みなさんこんにちは!Kayoreena(@kayoreena1021)です!
本日10月14日(土曜日)は
MUJI 〜無印良品〜インド 第4店舗目のオープンの日でした!
以前、デリーに第3号店がオープンした際には、ブロガー限定イベントに招待いただき、MUJIのPRを担当させていただきました。
今回も、Noida店のオープンにお邪魔させていただきました。
場所はNoidaにあるDLF Mall of India
今日はインド Noidaで無印良品4店舗目がオープン!
この歴史的瞬間、おそらく日本の皆さんには伝わらないと思いますが(笑)私はタクシーで2時間かけて店舗に取材いきました。広いよインド。。笑
様子は後ほどブログで#インドメモ pic.twitter.com/I8nK6Bql15
— Kayoreena@インド (@kayoreena1021) 2017年10月14日
こちらが(実は)インドで最も大きなモール、DLF Mall Of India.
インド最大の不動産ディベロッパーDLFって、いっつも自分の建物に「DLF」ってつけるのでわかりやすい(笑)私とインド人親友Priyankaの間で「自己主張が強い様子」の隠語で「DLFみたいだ」って使ってます。 例:お前はDLFみたいな性格だな(DLFのように自己主張が強いな) はい、完全に内輪ネタでした笑
メインのスペースに行くと、
さっそくMUJIの展示がありました!
思わずMUJIの看板と記念に撮影:D
展示があったことも嬉しかったのですが、何より
NoidaのDLF Mall Of India、GurgaonのAmbience Mallより全然イケてる事実に衝撃
Select Citywalkに劣らないクオリティ。正直、GurgaonのAmbienceよりこっちのほうが良さそう。店の種類も豊富だし、フードコートや娯楽施設も充実。いい意味で狭いので、移動が楽。 →これ今日1番の収穫NoidaにこんなMallあったんだ!!
そして、本日の主役、1st FloorにあるMUJIのお店を発見しました!!
さっそく中に入ってみることに
相変わらず大盛況!でもデリーと大きく違うことは、日本人がいないこと ここは99%がインド人カスタマー。日本人いないの最高〜!笑
インドで大人気のスタンプによるデコレーション。今日はオープニングなので、特別にインストラクターを呼んで、落ちない絵の具でのデコレーションも実施。 日本MUJIの店でスタンプ出来るけど、特にインドは反響が良いみたいですよ。クリエイティブマインドをくすぐられるのかしら。 インド人のお客様から、売り物ではないスタンプを一式販売して欲しい!っていう声もあるんだとか。
さて、
ここからは実際にMUJI Indiaの浜西さんに登場していただき、今回のNOIDA店OPENについて伺いました!
中央がMUJI India代表の浜西さん
浜西さん!この度は4号店、OPENおめでとうございます!相変わらず大盛況ですね〜!私も嬉しいです。
デリーOPENのときと同様、今回もありがとうございます。
早速OPEN初日、どうですか?
