日本から安倍総理がインドへ。訪問の目的は。 vol.356

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みなさんこんにちは!Kayoreena(@kayoreena1021)です!

いまインド在住日本人の中で最もホットなニュースはこちら!

 

安倍首相のインド訪問

首相官邸HPより
安倍総理は、9月13日から15日まで、インドを訪問する予定です。訪問中、安倍総理大臣は、モディ・インド首相との間で首脳会談を行い、安全保障や経済等幅広い議題について議論する予定です。 

 

 

日本とインド間では、平成17年から首脳の相互訪問が続けられており、安倍総理は一昨年に続き、モディ首相との10回目の首脳会談に臨むことになります。

今回会場となるインド西部の工業都市アーメダバードは、安倍総理が日本から来るとのことで歓迎ムード。

 

 

13日に行われる歓迎イベントは空港からガンジー記念館までの道路沿い約8キロメートルで繰り広げられ、モディ首相も安倍首相に同行

途中28カ所に設置されたステージでは、合唱団や各地の伝統衣装を身に着けた踊り手が安倍首相らの通過に合わせて歌や踊りを披露するといいます【Record Chinaより】

 

 

 

Kayoreena
アーメダバードってどこやねんっていう人は、上記地図を参照してね。私達がいるデリーグルガオンは青ポチがついてある辺り。結構遠いね。

 

さて、本日の本題

安倍総理のインド訪問の目的はなにか

こちらについてまとめてみたいと思います。さまざまなニュースより取り上げられている点についてまとめると、下記のような目的があげられるそうです。

 

1.航空自由化協定

1つめは「航空自由化協定」を結ぶこと。自由化協定が結ばれると、今まで路線・便数の決定権が国にあったのが、航空会社に移るとのこと。インドの訪日客数を増やしたい日本としては、航空自由化をすすめていきたいところ。

日経新聞より

航空自由化は「オープンスカイ」とも呼ばれ、安倍首相が第1次政権でも推進した。航空機が国境を越えて運航する場合、航空会社や路線、便数は国が決める。もし自由化協定を結べば、航空会社が発着枠の範囲内で路線や便数を自由に決めることができる。

日本政府はこれまで32の国・地域と自由化協定を結んでいるが、インドとは未締結。両首脳は、まず両国それぞれの6空港を対象に自由化し、その後、対象空港を拡大することで合意する。

首脳間で航空自由化を議題とする背景には、政権が看板に掲げる訪日客の拡大政策がある。安倍政権は2020年に訪日客を年4000万人に増やす目標を掲げており、13億人を抱えるインド市場は魅力的に映る。しかし、16年の訪日客は約12万人にとどまり、格安航空の就航などによる環境整備が課題だった。

 

 

2.原発輸出の官民の枠組みの新設

日本からのインフラ輸出を加速させたいのも今回の狙い。

日経新聞より

日印が署名した原子力協定を踏まえ、日本の原発技術の輸出に向けた作業を進める。民間企業を含めた官民会議を新設して、輸出に向けた課題や具体的な計画づくりを始める。軍事目的の利用や第三国への技術移転を防ぐための仕組みづくりを詰める。

 

 

3.新たな円借款の供与

円借款とは、国際協力機構を経由して日本政府から発展途上国政府へ、インフラストラクチャー整備を目的として行われる長期・低金利の資金貸し付けのこと。

円借款は通常、橋や鉄道などプロジェクト別に供与するが、今回は、同州内の複数のプロジェクトを包括的に支援する方が、効率的に日系企業の進出を後押しできると判断したため、安倍首相がモディ首相との首脳会談で表明する予定。

産経ニュースより

今回の円借款は「プログラミング(課題解決型)ローン」と呼ばれ、日系企業のニーズの高い港湾や道路などのインフラの中から、州政府の要望と合致したものを優先的にプロジェクトを組んで整備。具体的な金額は今後詰める。日系企業が投資しやすいよう、日本側は州政府に制度改善なども求める。

同州には、ホンダが二輪車の工場を構え、スズキも今年2月から四輪車の生産を始めた。スズキは2019年初頭に第2工場の稼働を目指すほか、第3工場も計画。米フォード・モーターやインドのタタ・モーターズも進出し、自動車部品メーカーの集積が急ピッチで進む。豊田通商も工業団地内に自動車向け鋼材製品の加工会社を設立、年内に工場を稼働する。

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日本貿易振興機構(ジェトロ)は11月にアーメダバードに事務所を設置予定。アーメダへの気合のいれ方が半端ではないことがわかる!

 

 

4.日本企業の進出環境の整備や人材育成

日経新聞より

現地で日本語学校を新設し、今後5年間で1000人の日本語教師の養成を目指す。日本企業で円滑に働くことができる人材を増やすほか、知日派の育成にもつなげる。スズキなど日本企業による職業訓練施設「日本式ものづくり学校」の開設も発表する。

 

 

5.協力強化、中国を牽制

海洋進出をすすめる中国に対し、安全保障面での協力を継続したいという確認。

NHKNEWS より

海洋進出の動きを強める中国を念頭に、日本の外交戦略である「自由で開かれたインド太平洋戦略」に基づき、この地域の航行の自由や法の支配の重要性を共有し、安全保障面の協力を継続していくことを確認したい考えです。

 

朝日新聞より

インド洋の沿岸各地で港湾の建設や改修に携わる「真珠の首飾り」戦略をもとに、海洋進出をはかる中国を牽制(けんせい)する狙いがある

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中国側が、ペルシャ湾とマラッカ海峡を結ぶインド洋の海上交通路(シーレーン)沿いの各地で、港湾の建設に関与している。中国と国境を接するインドを取り囲むような形をとっていることから「真珠の首飾り」と呼ばれ、海洋進出の戦略拠点と位置づけられている。

 

 

6.協力強化、北朝鮮を牽制

NHKNEWS より

会談で安倍総理大臣は、弾道ミサイルの発射を繰り返す北朝鮮が今月3日に6回目の核実験を強行したことを受けて、核やミサイルの開発断念に向け国際社会が結束して圧力を強化する必要があるという考えを伝え、協力を求めることにしています。

 

Kayoreena
その他、インドで計画されている新幹線残り6路線についても、安倍首相が首脳会談で日本方式の採用を求め、輸出拡大を目指す予定。インドが購入を検討している日本の救難飛行艇US2の協議も促すとのこと。

 

 

こんな感じです。

今回の訪問が、両国の未来にとってより良いものとなりますように。

今回は以上です。

 

参考URL

インド西部でインフラ整備を包括支援 安倍晋三首相、首脳会談で表明へ 日系企業の進出後押し

日本の安倍首相がやって来る!インドが盛大な歓迎イベント―中国メディア

日印首脳14日に会談、航空自由化で合意へ 原発輸出枠組み新設 

安倍首相 インド訪問 北朝鮮への圧力強化を要請

安倍首相、9月にインド訪問へ 協力強化、中国を牽制

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KAYO OSUMI

函館生まれ 北海道大学医学部卒。2016年9月よりインドの現地採用で就業。当時よりインドに進出する日系企業向けに、インド現地の話題やビジネスに特化した記事を合計600本以上執筆してきている。2018年1月から東京拠点に移し活動を続ける傍ら、現在は株式会社メルカリのインド人・外国籍エンジニアの就業支援。引き続きインドのマーケティング、調査、人材採用を強みとする。
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