日本のサッカーはなぜ強くなったのか #AdventCalendar

みなさんこんにちは!インドブロガーのKayoreenaです。

本日はアドベントカレンダー6日目です。12月の頭から25日まで連続でインドに関する記事を更新しています。

今回のタイトルは「日本のサッカーはなぜ強くなったのか」です。

このブログではインドに関するテーマについて語っていますが、今日は今日本中が熱狂しているW杯について1本書いてみたいと思います。ちなみに私は、サッカーは人並み以下にしか知らなく、大した知識もありません。なので専門家の方が語るようなサッカーの戦術や詳しい話は一切語りません。あくまで一個人の感想としてお読みください。

今日は日本のサッカーの勝利から感じた私の意見をブログでまとめてみたいと思います。

日本が欧州チームに勝つ日が来た

今年のW杯はドイツ戦からスタートで、同じグループにスペインもいて、素人ながらに強いヨーロッパ勢がいることから、私は最初、決勝トーナメントへ進出できるとは思っていませんでした。しかし皆で何かに熱狂するのが大好きなミーハーではありましたので、最初の試合からパブリックビューイングなどを通じて応援させていただいておりました。本当ににわかですみません。

3戦目のスペイン戦もコスタリカ戦の直後ということもあり、全体の期待は薄かったと思います。しかし、せっかく応援するならと思い、朝4時、まだ日が昇らない時間帯に起きて、布団の中から携帯電話でスペイン戦を視聴しました。

期待が薄いと言われていた中挑んだスペイン戦、日本チームは勝利をおさめました。特に後半戦は、スペインが何度も何度も日本ゴールに迫ってくるのが、素人ながらにもわかり、かなりタフな時間が続いたと思います。そんな中でも、絶対にゴールを許さなかった日本チームのその姿勢から、強い信念を感じました。

そして先日のクロアチア戦、結果は非常に残酷なものでありましたが、誰もが互角に戦う日本のチームに感動したものと思います。私も、自分が日本人だからと贔屓するわけでなく、本当に日本のチームは強くなったと思いました。

私は「にわかながらにW杯だけは毎回それなりに観る一般人」ですが、その途切れ途切れの記憶を辿っても、日本のチームが年々強くなっていることは明らかでした。

ではなぜ、日本のチームは強くなったのでしょうか。

これには、いろいろな分析があると思います。誰かはネットで、日本の戦術が相手のチームに合わせて非常に論理的であったという点を挙げていました(私自身は、その辺りは詳しくないので詳細は深掘りしませんが、実際にその影響も多くあると思います)

私自身が今回、私の持論で挙げたいと思うのは「海外での経験を持つ日本人選手が増えたこと」が一つ要因として挙げられるのではないかという点です。

私自身が小さい時、10年、20年前は、サッカーも野球も、日本人が海外に挑戦するのはまだまだレアだったと思います。こちらの記事ではこれまでの日本のサッカー選手の海外での活躍がまとめられていますが、2000年前後からその数が多くなっていることがわかります。

海外ヨーロッパサッカーの扉を開いた日本人!レジェンドたちの歴史を追う

日本人が海外ヨーロッパサッカーの扉を開いたのは奥寺康彦さんの1977年。現在が2020年海外なので43年という年月が流れた。この間日本人選手の挑戦はずっと続いていたし、今もなお続いている。
2020年~2021年シーズン海外ヨーロッパ1部リーグに所属している日本人選手は16名。

こちらの記事では、すでに何かしら海外で活躍する日本人選手は、300人を超えるそうです。

日本の海外組が“57か国に307人”という統計発表に中国衝撃

「最新の情報によると、海外に合計307人の選手がいる日本にはゾッとさせられる。さらに恐ろしいのは、6大陸57か国に分散していることだ。今シーズンは、18人の選手が欧州5大リーグ1部でプレーし、これはアジアの記録でもある。韓国にはソン・フンミンがいるが、総数は日本ほど多くない」 本文より引用

欧州サッカーで活躍する日本人選手60名の名前はこちらの記事で確認できます。

欧州サッカー日本人選手60名のリスト。誰がどの国でプレーしているのか整理してみた

私自身はこれ以上、サッカー選手の海外進出について知らないですが、海外に活動場所を移す体験を一般化すると、私も同様にインドでの就業経験があるので、日本人が海外で経験を積むことは非常に良いものであることは確信を持って言えます。それは言葉にすると簡単ですが「経験の幅が広がるから」です。

海外に活動場所を移すことで容易にイメージできることとして、まず言語の壁や、文化の違いを体感するでしょう。これまで自分がやっていたいわゆる「型」というものも壊れますし、そもそも新しい土地で外国人として生活を始め、その上で高いパフォーマンスを出すことは容易ではありません。そして日本国内から一気にフィールドが広がることにより、優秀と言われる人たちに出会える確率も高まります。世界を知ることで、新しいアプローチの方法を学んだり、しかし同時に、意外と自分達がこれまで培ってきた経験や価値観が評価されるという点にも気づくでしょう。毎回話題になる「スタジアムを掃除する日本人」の価値観も、その一つと言えるでしょう。

そういった視野と経験の幅を持った選手が年々増えていき、その選手の活躍を見て海外のキャリアを志す若手が増えていけば、それは中長期的にチームの力となり、それがこういった重要なタイミングで力を発揮してくるのではないかと思います。その積み重ねが今回の日本のチームと結果を生み出したのではないかと。