浜西さん:店舗のサイズとしてはデリー店と比べて小さいのですが、おかげさまで、インドの方が多く来てくださってすごくうれしいですね。
大角:MUJIの店内っていつも、日本のクオリティと変わらず、すごく安心感ありますね。
浜西さん:いやでもね、実際細かいところがなってなかったりするんですよ。
たとえば、あの照明の向き。
MUJIの照明は電球型の光を多数、天井に設置しているのだけど、例えばあの電球とか、ちゃんと近くの商品を照らしてないでしょ?(商品を指差す。確かに光が当たっていない)
こういうところが、甘いよね。例えばこの文房具のディスプレイも、デリー店の商品配置と違う。
品揃えも一部滞っている部分があって…例えばメインで売り出している化粧品、在庫数が足りなくて、オープニング初日なのに、代わりに綿棒を並べたよ。日本だったらありえないよ。笑
(こちら入り口入ってすぐのところにあるメインの棚。一番お客さんの目につくため、売れ筋の化粧品・乳液を揃えておきたかったものの、品薄のため代わりに綿棒が売り出されてしまったというエピソードを教えていただきました)
大角:なるほど。
でもこういうのは、決してMUJIの在庫管理がダメということではなく、インドではあるあるですよね。
ジュガールの精神といいますか、うまくいかないことがあったり、揃わないものがあっても、どうにかして乗り切るっていう姿勢は大事ですね。
浜西さん:そうですね。
話は少し変わるけど、改善点として、今後スタッフは統一した白のシャツにして、ストラップが目立つようにしようと思っています。近くにスタッフがいるということがわかりやすく、万引き防止にもなるしね。今とか、皆好きな服を着てるから(笑)誰がスタッフかわかりにくい。
彼らに「MUJIの製品を着て接客して欲しい」と言いたいところだけど、彼らの給与を考えるとMUJIの製品を気軽に購入してとは言いにくい。でもせめて、統一したものは準備したいと思っています。
こんな感じで、店舗としてはまだまだ準備・改善していく点はあるね。
MUJIで売れ筋の商品を教えてください。
浜西さん:これはまず、文房具ですね。
日本って、いろんな文房具の高品質・低価格なブランドがありますよね。でもインドって、そういうブランドがないんです。しかも、MUJIのようにボールペン、ハサミ、ノート、筆箱、1つの店でありとあらゆるものが揃う店もない。
値段も手頃で、日本品質というブランドも有り、文房具が一番手に取られています。
あとは、キッチン用具とかも売れていますね。
例えばこのボトル容器(990ルピー)は、蓋のパッキングがしっかりしていて、横にしてもこぼれない仕様。
家族用の冷蔵庫って、すぐ扉側の収納スペースがいっぱいになりますよね。これなら横にしても使えるから、収納場所を気にしない。人気が高いです。
下の木製の食器も、高クオリティで手軽な価格なものってなかなかないので、売れていますね。
あとは、こちらの耐熱性グラスカップ(550ルピー)。
日本人からしたら、耐熱性って当たり前だけど、インドだとなかなかない。しかもインド人からしたら、この「透明なグラス」っていうのが「カッコイイ」らしい。チャイとかコーヒーとか、よく飲む文化だしね。日本の数倍売れてますね!
この枕も、素材がいいと評判(1990ルピー)。インド人富裕層が「使い心地が良い」とまとめ買いをして、在庫を揃えてもすぐ品切れになってしまうほど。
こうやって、個別の商品が売れていくと同時に「MUJIの製品が好きだから、MUJIの製品で揃えたい」って言う人がちょっとずつ増えてきています。そうなると更に購買される商品の幅が広がっていきますね。
逆に、インドで人気のないMUJIの商品はなんですか
浜西さん:婦人服が思ったより売れないですね。
これは人気というより、インド人女性の服の好みなんだと思っています。実は世界各国のMUJI,どこを見ても婦人服のほうが売れてるんです(比率でいうと7:3くらい)
でも、インドではその逆。婦人服のほうが売れません。なぜなら、インドの女性って、通常使いでサリーとかクルタを使っている人が多いんですよね。
最近、若い人はどんどん欧米風になってきていますが、それでもまだ民族衣装を着る人が多い。
浜西さん:でも、これからどんどん若い人は西洋風になっていくと思いますし、そのスピードは早いと思います。
逆に、男性服はすごく売れていますね。特にLとXLですね(笑)
おじさんたちがよく買ってくれます。他のファストファッションのおしゃれなブランドだと、なんだか恥ずかしいと思っても、MUJIのようにベーシックなものだと、誰が着ても着こなせる安心感もあるので、派手ではない方々に人気です。
すぐサイズが切れてしまって、MとかSサイズが残っていますね(笑)
