・モディ・インド首相は安倍 晋三日本国総理大臣との年次首脳会談のため,日本を訪問した。滞在中,モディ首相と安倍総理は二国間関係の発展に向けた比類の無い可能性を認識し,過去4年間における多大な実績を再認識し,日印関係の将来に関して共通のビジョンを示した。 

 

Kayoreena
日本とインドの仲はとても良く、両国首相の訪問は毎年行われており、今年はインドからモディさんが来日。去年は安倍さんがインドに来印。行ったり来たり繰り返しております。 

 

インドと日本って仲いいの?〜日印交友関係について〜 vol.330

2017.08.19

 

こちらは昨年、安倍さんがインドに来日した際の様子をまとめた記事。インドで熱烈に歓迎されている様子から、日印間の関係の良好さがわかると思います。

 

日本で報道されない、インドでの安倍首相の活躍 vol.359

2017.09.16

 

Kayoreena
ちなみにこの記事が過去のブログの中で一番読まれていた。私が汗を流してローカルマーケットにプリヤンカと繰り出した記事より、こういう社会的意義のある記事のほうが読まれる。全然いいのだけどw

 

 

前日の様子 〜モディ首相、安倍首相の別荘に訪問〜

 

今回は、首脳会議が行われる前に、モディ首相歓迎の証として、安倍首相の山梨県の別荘にお招きしたそうです。外国の首相としては初めてのこととのこと。

 

首相官邸 HPより

モディ首相の訪日を改めて心から歓迎いたします。親しい友人であるモディ首相を日本にお迎えするのが3度目となり、大変うれしく思います。

昨晩はモディ首相を、外国の首相としては初めて私の山梨県の別荘にお招きし、そして2人だけで夕食を取り、日印関係の将来や世界の様々な課題について、じっくりと話をすることができました。

予定では、昨日モディ首相と共に富士山を見られる予定でありましたが、必ずしも予定通りにならないのが天気でございまして、しかし美しい紅葉を見ることができました。

同時にモディ首相には日本食をゆっくりと楽しんでいただきました。しかもベジタリアン用の日本食という、特別なこのおいしい日本食に舌鼓を打っていただいたわけでありますが、もっと多くのインドの皆さんにこの日本の自然や日本食を味わっていただきたいと思っております。

 

 

 

Kayoreena
確かに何食べたんだろう

 

 

山梨県忍野村にあるファナックの本社工場を訪問

モディ首相は安倍首相と山梨県のファナック本社工場を訪問しました。

ファナックは工作機械の頭脳にあたる数値制御(NC)装置の世界最大手の企業であり、インドのバンガロールにもインド法人を持っています。

インドは製造業の高度化を目指しているため、数値制御(NC)や産業用ロボットなど、ファナックの持つ自動化装置の技術は自国の産業発展のために欠かせないものとなっています。

ファナック側にとってもインドは市場として大変伸びの期待されるものであり、一方で、国土の広いインドでは、工作機械に不可欠なアフターサービス網を築くのが難しく、課題もあり市場開拓が難しいのが現状。28日のモディ首相への冒頭説明の中では、インドでのサービス網の充実ぶりを取り上げ訴求していたとのことです。

 

Kayoreena
Make in Indiaでインドが国内製造業に力を入れている話は有名。日本は製造業が強いため相性がいい。米中の貿易摩擦の影響で中国市場に陰りが見え始めたなか、成長するインド市場に対し日本の工作機械業界がかける期待は大きいと記事では指摘しており、この構図はある

 

10月29日 両国首脳会議での様子

29日のメインイベント、両国首脳会議が開かれました。

現在日印両国間のビジネスで活躍される方々も参加され、Murakamiさん、蛯原さん、眞下さんなど、私もお世話になっている方々の名前も…!(うらやましすぎる)

 

サイドで開催された講演会では、日印間を代表する経営者同士の意見交換も行われ、メルカリの小泉さんも登壇。

 

Kayoreena
うらやましすぎる その2

 

詳細こちら▷
モディ印首相「産業高度化で日本と協力」 都内で講演

 

今回も日印首脳会議では、安全保障を始め、経済の協定や高速鉄道の技術提供、人的交流など話し合われておりましたが、詳細は日印首脳会談をご覧いただくとして、今回の会談で新しくテーマとして上がってきたトピックについて今回は触れていきたいと思います。

 

今回注目するのは日印デジタル協定締結


日印間で、デジタル分野での新しい協定を結びました。

具体的には、人工知能(AI)技術の共同研究に乗り出すほか、スタートアップ企業や人材の相互進出を促すとのことです。

 

今年の目玉・日本インドで「デジタル協定」その目的は

▷メルカリも今年の10月、インドIITからインド国籍のエンジニアを30人ほど採用し、大きな話題になっている。

 

デジタル協定の目的

今後、あらゆるものがネットにつながるIoTの拡大にあたり、更に高まる国際競争の中で、自動車や電化製品などハードウエアに強い日本企業とソフトウエアに強いインド企業との相互補完を進め、世界的なIoT市場でのシェア向上を目指すため。

