だから政治家になった 33歳政治家 中谷一馬の言葉

こんにちは!Kayoreenaです(*^^*)

残り短い日本滞在になりました。

しかし、このブログはどんどんインドの鮮度が落ちているため、少し危機感を感じております…(笑)

ですが、残り1週間、日本でしか出来ないことをしっかり軌跡に残していきたいと強く思っています。

 

日本滞在のバリューを最大化すべく、本日も日本にいる素敵な方をご紹介します。

今日登場するのは、神奈川県政史上最年少議員(当時27歳)になった中谷一馬さんです。

中谷さんの職業は「政治家」です。

正直、私達の世代にとって「政治家」と言うのは、馴染みの少ない職業なのではないでしょうか。私は中谷さんと知り合ったことで、この年で少しだけ政治のことを真剣に考えることになったので、本当に感謝しております。

中谷さんはどんな方か…とご説明すると、実はなかなか一言では話せないくらい、面白い経歴を持っている方です。

簡単に紹介すると、

1983年生まれ。母子家庭、そして厳しい経済環境の中で育つ。子供なりに感じた焦りから、当時中卒で一旦社会に出たものの、なかなかうまく行かず…。

一時期はやんちゃ坊主たちのグループ を自分で作って、そのグループの代表格として仕切っていたこともあったとのこと。しかし「このままではいけない」と心機一転、グループを卒業。高校を卒業後は慶応大学に進学。

20代の前半は飲食店経営やIT企業の創業に参画し、役員も経験。自分なりに道を模索する中で「本当に世の中のためになるのは政治家である」と感じ、23歳の時に政治家になると決意。

その後は元総理大臣秘書を経験し、2011年統一地方選挙にて27歳で初当選。神奈川県議会での史上最年少議員に。

World Economic Forum(通称:ダボス会議)のGlobal Shapers2011に地方議員として史上初選出され、20代の日本代表メンバーに。また2012年には第7回マニフェスト大賞にてその年に一番優れた政策を提言した議員に贈られる最優秀政策提言賞を受賞

現在は民進党第7区総支部長として活動中とのことです。

…と、かなり簡単にまとめましたが、本当にこれだけでは語れないくらい、いろいろな経験をされています。

本ブログの最後に中谷さんの現代ビジネスインタビューを載せますので、ぜひそちらをお読みいただきたいです。

 

実は一馬さん、

1月25日に本を出版されるとのこと。

タイトルは

「だから政治家になった。」

母子家庭・貧困育ちの不良少年から、上場企業の創業に参画し、元首相の秘書を経て、県政史上最年少議員に当選した、中谷一馬が政治家になった理由

 

今回、もしよかったらブログに載せてくださいとのことでご連絡をいただき「むしろ私なんかのブログに載せてもいいのでしょうか?」と聞いたところ「喜んで!」ということで、

せっかくなので一馬さんの事務所の様子も撮影させていただきました!

 

事務所前で撮影!一馬さんを指差していいのだろうか・・・(笑)

一馬さんの事務所の中はこんな感じ。

 

どうしてここの事務所にしたんですか?

この事務所、前の事務所より倍くらい広くなって駐車場までついて安くなったんだよね。あとは自分の選挙区である港北区と都筑区のちょうど中間地点なんだ。

 

事務所の壁には選挙区である港北区と都筑区のマップが。

防災拠点や住所確認に使います。街宣ルートを決めたりするのにも、全体的に地図を見渡すとイメージがつきやすいですね。

 

あ、何か面白いものも発見!

これ、なんですか一馬さん。

俺が作りました(笑)否定論理からは何も生まれないから。言い訳してても、人のせいにしても何も始まらないと思うから、みんなにも同じ意識を持ってほしいと思って。

私もインドに帰ったら参考にします!

 

事務所を簡単に案内してもらったところで、一馬さんが今回出版した本について、いろいろ聞いてみることにしました。

「一馬さん、一応インタビュー形式っぽくしたいので、対談風な写真に映ってもらってもいいですか?」

「いいよ(笑)」

「せっかくなので、このスクリーンにHPの写真載せましょう!」

という感じでスタート。顔こわばっている私笑

ちなみに両脇に貼ってある白い紙は、港北区、都筑区のマップです。

 

一馬さんに実際に出版した本を紹介してもらうと、その表情はとてもうれしそうでした。

「執筆活動はとにかく大変だったので、出版が楽しみというより「やっと終わった。。。」というのが正直な感想。でも、実際の形になってみると、思ってた以上に嬉しくて。」

表紙のデザインも、さわやかなブルーが素敵ですよね。

 

 

本にはどんなことが書かれているのでしょうか?

