121 高校生がシンギュラリティについて考える

こんにちは!Kayoreenaです(*^^*)

日本滞在も残り1週間程度となりました。日本で「休暇中」と思っている人、違いますからねー!(´・ω・`)笑

 

今日は夕方から武蔵小杉にある「ミライプレイスWithdom」にお邪魔させていただきました。Withdomは私の前職の時に一緒だった新井くんが自分でつくりだしたマナビの場です。(詳しくはブログの最後で!)

対象は高校生、中学生、既卒性が対象。講師と生徒がとても楽しそうにしていました。^^開放的な空間で、企業のオフィスみたい。

 

玄関から教室につながる壁には、生徒や先生たちの生き生きした写真が貼ってありました。アットホーム感が居心地いい感じ。

 

 

校舎には参考書はもちろん、プログラミングの本や、社会人が読むような本まで置いてありました。

影響力の武器」これいい本ですよね!

これらの本は高校生が自由に読めるように教室に置いてありました。

さて、今日の本題は「高校生の生徒たちのプログレスタイムの発表を見学する」ということで、Withdomに通う生徒さんたちの発表を聞きました。

プログレスタイムとは高校生が未来について真剣に考える時間

一般的な塾・予備校では偏差値をあげるための教育をしますが、新井くんが作ったwithdomでは「プログレスタイム」という時間を設けており、生徒があらゆるテーマに関して自主的に調べて、考え、意見を発表し合う時間があります。

過去には「mindset」「未来について」等さまざまな面白いテーマがありましたが、今回のテーマは「シンギュラリティについて」

今回は3週に渡ってこのテーマについて話し合われており、最終週の今回は、皆が話しあってきた内容について総合的に発表する時間でした。

*シンギュラリティとは

人工知能が人間の能力を超えることで起こる出来事。 人類が人工知能と融合し、人類の進化が特異点(成長曲線が無限大になる点)に到達すること。

 

前回までの内容をFacebook記事より振り返ると…

議論した項目は、
・シンギュラリティとは
・シンギュラリティによって具体的にどういうことが起こるのか
・シンギュラリティが起こった世界で必要とされる人間とは
世間一般で言われているような、レジ打ちなどの単純作業はロボットに取って替わるということはもちろん、
「人間とロボットの境界がなくなるのではないか」
「”恋”という概念がなくなる」
「大昔のように自然豊かな世界に戻る」
「もしかすると、今の自分たちは意思があるように思えて実はマリオのように誰かに操られているのかも」
といった意見がたくさん出てきたとのこと。

・・・

今日はこれまでの話し合いを踏まえ「シンギュラリティが起こった世界で必要とされる人間がどういうものか」という意見を発表していました。

それぞれの発表は一枚の紙にまとめられ、持ち時間3分程度で皆の前で発表します。

内容は、とてもオリジナリティにあふれていました。絵でまとめてくる子もいれば、字体のデザインがすごくおしゃれな子も居たり。発表の仕方もそれぞれ違って面白かったです。

新井くんの提案で、発表が終わるごとに「発表者のいいところ、改善点、そしてもうひとついいところ」を伝えあうということをやりました。

皆良いところを発表するのは慣れているのですが「改善点を伝えてあげること」は少し抵抗があった様子。私はすっかりインドに慣れてしまい、ダメなところを指摘されまくっているので、もう全然抵抗はありません、むしろ大歓迎(笑)

確かに少し勇気のいることかもしれませんが、相手が「改善点を気づかないでいる」ことのほうが残念なことなので、気づいたことは積極的に伝えてあげるほうがベターでしょう^^「知るは一瞬の恥、知らぬは一生の恥」ですからね^^

 

皆からは本当にさまざまな意見が出てきました。

テーマは「シンギュラリティが起こり、どういう世界になり、どういう人間が必要とされるのか」ということについて。

・向上心はロボットにはないから、向上心がある人間は価値が高い。

AIの仕組みは人間が理解しておくべき。

・高度な接客を追求する仕事は残る。だから、私が目指しているディズニーのキャストはずっと残り続ける。

・芸術やスポーツ、ショービジネスに関わる仕事は残る。

・アイデンティティを追求する仕事は残る。

・伝統芸能を継承している人たちも大切。

・ロボットは「自分が損してでもやろう」とは思わないと思う。思いやりを持てる心は大切。

・マニュアルの仕事はなくなるから「コンビニバイト」はなくなる。

・人類滅亡か不老不死か。脳は残るけど今までの人類ではなくなる。一方で人工知能により医学が進む。同時進行に起こると、人類滅亡と不老不死は同時に起こる。

・ロボットが仕事を代行することになり、少子化問題がなくなるのではないか。

・仮想現実が現実になる。

・人工知能と共存できないと「人間はいらない」とされてしまうのではないか。

…等々。みんなの考えを少しだけ紹介しました。

驚きなのは、これがすべて「高校生の口から話されている」ということです。正直、話を聞いてて高校生のレベルを遥かに越えており、普通にびっくりしました。(私はこの会に参加するにあたり急いでシンギュラリティという言葉を調べましたよw)