各国がグローバル企業を巻き込んで激しい競争を繰り広げており、インドのもつ優れた技術や人材を日本に呼び込むことで国際競争力を高めたい狙いがあります。

Kayoreena
日印が連携し、先行する欧米を追いかけたい。アメリカ、中国強いから。

 

今後の起こりうるデジタルの国際競争

日経新聞 日印、AIを共同開発 首脳会談でデジタル協定合意 がとてもよくまとまっていたので一部抜粋して紹介します。

記事より(一部編集)

5Gは通信速度が現在の100倍になり、あらゆるモノがネットにつながる「IoT」や自動運転の通信基盤になる。

米国の一部では既にサービスが始まっており、日本では2019年度から段階的に実用化が始まり、通信会社の機器調達が本格化する。

参考記事:<米国5G動向>Tモバイルが600MHz帯に5G導入、スプリントも2.5GHz帯で来年サービス開始

 

米国やオーストラリアで世界最大手の華為技術(ファーウェイ)など中国製品の調達を制限する動きが広がっており通信技術の覇権争いに発展しつつある。その流れに対抗するため、日印で5G技術の研究開発をめざす。

参考記事:5Gを巡る米中の覇権争いと米国の課題

世界では米中を軸にデジタル覇権争いが激しくなっている。

 

インドの大規模データセンターの世界シェアは3.3%と、日本(6.5%)と合わせると世界2位の中国(10.1%)とほぼ並ぶため、日印で連携を強め、中国をけん制する意味合いがある。

 

協定で決まった具体的な対策とは

1.国内最大級の公的研究機関である産業技術総合研究所と、インド工科大学ハイデラバード校がAI技術の共同開発

画像認識などの技術が対象になる見通し。上記で説明した5Gやロボティクス分野での協業も視野に。

 

Kayoreena

同じ会社で働く新卒メンバーSukeesh(左)はハイデラバードIIT出身!(余談すぎw)こちら一緒に寿司に行った時の様子

 

 

2.バンガロールの拠点よりスタートアップ企業の相互進出の支援

バンガロールは米シリコンバレーのようにデジタル企業や人材の一大集積拠点となっており、日本企業が進出する場合にはインド政府が関係企業や人材の紹介などで協力することで合意。

 

インド・スタートアップ・エコシステムの最新動向 vol.482

2018.08.12

インドのスタートアップCEOが集まるイベントに参加しました vol.460

2018.04.26

 

Kayoreena
インドのスタートアップには多くの日系企業が投資している。そして彼らは非常に勢いがある!

日本側も優れた技術やアイデアを持ったインド企業を積極的に誘致。大企業との協業も促していく。

 

 

3.優秀なIT人材の確保

日本貿易振興機構(ジェトロ)を通じ複数の日本企業を集め、インド工科大学ハイデラバード校の学生を対象に合同説明会を開催。12月から面接を開始し、来年6月卒業見込みの学生をインド現地法人や日本の本社などで採用していく。

Kayoreena
インド人材採用、本格派!これは非常に大きな流れ!!!

世界的なインド人エンジニアの相場としても、米国のVISA基準が高くなったことと、現地企業のサラリーが上がり現地就職するインド人が増えてる中、海外の選択肢として日本の気運は高まりつつある。

 

日本で働く若きインド人エンジニア達 〜東日印刷株式会社を訪問〜 vol.416

2018.01.05

優秀なインド人エンジニアを日本へ!日本でインド人エンジニアと働く方法 vol.342

2017.08.30

 

上記の点があげられております。

他にも日印間のパートナーシップはありますが、詳細は改めて、日印共同声明を御覧ください!

 

Kayoreena
昨年の目玉は新幹線プロジェクト。あとはインドで最も成功しているSuzukiの工場ができるため、安倍さんがグジャラート州を訪問したことが話題だった。今年は私がITカンパニーに勤めたこともあり、デジタルを取り上げました。来年は何かな?

 

日印間は、中国との関係を見ても、政治的利害関係が一致し、今後のパートナーシップとしても協力を強化していきたい狙いがあります。

そしてこれまで、世界2位の人口を持つインドを巨大市場と捉え、インフラ整備などで日本が協力する案件が多かった中、今回の協定では日印それぞれの経済成長に欠かせないデジタル分野での強固な協力関係を構築し、対等なパートナーとしての関係性が強化されました。

こうして両国の強みを活かし協力していくことは素晴らしいです。

同時に、日本は今後起こりうる自国の課題を、他国との連携を通じ解決していく視点を、今後はより強く持ったほうがいいかもしれないと、この事例を通じて感じました。

 

▷こういう現実もあります。

 

 

 

ちなみに、この期間のKayoreenaの活動というと

 

国会をウロウロする怪しい不審者でした。

 

 

改めて、両国の新たな関係が築かれてとても良かったなと思います。

いつか私も、モディさんとお会いできるまで活躍する人材になりたいなと、誓ったのでした。

以上日印首脳会談についてのまとめでした。

 

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ABOUTこの記事をかいた人

函館生まれ 北海道大学医学部卒。2016年9月よりインドで人材紹介会社にて現地採用で就業。インドで働き始めて毎日1本インドブログを更新し、2017年末まで400本ほど記事を更新。2018年1月から東京拠点に移し、インドと日本を行き来しながら、インドビジネス関連の情報を発信している。