 

 

自分の生い立ちで経験した社会の問題や、世の中の矛盾などを赤裸々に執筆しました。それを元に、私自身が考えた解決するための手段未来への展望を記載しました。」

 

 

世の中への矛盾…一馬さんはたくさん感じてきましたか?

 

 

たくさん感じてきました。

例えば「中卒で政治家になりたい」といったら、誰もが「無理だよ」と言いました。どうして?と聞いたら「そんなの当たり前じゃん」と。

一旦レールをそれたら、もう自分たちの国や地方の予算や未来のことを考えることから外される世界。じゃあ誰が、学歴のない自分たちのような人間の意見を代弁するのだろう?

議会は社会の縮図であるべきはずなのに、実際は決められた人しかいけない。それはおかしいと感じました。そういう「社会の矛盾」はたくさんあります。

 

確かに。でもそこから実際に政治の道を歩まれてきた一馬さんは心が強いですね。

神奈川県議会にて質疑応答の様子

 

 

この本には後半部分で一馬さんが考える「政策」についても書かれてありましたけど、どうしても「政策」って難しいイメージがありまして・・・。そんな私のような人間でも理解できそうでしょうか。

 

 

政策って、全然難しく考えなくていいんですよ。

政策とは「目の前にある問題を一つずつ解決していくこと」だから。

例えば今、母子家庭のお母さんの就労率が80%である一方で、ひとり親家庭の54.6%が貧困状態にあります。要するに、この国の一人親家庭の人たちは、働いても働いても生活ができないような就労状況(ワーキングプア)になっているのです。

これが「自己責任だから」というのは、明らかにおかしいですよね。半数以上の人がそういう状況になっているのですから。これは社会の構造がおかしいということです。

こういう、目の前で起こっている「おかしいこと」に対して「解決していく方法」を提案するのが政策です。だから難しく考えすぎず、シンプルに問題を捉えることが重要です。」

 

 

 

意外にも「難しく考えすぎないで」という回答。一馬さんはマニフェスト大賞で最優秀政策提言賞を受賞する程の方。そんな一馬さんが「シンプルに」ということなので、それがいいのだと私も納得しました。

一馬さんの周りには本当に仲間が多い。

 

 

一馬さん、私は海外就職のコンサルタントをやっているのですが、若者が海外で働くことについてはどう思いますか?
「それはとてもいいと思います。

今ある日本の常識が「常識じゃない」ということを知るきっかけになるから。各国のスタンダートを知り、新しい視点を得ることにつながります。

「可愛い子には旅をさせよ」ということを言いますが、本当にそのとおりだと思います。」

 

日本の外に出て、そのまま海外で働き続けるか、やっぱり日本に戻ってきて日本のために働くか、どちらがいいという意見はありますか?

 

「それは個人の価値観だから、どちらでもいいと思いますよ。

ただ、自分達の故郷は日本だから、そこに貢献したいという思いは持っておいて欲しい。海外に永住してもいい、でも故郷の日本のことは大事にして欲しい。

なぜなら、日本を忘れてしまうと、自分たちの軸がなくなってしまうから。

日本はこれだけ豊かな国。それは本当に素晴らしいこと。

僕は日本の繁栄を維持、そして継続して行きたい。その思いも、皆に少しでも持っていてもらえたら嬉しいかな。」

なるほど。「ふるさと・日本に貢献したい」という気持ちですね。

 

最近の若者は、全然海外に出たがらないという、内向きな思考の人が増えていますが、それに関してはどう考えていますか?

 

「うーん。正直な話をしてもいい?(もちろん!)

海外に行くいかない別にして、自分の周りには保守的な同世代は正直あまりいない。少なくとも自分の周りにいる仲間は、将来に希望をもって頑張っているやつが多い。

人って同じ温度感の仲間同士集まる傾向にあるからかな。だから、仲間の皆はよく頑張っていると思います。」

 

ああ、なんか分かる気もしますが(笑)一般的には保守的と言われていますよね。

 

「保守せんがために改革する」という言葉があります。

守り続けたいなら、実は変え続けないといけないのです。社会は一刻と変化していきますから。安定、安心を守りたいのなら、時代の形に合わせて、変わり続けることが重要です。」

 

どうしたら人は変わるために行動できるようになりますか?

