
みなさんこんにちは!Kayoreena(@kayoreena1021)です!
今日はインド現地で盛り上がっているこちらのニュース
家具大手イケア、インドに1号店 40都市への進出目指す
IKEA India names Peter Betzel as new CEO, to open first store in mid-2018 https://t.co/zN03YNTy7r via @wionews
— Kayoreena 🇮🇳 Kayo Osumi (@kayoreena1021) 2018年8月9日
【インドIKEA一号店、明日に開店迫る。】
– 売り場面積40万平方フィート(東京ドーム0.8個分)
– 年間予定来客数600万人(TDL初年度1000万人)
– 2025年までにインド国内25店舗展開予定
– 投資総額160億円
– 従業員1000人(2025年までに1万5千人)
– 7500品目、1000席のレストラン完備#インド市場 pic.twitter.com/02eTh2q2zk— 鈴木慎太郎@インド🇮🇳会計士 (@suzuki_gc) 2018年8月8日
ということでインドにIKEA第一号がOPENしました!!!
イケアのインド部門の最高経営責任者(CEO)は「我々は長期的な関与を行う。インドは未来だ」と強調した。同CEOによれば、インドの人口は13億人で過半数が25歳未満と非常に魅力的な市場だという。
イケアはこれまでにもインドへの進出を目指してきたが外国資本に対する規制から店舗を開設できずにいた。こうした規制が緩和されたことが、1号店のオープンにつながった。
ハイデラバードで売られる商品約1000点はインドで生産されている。その中にはインド市場向けの圧力鍋やココナツ繊維で作られたマットレスなども含まれている。
インドでは年収の平均が約22万円以下であることから、約1000点の商品は200ルピー(約300円)以下の価格となっている。
さて、今回IKEAのインド進出に関しては日本語訳されている文献が多かった=注目度が高いため、今回は日本語訳されているメディアから一部抜粋し、IKEAのインド進出に関して考察してみましょう。
Contents
1.IKEAのインド進出にかける思い 〜インドは未来しかない〜
IKEA’s Plan to Expand to India https://t.co/b27NNtYOi5
— Kayoreena 🇮🇳 Kayo Osumi (@kayoreena1021) 2018年8月9日
これに関しては”イケアのインド部門の最高経営責任者(CEO)は「我々は長期的な関与を行う。インドは未来だ」と強調した”とある通り、かなり力を入れてることがわかります。
なぜそこまでインドに期待が高いの?という視点では、急増する中流層と若年層からの需要喚起への期待があります。
インドは人口13億人の約半分が25歳未満。今すぐイケアのテーブルセットを買える余裕のある人たちはごく少数にすぎませんが、収入は増加しており、上昇志向が高まっているといえます。
インドの小売りコンサルティング会社テクノパックの推計によると、同国の家庭用家具市場は過去6年で90%以上拡大し、344億5000万ドル(約3兆8300億円)規模になっています。
「インドが刺激的なもう1つの理由は、インドが若い市場だということ」とMia Lundström。
「人口の半分が25歳以下なんです」。でも、インドの若者たちは、21世紀の文明のすべてを享受しようとしつつも、インドの伝統も常に心に留めています。Mia Lundströmは言います。
「インドの人々の姿勢は、『もちろん現代的に、でも先祖伝来のものもずっと大切にする』というものです」 HPより
2.インド進出の苦労 〜一筋縄ではいかんのよ〜
イケアにとって、人口世界第2位のインドへの進出を成功させることは、これまでになく重要な意味を持っています。なぜなら、イケアの世界的な売上高はここ数年で伸び率が大幅に鈍化し、ネット通販や新しい販路への巨額の投資で利益は圧縮されてきているためです。
3.インドローカライズの工夫 〜インド人にはカレーを売れ?!〜
イケアの商品はどの国の人たちにも受け入れやすいデザインのものが非常に多くあります。
扱う商品が何であれ、自国向けにつくった商品をそのまま他国で販売しようと試み、オリジナルのデザイン性を失ってしまう小売業者はあまりに多いなか、イケアの商品のデザインに見られるシンプルで分かりやすい美しさは、ほとんどの国に受け入れられます。商品の大半が世界中のどの市場にも投入されていることが、その証拠となっています。
しかし、イケアは店舗の全体的な雰囲気やビジネスモデルの一貫性を維持することと同時に、各国の文化や消費者の好みに自らを適応させることにも力を注いできています。
DIY(自身でやる)習慣がないインドでは、この国では絶対に不可欠なものとして、店内での組み立てサービスを初めて提供することを決めています。
イケアは数週間かけて、女性75人を含む社内の家具組み立てチームのトレーニングを行い、また、これら正社員とは別にフリーランスの大工もトレーニングし、インドの雑用代行業者紹介サイトを通じて、顧客がこの大工たちを家具の組み立てに雇えるようにしました。




