みなさんこんにちは!Kayoreena(@kayoreena1021)です!
今回はLINE@に届いたインド関連の質問についてです。
インドについて情報収集している際に、ブログを見つけて拝見させていただきました。
インドについて調べれば調べるほど治安の悪さや事件を見つけて不安になっています。
その上で、質問したいことがあります。
1.インドでは男尊女卑の文化があり、女性は危険と言われているが実際の状況は?
2.日常生活で気をつけている点
3.一人で外出しても大丈夫ですか
そのほか治安状況や街の様子など教えていただきたいです。
という質問です。
この手の質問をもらって、どういう発信をしたらいいのだろうと考えることがあって、私の過去のバックナンバーでは特に触れてきていませんでした。
でも、私もインドの発信を始めてもうすぐ2年です。私が現地にいなくても、現地で頑張っている日本の方、インドの方のことを十分知っている自負があるので、
その私が自分の経験をベースにお答えしてもいいかなと思い、今回はこのテーマについて書いています。
心配してくれて本当にありがとう。でも、ちゃんと注意してれば大丈夫だよ。私も滞在してたときは、何もなかった。
周りの日本人女性も被害にあってないし、正しい状況が伝わるといいな。 #peing #質問箱 https://t.co/KXn3PQapWQ pic.twitter.com/lDEcpIMltl— Kayoreena 🇮🇳 Kayo Osumi (@kayoreena1021) 2018年8月2日
ではさっそくいってみますか。
Contents
1.インドでは男尊女卑の文化があり、女性は危険と言われているが実際の状況は?
インドと言えば「女性が性犯罪に巻き込まれる」というイメージは強いというのは、実際のところあるのかなと思います。ネットのニュースを調べると、残念ながらでてきますよね。
実際に住んでいる肌感覚として、私は1年3ヶ月住んでいて危ない目にあったことは1度もありませんでした。
都市部においては、交通インフラがしっかり整っていたり、人も多くいるので、そこで事件に巻き込まれたりすることはないでしょう。
みなさんがインドに行く場合、多くは観光地になると思うのですが、基本的な注意の意識をもって行動すれば、まず問題ありません。
インドにおける女性の地位・社会進出に関してはJETROがまとめているのでこちらをご参照ください。
私達がインドに居る際は「外国人」となるため、現地での風習とは少し違った感覚があるのかなと思います。私自身は「外国人女性」だということで差別を受けたことはありません。
なのでアンサーとしては「女性だから危険」というのはないと思います。
2.日常生活で気をつけている点
これは、海外勢だったら誰もが気をつけてると思いますが「貴重品を肌身離さず持つ」とか「夜は出歩かない」「知らない人についていかない」「何かわからないものは出されても食べない」「鍵をしっかりする」
・・・・基本事項ですね!!
「インドだから」という視点だと、犬に噛まれないようにするとか、屋台の食べ物を気軽に食べないとか、タクシーのスピードに気をつけるとか、そういう点ですかね。
3.一人で外出しても大丈夫ですか
まあとにかく、大丈夫です。
#インド相談シェア
Q1. インドの治安ってどう?日本人が海外旅行で気をつけるべきことを守れば、女性でも問題ないかと思います。
・危ない場所を調べ、そこには近づかない。
・知らない人についていかない
・夜暗くなったら外を歩かない
・お酒を飲むときは、信頼できる人と一緒に続き→
— Mami Sakatani 🇮🇳polcaあと2日 (@Ssaakamii) 2018年8月2日
レイプの話題ばっかり日本に報道されるので道を歩いているだけで身ぐるみ剥がされるようなイメージを持っている方が多いと思いますが、そんなことはありません。
例えば私は週に1回くらいは夜中まで遊んでタクシーで家に帰るし、スカートで歩くこともあるし、だいたい行動はいつも一人です。
続き→
— Mami Sakatani 🇮🇳polcaあと2日 (@Ssaakamii) 2018年8月2日
「それでもニュースで話題になっているのは気になる」
という人もいるかもしれないですが、普通にインドに行く時に、日本人がどローカルに入り込んでいくこともないと思いますし、一人で暗いところとか、夜遅く行動することもないと思うので、リスクは究極に低いと思います。
以前、Times of Indiaは「世界はインドの性犯罪を過剰に報道しすぎている」という記事がUPされていました。
Worth reading. Has food for thought. Thanku Amrit Dhillon and @timesofindia
We can all have our perspectives. But this is informative and useful for media and panelists for their points of view.