 

「人が動くタイミングは2つあると思っていて、明確な動機があるときか、その環境にいられなくなったときに動くと思います。

多くの人たちは後者で「その環境にいられなくなったとき」が変わるタイミング。

 

実はその行動の指標というのは投票率に現れていると言えます。

政治的な教育を受けている人たちは投票率が高く、自分たちの生活のことをしっかり考えているといえます。この傾向は北欧などに多く見られます。

あとは発展途上国や戦争が起こっている国。今の生活に困っていて、命が脅かされるような状況にある人たちは、真剣に社会を良くするためにどうすればいいか考え、行動(=投票)を起こします。

正直、日本は中途半端。将来の借金を重ねていきながら、目の前の安定はできてしまっている。今の世代は、今までの恩恵でなんとか生きていけてしまう。

変わらないといけないよと言っているのに、どこか自分の実感として感じられていない。ガンも初期には痛みがないけれど、末期になってからでは遅いですよね。

本当の変化は、教育をして変えていくか、切羽詰ったときしか起こらないと思っていて、自分は政治家だから、教育を変えたいと思うんだよね。話が少し長くなってしまったけど(笑)」

 

いや、とてもわかりやすい説明だったと思います。本当にありがとうございます。


一馬さん、話は少し変わり、これからの社会でも求められる人材ってどんな人材だと思いますか?

 

様々な情報を既知の情報とあわせて、新しいものを生み出せる人だと思います。

古いものを切るのではなく、古い習慣や歴史を踏まえた上で、新しいものを生み出す力です。

物事を変える時、人を巻き込まないと世の中は動きません。自分ひとりでできていることは限られているからです。

古いことを知らず「新しい改革をしたほうがいい!」と言っても人には伝わらない。先人の方々が創り上げてきたものを理解した上で、新しい提案をどうのせていくかが大切なのです。

たとえば、川で洗濯している人たちに、いきなり全自動洗濯機を渡しても、響かないよね?

なぜそのひとたちが川で洗濯しているのか。その経緯をしっかり理解して、現地のニーズを取り入れた上で、「こういう洗濯にしてみるのはどうですか」と提案することが大事なのです。」

 

一馬さん、私は物事をすすめる時に、これからの時代は「スピード感」というものも大切だと思うのですが、そのペースで新しいものは生み出せるのでしょうか。

 

最短ルートと最速ルートというものは違うと思います。もちろん、最短ルートがいいことに決まっていますが、それには特殊能力が必要です。

例えば10階建てのビルが二本あったとします。右のビルの10階から左のビルの10階に移動したい。そのためには橋をかければ一発ですよね。

でも、それにはお金も必要、材料も必要、造る人も必要。そうなったら、一旦地上におりて、ビルに移動して登ったほうが、一見非効率に見えても早いかもしれません。

正論ばかり押し付けていても、最速ルートではできない。今ある現状のレベルをきちんと認識して、最短ルートに導くための、最速ルートを考えることが重要です。」

 

なるほど。今の世の中にはいろんな問題が溢れていて、多くの人は不安を抱えていると思いますが、今の政治のスピードは、今後起こりうる問題の解決につながるのでしょうか。

 

「スピードは間に合わないこともあるかもしれませんが、結局やらないと変わらないから行動し続けるしかないのです。動きながらじゃないとわからないことはたくさんあります。

問題を解決するということは、小さな問題の解決の積み重ねだと思っています。複雑に絡んだ小さな問題を紐解き、一つ一つ解決していかないといけない。一気に解決してくれる魔法のような方法は存在しないのです。

だから「間に合う」「間に合わない」に関係なく、目の前にある細かい問題を一つずつ解決するため、行動し続けていくしか無いのだと思います。もちろん「間に合わせる」ために知恵と工夫を凝らすことは言うまでもありませんが。」

 

一つ一つ丁寧に答えていただき、本当にありがとうございます。

少しむずかしい話をしすぎた気がするので(なぜなら今、ブログの編集がすごく大変だから笑)

本に関するエピソードも少し聞いてもいいですか?自分で実際に書いてみて、どうでした?

凄く大変だった(笑)10万字を書くのって、こんなに大変なんだと痛感しました。

ただし、書くことに悩んでいたかというと、そうではなかったかな。書きたいことはいっぱいあったし、書くほど思いが溢れてきた。自分の頭の整理にも繋がったし、いい機会たっだと思います。

出版、意外と面白いですよ(笑)

私はブログを書く時「読みやすい文章」というものを心がけているのですが、一馬さんの文章は本当に読みやすかったです。この本を読んだら、皆が一馬さんのファンになってしまうと思います。意図的に作ったのでしょうか?(笑)

そんなこと思ったこともないですよ(笑)体験したことや考えていることをそのまま書いているだけです。

いいえ!すごくいい文章でしたよ!