さらに、イケアが現地に合わせて大きく方針転換したことの一つが、より小規模な店を町の中心部に設けるプラン。
インドの町は交通渋滞がひどいことで知られ、人々はあまり長距離の移動をしたがらない。また、欧米のような広い大型スーパーマーケットで買い物することにも慣れていない。
この習慣に合わせ、来年はムンバイに典型的な大型店だけでなく、小規模な店舗も開設する計画です。また、ネット通販事業も他の新市場よりも時期を前倒しし、初年から開始する予定となっています。
ローカライズの基本:現地に足を運べ
イケアは何年もかけてローカルの人達に何が受けるのかを調査してきました。
ニューデリー近くに間に合わせのイケアストアを設置し、招待客が商品にどのような反応を見せるかを観察。また従業員が1000以上の家庭を訪問し、インド人がどのように食べたり、寝たり、くつろいだり、娯楽を楽しんだりするのかを調査しました。
第一号のハイデラバード店の開店準備にあたり、昨年はインド人従業員75人を英国のシェフィールドに送り込み、同市での開店を手伝わせました。ハイデラバードのショッピングモール内に期間限定ショップをオープンし、潜在顧客に商品を紹介することも始めたそうです。
広さ3万7200平方メートルのハイデラバード店は多くの点に、こうした調査の結果が生かされています。
ダイニングテーブルが目立つように展示されているのは、インド人の家庭訪問で食卓が「食べるだけではなく、話し合いをする場所」にもなっていることが分かったためです。
まず、インドの人々は自分の家を誇らしく思っています。次に、価格に見合う価値――インドの言葉でパイサ・ヴァスール(paisa vasool)――がカギです。そして、暮らしの中心は食であり、子どもたちも日々の活動の担い手です。【HPより】
4.インド人向けの価格設定 〜そんな高くちゃ買わないよ〜
インドでは年収の平均が約22万円以下であることから、約1000点の商品は200ルピー(約300円)以下の価格となっています。
新店舗には平均的なインド人にも手が届く商品数百点が用意され、2.16ドルのジュエリーボックスや1個70セントの靴べら、インド国内のさまざまな言語で「ようこそ」と書かれた5ドルの玄関マットなどがあげられています。
Rs100のチョッピングボード、Rs59のマグカップ、Rs99のドアマット、モノトーンソファスローRs180の7,500アイテムが提供されています。
Rs4,990(以降)のアームチェアと、Rs599から始まるインド製のLackテーブルなどのテーブルがあります。
イケアが狙うインドの家具市場は、人口に比例して大きい。
会計大手PwCによると、17/18 年度(17 年4月~18 年3月)の市場規模は前年度比 17~18%増の 170 億~180 億米ドル(約1兆 9,000 億~2兆円)。このうち家族経営の小規模店が 80~85%のシェアを握り、残りをブランド展開する国内外の企業が占める。— Kayoreena (@kayoreena1021) August 10, 2018
ブランド展開の家具は価格帯別に3層に分かれ、高価格帯には米アシュレイをはじめ複数の外資ブランドが既に参入している。
一方、アフォーダブル・ブランドとして世界各国で中間層を取り込んできたイケアは、外資として初めてインドで中価格帯に参入することになる。 #インドメモ— Kayoreena (@kayoreena1021) August 10, 2018
1人当たり国内総生産(GDP)が 3,000 米ドル以上を中間層と定義した場合、
インドでは向こう5年間で 5,000 万世帯がこの層に加わる。
ブランド家具を購入できる世帯がそれだけ増すことになり、イケアが 10 年以上もの時間をかけて進出した狙いがここにある。#インドメモ— Kayoreena (@kayoreena1021) August 10, 2018
以上4点についてまとめてみました。
19年にはムンバイで開店を予定、その後南部バンガロールやニューデリー近郊のグルガオンでも開店する予定で、南部カルナタカ州など4カ所で土地を所得しており、25年までにインドで25店舗以上とする計画があります。
現地ではIKEAの動向、注目されているようですが、果たして一筋縄では行くのかな?!笑 頑張れIKEA!
【追記:IKEAオープン初日の様子】
First day at the IKEA store, and all the rich people have sent their carpenters to pick up stuff and assemble it for them. #INDIA
pic.twitter.com/dov3TxXMUv— Gabbbar (@GabbbarSingh) 2018年8月9日
参考文献:
IKEA’s Strategy in India: If We Build It, They Will Come
KAYO OSUMI
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