For better prevention and over all managment issues. Nationally and internationally. https://t.co/QXS4c6jdV7— Kiran Bedi (@thekiranbedi) 2018年6月28日
私も以前、有料noteで翻訳させていただきましたが、この記事では西洋でのデータとインドのデータを比較しています。
西洋メディアが報じる「インドの性犯罪の認識と描写」では、自分たちのインドに対する歪んだイメージと一致するものだけを過度に報道し、私達から見るととても奇妙に写ります。
550人の専門家は、自分の裏庭の流行(自分たちの国で実際に起こっていること)を静かに無視しながら、インドで起こる性犯罪事情の全てをカバーする論文だけを読んで、発信しているように思います。
2010年のレイプの1人当りの数字は、インド-1.8(人口100万人あたり)。
これに対しドイツ – 9.4 イギリス – 17 ノルウェー-19.2 米国 – 27.4
そして『世界で最も先進的と言われている国』スウェーデン – 63.5。
性犯罪の定義などを考慮したとしても差は明らかです。
私が伝えたいことは、悲惨な事実は世界中で広まっており、西洋も例外ではないということです。
西洋のメディアは、現時点ですべての社会に存在する確かな犯罪を認知することが、犯罪に対処する努力と知的正直さのために、必要なのです。
【本文より】
つまり過剰に脚色されるインドの情報については、それが正しく報道されているかしっかり見るべきということです。
もう一度いうと、私が現地に1年3ヶ月(都市部・国内旅行数回)住んでおり、危険な目にあったことは1度もありません。
そして、私と同様に過ごしている日本人女性たちも危険な目にあったという話は聞いたことがありません。
なので私の経験でいうと、報道されているような危険性はほとんどないと思っています。
当時私が現地にいたときは「それでも何かあったとき、きっと『やっぱりインドだ』と言われることは、絶対イヤだった」ため、絶対危険だと思われることはしませんでした。(そのため家にこもってずっとブログ書いてました笑)
特に私はブログを書いて目立つこともあったため、自分に悪いことが起こったら絶対に嫌だなと。
そのため海外で一般的に思われている「リスクのあること」はしないように徹底していました。
でもその程度で大丈夫です。インドだから特別に対策する・・・とすれば、食あたりくらいではないでしょうか(笑)
皆さん過剰になりすぎないでください。
皆が思っているほど、インドは発展していなくないし、全然普通の場所です。
ぜひインドに来てみてください。現地で活躍する日本の方も、インドの方もたくさんいます。
そしてぜひ、皆に会ってみてください。皆いい表情で、皆さんのことを迎え入れてくれます。
【追記】
現地でお世話になっておりましたインドビジネス歴10年以上の二宮さんよりコメントいただきました。
これは先日、私が日本で行ったセミナーでも話題になったし、インドで日本人女性が乱暴された記事が出た時、かなり有名なファームが日本人駐在員の派遣を止めてしまった事もあり、本当にインドが誤解をも受けている事、痛感します。
一方、逆もまた真なり、で先日娘さんが東京へ出張に行くというインド人の友人がどうもドキュメンタリーか何かで東京-新大久保の外国人風俗、売春街の映像を断片的に観たらしく「娘は大丈夫だろうか…?」(因みにこの友人の娘さんの出張先は東京港区、ホテルはインターコンチ)と私に聞いて来て、「全く問題ないよ」と説明したのですが
東京に入れば誰でも新大久保の風俗街と港区の芝が同じ東京でも異なる世界だとわかると思います。
誤解を解くには極端な例で説明をしてしまうのですが
同じ日系企業でもインド法人の方が圧倒的に女性管理職比率が高かったり、(私の勤務先では)女性社員との出張に関する注意事項(宿泊先ではお互いのフロアを離せ等、20年以上前から存在)が細かく定めてあったりとか、そのような例を説明して「そうなのか」とわかってくださった出席者がいらっしゃいました。
ある意味、この情報格差がインドの負の部分ではあるのですが、明も暗も情報をゴチャゴチャに解釈され、せっかくインド志望の若い女性のですが目を摘むような事例を幾つかみて来た経緯からこのような書き込みをもさせていただきました。
KAYO OSUMI
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【一部まとめると】
・伝統的にインドの女性は、男性に比べ教育の機会が限られる。家庭に入ることを優先させられてきた。こうした傾向は今でも貧困層や地方部で特に強い。
・人口の約8割を占めると言われるヒンズー教では、婚姻の際に新婦側家族が新郎側に持参金を用意する風習があり、家計の面から男の子供が望まれる傾向が強く、インドで胎児の性別判断が禁じられているのは、こうした背景があるため
・世界経済フォーラム(WEF)の「グローバル・ジェンダー・ギャップ・レポート2017年版」によると、インドの順位は144カ国中108位と低位にとどまる。女性の政界への進出項目では15位である一方、出生率や寿命を評価する健康項目では141位、経済への参加項目では、労働市場への参画や所得における格差が大きいと評価され、139位となる。
・その中でモディ政権は「ベティ・バチャオ ベティ・パダオ(ヒンディー語で『少女を救おう、少女を教育しよう』の意)」という女子乳幼児の保護と教育の促進政策を推進しており、政策に基づくプログラムの実施地域は167カ所から640カ所に拡大
・インド各地で女性をテーマにしたイベントの開催も活発化