…そうですか(笑)机上の空論ではなく、自分の言葉で見てきた世界のリアルを書いたからかな?そう言ってくれてありがとう

本には関係なく、なにか一馬さんらしいエピソードとかもらえたりしますか?

そうですね。自分は旅行が好きで、世界13カ国30都市旅をしてきたのだけど、他のどの国より、日本に住みたいと思いました。日本が好きで、47都道府県を旅したくらい。

交通機関、コンビニ、食事、何をとってもすべて便利。一人ひとりの気持ちが優しく、治安もいい。四季折々の良さもあって、こんな多様な価値を提供してくれる国は他にないと思います。

あと、自分はラーメンがない環境では生きていけない。ラーメンが日本より美味しい国はいまだかつて見たことがない。ラーメンは日本の「国宝」だからね!笑

今一番詳しいものはなんですかと聞かれたら「政治とラーメン」と答えると思います(笑)

そうですか。そんなに日本のアピールしないでくださいよ。みんな海外就職しなくなってしまうので(笑)ちなみに、インド、美味しいラーメンないんですよ。一馬さん生きていけないですね。

「衆議院議員に当選したら、日本からラーメンをインドに持っていきたいと思います(笑)」

とのこと。インドのみなさん、美味しいラーメンが食べられる日が近くなるかもしれませんね。

#綱島 #円山 #札幌味噌バターコーンラーメン #寒い冬にはもってこい の #一品 です( ̄▽ ̄)♡

中谷 一馬 / Kazuma Nakataniさん(@kazuma_nakatani)が投稿した写真 –

一馬さんのInstagramにはラーメンの写真ばかり。本当に好きなことが伝わってきます。

 

今回はインタビューに協力いただいて本当にありがとうございます。最後に、このブログを読んでいる、なにか目の前のことで悩みを持っている人たちにメッセージをもらえないでしょうか。

一歩踏み出せば、道は必ず切り開けるということを伝えたいです。有名な言葉ですが、百聞は一見にしかず。悩んだら、まずは行動することです。

基本的に、死ぬこと以外は人生においてリスクではないと思います。

悩んでいても答えはありません。行った先にしか答えはないし、そこにたどり着けば必ず次の道が切り開けます。

現状に屈するか未来を決めるか、すべては自分の行動が決める。

この言葉を最後に皆さんに伝えたいと思います。」

(完)

インタビューではいろいろ質問を投げたのですが、一馬さんはどの質問にも的確に事例を混ぜて答えてくださいました。おそらく、本当にいろんなことを普段から考えていらっしゃるのではないかと思います。

今回のインタビューでは、あえて一馬さんの生い立ちについては触れないようにしました。そこは私のブログより、もっともっと深く本の中に書いてあるので、そちらを読んでほしいからです。

「中卒の人が、何もないところから、どうして政治家になれたのでしょうか。」

きっと一馬さんの本は、自分の身に起こっている「できないと思うこと」が「本当にできないことなのだろうか」と考え直すきっかけになると思います。

政治のことが書かれている本でありながら、一馬さんの生き方を通じ、どうしたら自分の手で自分の人生を切り開けるかということも書いてありますよ。

私は今回、中谷さんにブログに書いて欲しいと言われたことは、すごく光栄なことで嬉しかったです。

私の周りには「今後、この人達と一緒に年を重ねていきたい」と思わせてくれる同世代の人たちが本当に多いです。

その人達に私も認識してもらえるような存在でいたいし、お互いに役に立てることで協力しあい、いいものを作っていきたいと本当に思います。

一馬さん、本当にお忙しい中お時間いただきありがとうございました!!

参考リンク

だから政治家になった。矛盾だらけの世の中で正論を叫ぶ

母子家庭・貧困育ちから、元首相の秘書を経て、神奈川県議会議員に史上最年少27歳で当選した中谷一馬が政治家になった理由

中谷一馬HP

中谷一馬Facebook

中谷一馬twitter

ご意見、ご質問がある方はぜひお気軽に中谷さんにメッセージを送ってください。その際は一言、「KayoreenaBlogを見ました」と伝えてください!^^

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KAYO OSUMI

函館生まれ 北海道大学医学部卒。2016年9月よりインドの現地採用で就業。当時よりインドに進出する日系企業向けに、インド現地の話題やビジネスに特化した記事を合計600本以上執筆してきている。2018年1月から東京拠点に移し活動を続ける傍ら、現在は株式会社メルカリのインド人・外国籍エンジニアの就業支援。引き続きインドのマーケティング、調査、人材採用を強みとする。
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