そうやって日本のスポーツ業界は、サッカーに限らず、他の分野においてもどんどん強くなってきたと思います。

日本がスポーツ業界においては躍進を見せている中、私は素直に喜びきれない感覚も同時に持ちました。その感覚の根源は何かと考えた時に、この変化はスポーツ業界だけに限らず、他の業界でも同様に起きているということを、私の経験上感じていたからだと思います。

同様の変化とは?それは「海外に挑戦する人はどんどん挑戦していき、その挑戦者達の経験値がどんどん上がっていっている」ということです。

ここからは少し私の話になりますが、私自身は今年から、インドに開発拠点を立てる仕事に携わっており、そこでは現地在住のインド人エンジニア採用を行っています。拠点を立てているバンガロールはITハブとして有名であり、エンジニアのタレントも多いのですが、それを知っているあらゆる世界中の企業が拠点を建てており、非常に激戦区となっています。

直近は大幅なレイオフがあったこともあり、多くのインド人エンジニアのレジュメ情報を目にすることがあったのですが、そこで驚いたことは、すでに一部のインド人エンジニアの給与は、日本のエンジニアの給与より高くなっているということです。実際にインドでは1000万円以上もらって働いているエンジニアを探すのは難しくありません。皆さんがイメージするように、屋台やローカルマーケットにいけば、500円もしないランチは見つけられるでしょう。しかしそれと同時に、優秀層のせめぎ合いも確実に起きています。

インド人エンジニアの強い点は、英語を第一言語に使う点に加え、そういった優秀なメンバーによるネットワークが世界的に存在していることです。優秀層が目指すとされるシリコンバレーはもちろん、日本にもコミュニティはありますし、ヨーロッパやアジアにもコミュニティが存在し、情報はその中ですぐさま共有されています。優秀な人たちは優秀な人たち同士で、そういったクローズな情報を共有していくのです(インドに関してはその情報はかなりオープンにされる傾向はあります)

日本の人は、もしかしたらまだ「インド=安価なエンジニアがいるオフショア開発拠点」として認識している人も多いかもしれませんし、一部、そういった相場も残っているとは思います。しかし上記に述べたように、世界は二極化しており、次の世界を作っているのはグローバル水準に活躍する人たちです。

私が小さい時は、日本チームがサッカーで欧州勢に勝つ姿も、インドのエンジニアが日本の給与水準を抜いていく未来も、全然想像できませんでした。しかし昔予想もしていなかった未来は、確実に現実になっており、その変化は私たち国民も、今回目の当たりにしました。確実に世界は、どんどん国境が薄くなってきています。

もう一つ私が重要だと思う点は、この変化を後押しするツールとして、インターネットの存在があるということです。今回のW杯の大きな変化として、Abemaがアプリで全試合生配信をしているのは、大変画期的でありました。日本戦に関しては同時接続が2000万人を超え、スマホネイティブの時代への移行を強く感じましたよね。私ももう何年も家にテレビはなく、地上波でサッカーを見ることはできなかったので、まさにAbemaの恩恵を受けた1人です。今回のワールドカップを振り返る際に、大きな歴史の転換期として間違いなくAbemaの存在は語り継がれるとと思います。

インターネットにより、これまで知らなかった情報も、誰もが瞬時に知ることができるようになりました。インターネットがボーダレスな世界を作り上げてきたことにより、日本のような国からグローバル水準のサッカー選手が生まれ、インドから世界水準のエンジニアが誕生する世界になったのだと思います。

インターネットはいろいろな情報を手に入れられてしまう点、さも自分も体験したかのように錯覚させるツールでもあります。そのため、良い変化であることと同時に、そのインターネットの錯覚に気づけない人たちは変化から取り残されていってしまうでしょう。私は自分の身に起こった体験と今回のサッカーの勝利のシーンを見て、そんなことを感じたのでした。

それは新しい時代やこれからの可能性への喜びと同時に、自分達がこれまで得られていた、気づかなかった特権が失われることへの恐怖ともいえる感情でした。挑戦して抜いていく者がいれば、それを脅かされる者も同時に存在するからです。

これからも日本サッカーはどんどん挑戦する若い人たちが増えてきて、ますます面白くなってくると思います。興味がなかった私も、来年は必ず、どこかで試合を観にスタジアムに足を運んでみようと思います。同時に自分達のフィールドにおいても確実に起きている「変化」に対し、私も挑戦できているのだろうかと言うのは問いたいです。日本の選手からもらった感動と勇気と、ちょっとした自分の中にある気づきを無駄にすることなく、変化に繋げていきたいと思ったのでした。

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KAYO OSUMI

函館生まれ 北海道大学医学部卒。2016年9月よりインドの現地採用で就業。当時よりインドに進出する日系企業向けに、インド現地の話題やビジネスに特化した記事を合計600本以上執筆してきている。2018年1月から東京拠点に移し活動を続ける傍ら、現在は株式会社メルカリのインド人・外国籍エンジニアの就業支援。引き続きインドのマーケティング、調査、人材採用を強みとする。
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函館生まれ 北海道大学医学部卒。2016年9月よりインドの現地採用で就業。当時よりインドに進出する日系企業向けに、インド現地の話題やビジネスに特化した記事を合計600本以上執筆してきている。2018年1月から東京拠点に移し活動を続ける傍ら、現在は株式会社メルカリのインド人・外国籍エンジニアの就業支援。引き続きインドのマーケティング、調査、人材採用を強みとする。