ユニクロ進出 インド市場での評価 -現地メディアの考察- vol.510

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みなさんこんにちは!Kayoreena(@kayoreena1021)です。
 
いよいよ迫ってきたインドでのユニクロ店舗オープンに向けて、今回は現地メディアで複数取り上げられているユニクロ関連の記事をまとてみました。皆さんとシェアしたいと思います!

instagramより 10月4日OPENが大々的に告知されています!

ユニクロ 2019年秋にインド進出 インド人の反応を聴いた vol.463

2018-05-10

 

Contents

 

10月4日 インドにユニクロがオープン!

ZARAとH&Mに次ぐ世界第3位のファストファッション小売業者であるユニクロが、10月4日にデリーの高級ショッピングモール アンビエンスモールに最初の店舗をオープンします。

実は今日のインドは経済不況下で動揺しており、報告によると、外国からの投資は、過去10年間で最低の数値を記録しました。
 
しかし、そんな経済状況とは反対に、日本の衣料品大手ユニクロは10月4日に首都のヴァサント・クンジにあるアンビエンス・モールに最初の店をオープンします。
 
スポーツファンは、テニスのアイコンであるロジャー・フェデラーが彼の長期スポンサーであるNikeを捨てさせたブランドとして、ユニクロを思い出すかもしれません。
 

Roger Federer Reportedly Leaves Nike for Uniqlo (and Stacks of Cash)

HPより画像転載

 

ユニクロは、スペインのZARAとスウェーデンのH&Mに次いで世界のファストファッション小売業者のリストで3番目にランクされており、2018年には約190億7000万米ドルの世界的な売上を上げ、現在、日本を含む22を超える市場に2,000以上の店舗があります。同社は現在、インドの700億ドルの小売市場に目を向けています。

 

象徴的な日本のブランド ユニクロとは?

ユニクロは当初ユニーク衣料品倉庫と呼ばれ、1984年に日本の広島で柳井正によって立ち上げられました。
 
柳井さんは、父親から受け継いだ謙虚な紳士服店を、ユニクロとして知られる世界的なカジュアルウェア会社に変革させました。
 
ユニクロのUSPは、その時代を超越したベーシックなデザインの高機能アイテムで知られ、軽量ジャケットを始め「AIRism」…通気性の高いインナーアイテム「Blocktech」…UV放射を遮断するアイテム「HeatTech」…熱を保温する高度な生地の開発など、世界中で既に10億を超える製品を販売しています。
 
インドでの開店に先立ちユニクロは「Cherry Blossom to Bougainvillea」や「Kimono to Kurta」などのフレーズを含むマーケティングPR、#FedererXUniqloIndiaを使ったソーシャル・マーケティングでインド人からの注目を狙いました。

英国の出版物Business of Fashion  とMcKinsey によるファッション業界の2019年レポートによると、2019年はインドが消費の中心的な舞台になる国として明記されていました。
 
今後2年間で300を超える国際的なファッションブランドがインドに出店することが予想されるため、アナリストは、重要な調達ハブだったインドが、魅力的なグローバル消費市場へと進化する準備が整っていると評価しています。
 
「インドは、急速に成長している中流階級の購買力とますます強力な製造業をベースに、ファッション業界が非常に注目されています。これらの強力な経済力と成長する技術的なマーケットを、世界的なブランドが無視できない状態になってきています。」と報告書は伝えています。

 

インドの現在の景気低迷にもかかわらず、専門家は、ユニクロのようなファッションブランドは、インドで立ち上げるのにかつてないほどいい機会であると主張しています。
 
「企業は短期的な経済パフォーマンスの低下を重視していないでしょう。彼らが考慮しているのは、国の長期的な可能性、市場の規模、製品の適合性およびサプライチェーンです。ユニクロは、店舗の配置が重要になるため、不動産市場を特に分析しています。」
 
財務大臣Nirmala Sitharamanによる一連の発表は、インドへの投資を検討している企業にとって状況が改善する可能性があることを示唆しています。
 
法人税率を30%から22%に引き下げ、続いて単一ブランドの小売業者の30%の地元調達基準を緩和するという政府の決定 は、外国投資家へのインセンティブとして歓迎されています。
 
この状況を受けてユニクロは、ローカルメディアのインタビューに次のように述べています。
 
「政府の決定 [FDI (外国直接投資)について] に非常に満足しています。私たちは、より多くの地元の調達機会をリードするために、インドで長く実りある存在になることを楽しみにしています。」

 

インドの顧客を理解する重要性について

ユニクロは、デリー・グルガオンの首都圏において(ヴァサント・クンジ、サケット、グルガオン・サイバーハブ)最初の3つの店舗を立ち上げ、他の大都市で実店舗を増やしていく計画です。しかしまだ電子商取引(e-コマース)の計画を発表していません。これは今後、現代の消費者の需要を考慮する重要なステップです。
 
認知度においては、東南アジアにおいて強い存在感を示しており、世界的に旅をしている上流階級のインド人にはもう認知が広まっていると言えます。
 
しかし、ローカルのマーケットにおける需要に応えるためには、Forever 21、H&M、Zaraなどのブランドと差別化する必要があると、インドを代表する金融サービス企業・エーデルワイスの専門家は指摘します。
 