発表がすべて終わり、新井くんのまとめ(一部Facebookから抜粋)

「みんなは様々な意見を出してくれましたが、正直なところこの議論に絶対的な”正解”はありません

各々考えてきてくれた意見が、正解でもあり不正解でもあるのです。

最も重要なことは、答えのない問に対して”考え抜くこと”。
「シンギュラリティっていうのがあるのか、まぁいいや」ではなく、

シンギュラリティって何だろう」「今から自分はどうしていけばいいんだろう」と、絶対的な正解がないことに対して考え抜く。

この経験こそが、これから生きていく激動の時代に必要なことなのです。

もしかしたらシンギュラリティは起こらないかもしれません。でもそれでもいいのです。その場合でも、起こることを想定していた人たちのほうが遥かに強いのです。

みんなが考えた「シンギュラリティの時代に生き抜く人物像」とは、意外と当たり前のことが出来る人だということに気づいたと思います。

明日から考えた経験を元に行動してください。」

そんなメッセージを生徒に伝え、今日のプログレスタイムの発表は終了しました。

このポーズは「チョット世界を良くする」という新井くんの会社のコンセプトから来たポーズ(だった気がする。もし違ってたら修正して新井くんw)

 

Kayoreenaも10歳以上年の離れた皆と触れ合えて凄く嬉しい時間でした!!^^

 

今回のプログレスタイムのような時間が高校生の時にあったら、もっともっと進路の選択肢は広がっていったんだろうなー。。本当に皆が羨ましい。これからもどんどん「Withdom」で成長していって欲しい!

新井くんがやっているWithdomについて

HPの紹介を一部抜粋すると、

Withdomは「今までの学校や予備校とは全く違う新しいマナビを提供」している場所です。
新しいマナビとは

「21世紀を生きるための力=人間力を育むマナビ」

今後は偏差値社会がなくなり「高偏差値大学に行けば良い企業に就職できる」時代は終わります。

大企業も倒産する今の日本で「大企業に就職したら将来安定」ということもなくなります。
テクノロジーの発達で30年後には今ある職業の99%がなくなります。

そんな時代を幸せに生きるために必要な力を「人間力」と考えており、それを育むための教育を提供しているのがWithdomです。

…果たして、この説明で何人ついてこれたでしょうか(笑)

決してWithdomの説明が悪いという意味ではないですが、新しい概念なので、まだまだピンとこない人も多いのではないでしょうか。ですが、具体的に何のことかわからなくても「なんとなくそういうことな気がする」ということは感じる人も多いハズ。

その教育の一つに「プログレスタイム」というものがあり、今回私はそこにお邪魔させていただいたのです。

他にもさまざまな取組がなされています。ぜひHPを御覧ください。

←クリックしたら飛びます^^

Withdomではいつでも無料相談も受け付けています。

 

私が今回このIndiaBlogでこの記事を紹介させていただいたのは、シンプルに、新井くんの活動に凄く共感したということと、こういう考え方は大人の私達にも十分通じる考え方だと思うからです。

社会に出て、明らかに時代の流れが変わっていることは感じるのに、おそらくそれを子どもたちにきちんと伝えている大人はほとんどいないと思います。

それをきちんと言葉にして「これからは偏差値だけじゃなくて人間力だからね」と、子どもたちに伝えている新井くんは素晴らしいと思います。

こういう環境でさまざまな事実を知って悩み、それに準備できた皆は、今後自分らしい人生が選択できるし、きっと素敵な大人になれると思います。

明日のブログでは、この謎の青年「新井くん」について記事を書きたいと思います。きっと前職の人も「新井くんってどんな人?」って気になっている人も多いハズ(笑)ぜひ楽しみにしていてくださいね!

参考リンク

ミライプレイスWithdom

 

 

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KAYO OSUMI

函館生まれ 北海道大学医学部卒。2016年9月よりインドの現地採用で就業。当時よりインドに進出する日系企業向けに、インド現地の話題やビジネスに特化した記事を合計600本以上執筆してきている。2018年1月から東京拠点に移し活動を続ける傍ら、現在は株式会社メルカリのインド人・外国籍エンジニアの就業支援。引き続きインドのマーケティング、調査、人材採用を強みとする。
Kayoreena
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