それでは、今回インド在住日本人が最も聞きたいと思っていること
どうして4店舗目をGurgaonではなく、Noidaに出店したのでしょうか
大角:多分、日本の皆が「え、Noida?!そこで店出してうまくいくの?!」って思ってると思います(笑)
【グルガオン・ニューデリー・ノイダの位置関係】
大角:多くの日系企業は左手にある「グルガオン」という街に進出しており、そのため多くの日本人がグルガオンに住んでいます。
ノイダに進出している企業も多くないことから、日本人は「グルガオンのほうが栄えている」というイメージがあると思います。
実際、グルガオンにはAmbienceMallをはじめ、多くのMallがありますし、買い物の機会も多い。欧米系の人たちもいるため、中流〜上流の階級にヒットするのではないかと思いました。
また、インド人の友人に聞いたところ、ノイダの治安のイメージが悪い。「Mallから外には出ないほうがいいよ」とまで言われました(笑)
そんなこともあり、なんでノイダなのかな?と思ったところです。
しかし
正直、このDLFのMallを見て「こんなハイクオリティなMallがノイダにあるんだ」と衝撃でしたし、ここにMUJIが出店したことには納得感がありました。
GurgaonだとAmbience Mall以外のMallはMUJIが出店するには似つかわしくないと思いますし、確かにこのMallだったらノイダもありだなと思いました。
浜西さん:そうですよね。おっしゃるとおりです。
ですが実は、ノイダは今後、購買力がどんどん増えてくると予想されているんです。
ノイダがあるウッタル・プラデーシュ州は、インドの州の中でもっとも人口が多く2億人が住んでいます(すでに日本の2倍!)
もともと貧困層も多かったのですが、近年は中流階級〜上流階級の人たちが購買力を付けてきています。
場所あたりの売上で言うと、実はGurgaonのAmbienceMallよりDLF Mall of Indiaのほうが高いんです。
インド全土には800近いモールがあると言われておりますが、そこで上流階級向けに作られたプレミアムモールというのはわずか17程度。その中から、モールに入っている店の種類、立地、客層を考え、出店を検討しなくてはいけないのですが、
Gurgaonの場合、実はプレミアムモールに当たる高級モールというのはAmbience Mallしかなく、それ以外のMallはクオリティが落ちてしまう。MUJIのブランド戦略も考えた場合、Gurgaonには諸々条件がマッチするMallがなかったんです。
もともとMUJIはインド人の顧客をターゲットとしたブランドなので、日本人が現地に持つイメージより、インド人の人口の流れやお金の動きを意識しないといけません。
諸々考慮し、4店舗目はNoida(ノイダ)にしたといった経緯ですね。
大角:すごく納得しますね。私自身、今回見てノイダへのイメージが変わりましたし、勢いありますね。
最後に、浜西さんは屋上のフードコートに案内してくれました。
そこでは、フードコートの全椅子に、赤と白のMUJIカバーがかけられておりました!
MUJIによるDLF Mallジャックだ!!
こんな感じで、Noida(ノイダ)のMUJIは本日スタートを切ったのでした!
最初、ノイダに出店すると聞いて「これまでと比べて、どんな小さなMUJIになるんだろう…」と思っていたのですが(失礼笑)
ホンモノを見て衝撃…DLF Mallの凄さと勢い、MUJIの人気に、ここからますます伸びていくんだろうなと思いました。
インドには、自分のイメージしているものと、実際の様子がかけ離れていることが多いです。いろんな噂が飛び交ったり、凄まじいスピードで変化していたり…。実際に現場を見てみて、感じることや気づくことはたくさんあります。
もちろん、中には「Noida(ノイダ)は伸びないだろう」という意見もあるかもしれません。私たちは諸々工夫しながら、できるだけ第一次情報を追って、いろいろな可能性を追っていきたいところですね。
あー往復3時間以上かかったけど行ってよかった。足を運ぶことの大切さ、確信が持てた。
浜西さん、諸々ご協力いただきありがとうございました!
KAYO OSUMI
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ちなみにNoidaと日本人駐在員の街Gurgaonの距離は車で50分程度。インドなので、1時間半くらいを見ておけばいいでしょう。ちょうどNoidaとGurgaonの中間くらいにデリーがありますね。
KayoreenaはUber Pool(シェア)で行き、行きが700ルピー、帰りが550ルピーでした。