「インドは非常に競争の激しい市場であり、多くのグローバルブランドはすでに成功している多くの自家製ブランドとともに、ここにあります。ユニクロは間違いなく遅れて参入しており、簡単ではないでしょう」と分析されており、専門家は、H&Mが市場に参入するとZARAが価格を引き下げなければならなかったことを指摘しました。
 
「価格設定は市場のダイナミクスに大きく依存します。東南アジアの価格設定をインドの価格に変換することはできません。インド固有のものでなければなりません」と述べられています。

 

インドの消費者を理解することも課題の一部です。インドの高級小売コングロマリットであるGenesis LuxuryのSanjay Kapoorが、State of Fashion 2019レポートで説明しているように、インドで成功したブランドは、ニューヨークや香港に住んでいる顧客とは対照的に、インドではどの色、デザイン、詳細が機能するかを非常に分析していると述べています。
 
「インドの女性は伝統的な感性の多くを生かし続けており、スペクトル全体でインドと西洋の感性の美しいミックスが見られます」と要約されています。

 

リナ・シンとのパートナーシップ

これらのインド市場特有の課題に対処するために、ユニクロはニューデリーに拠点を置くデザイナーのリナ・シンとチームを組み、2019年秋冬コレクションの一環としてクルタコレクションを立ち上げています。

HPより抜粋

リナ・シン / ファッションデザイナー1976年、インド・サハランプール生まれ。インドのファッションスクール卒業後、英国留学を経て、国立ファッション技術校に勤務。2011年に自身のレーベル〈Eka〉を設立。インドの伝統的な手織りの生地や染色、プリント、刺繍など、手仕事にこだわったコレクションを、パリとニューヨークのコレクションで発表している(HPより引用)

 

シン自身の衣料品ブランドの  Ekaは、手作りの職人製品を愛するニッチな顧客に対応していますが、ユニクロの大きな市場への挑戦の一員としての大役を任されました。
 
彼女は2017年にパリで開催された見本市でユニクロの幹部から最初にアプローチされ、インド市場においては、民族衣装であるクルタがユニクロとのコラボレーションアイテムとして最も適したアイテムであることを提案しました。
 
「インドには北から南まで複雑な人口統計があり、クルタとサリーを除き、どの衣服にも均一なサイズはありません。クルタを使用すると、年齢、サイズ、またはフィットの制約はありません。数インチ上下に調整するだけで、最大6つの異なるサイズに適合できます。」とシンは提案しました。
 
チュニック、ドレス、パンツ、ストールからなるコレクションには、インドの天候に適したリネンやコットンなどの布地と、ユニクロと東レが共同で開発した日常のお手入れを容易にする特別な種類のレーヨン布地が使用されています。
 
価格は1,290ルピーから3,990ルピーの範囲で、日本、シンガポール、マレーシアなどの他の国でも利用できます。

 

このようなユニクロの差別化を、専門家は多角的に評価しています。エーデルワイスの専門家は「民族にインスパイアされたコレクションを含めることが、ユニクロのポジティブな差別化要因になる可能性がある」と述べました。実際に過去にもManyavarPatanjaliなどの企業は、非常にうまく売上を立てています。
 
一方で、顧客がインドのウェアで世界的なブランドに目を向ける可能性は低いという意見もあります。
 
ユニクロはいくつかの製品を追加するかもしれないが、H&Mがファビンディアの店にならないのと同じく、ユニクロのコア製品は元々持っているアイテムであるべき」という見方もあります。「グローバルブランドは、各国間で同様のアイテムを提供するため成功しています。ユニクロがアメリカに行くとき、アメリカの会社になろうとせず、ユニクロのままであるべきです。」と追記しました。

(END)

 
 
10月4日にユニクロの店舗がインドでオープンに当たり、現地の複数メディアでもこの話題は取り上げられており、期待は大きくかけられていることがわかります。
 
参考資料は下記のとおりです。
 
今後の日系企業の小売業進出の占うユニクロの進出、ぜひインドでのユニクロの活躍を、皆さん応援してください!経過は追って報告していきたいと思います!

https://www.businesstoday.in/current/economy-politics/slow-and-low-pace-of-foreign-invesments-in-india/story/379968.html

Uniqlo: The Strategy Behind The Global Japanese Fast Fashion Retail Brand

https://qz.com/india/1138468/can-uniqlo-win-with-basics-in-an-indian-market-obsessed-with-zara-and-hm/

https://www.businessoffashion.com/

Nirmala Sitharaman announces Rs 1.45 lakh crore stimulus package, cuts corporate tax

 

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KAYO OSUMI

函館生まれ 北海道大学医学部卒。2016年9月よりインドの現地採用で就業。当時よりインドに進出する日系企業向けに、インド現地の話題やビジネスに特化した記事を合計600本以上執筆してきている。2018年1月から東京拠点に移し活動を続ける傍ら、現在は株式会社メルカリのインド人・外国籍エンジニアの就業支援。引き続きインドのマーケティング、調査、人材採用を強みとする。
Kayoreena
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