インドで5000ルピーの商品が売れない理由 〜インドビジネスのヒント〜 vol.390

にほんブログ村 海外生活ブログ インド情報へ

みなさんこんにちは!Kayoreena(@kayoreena1021)です!

今日は久しぶりに、28歳同居系起業男子と、もうひとりのインド起業男子(こちら29歳 彼女募集中)と3人でご飯を食べました。

 

インド起業した、28歳同居男子の話 vol.203

2017-04-11

 

29歳起業男子
Kayoreena,最近ブログと動画どうなのよ。動画観てないけど

 

Kayoreena
えー!ちゃんと観てよ!!!笑

 

こんな感じで、和気あいあい3人でタイ料理を食べました。

 

 

事業は「一難去ってまた一難」

3人で最近の近況報告。

同居系起業男子の事業も、半年前とは全然ビジネスモデルを変えながら、確実に売上をたててきていましたが、最近はまた新たな問題も出てきたみたいで

「いつになったら、インド人に認められる商品が提供できるようになるんだろう…」

なんていう悩みを抱えていました。いや、でも確実にトライアンドエラーで進んでいるので、彼なら確実に道を切り開いていくでしょう(これね、本当すごい大変なんですけどね)

 

私達の数年先輩、今年がインド在住5年目の29歳起業男子(ここまで書けばだれかわかるかな笑)は、新たなインド人B to C事業を数本走らせていて、こちらは様子見の状態。

インドは市場が無条件で伸びているため、数が増える原理でビジネスも順調に伸ばしてきています。

ただ、ここ最近で一気に売上が低迷した事業もあったそうで、理由はインドの突然の法改正により、今まで適応できていたルールが違法になってしまったことが原因。

 

Kayoreena
こればかりは本当読めないよね。どんな展開になっても、知恵を出して乗り切る力が重要

 

普段からインド人をターゲットにビジネスを展開する2人は、インド人の観察力がかなり優れています。日々の生活からインド人と接する時間を多くし、インド人がどんな行動を取るか良く見ています。

 

今日はそんな中で、一つ面白い話があったのでシェアします。

 

「5000ルピーの商品が売れない理由」という話です。

ある事業の商品(オンラインの講義)を、販売価格5000ルピーに設定し、オンラインで販売したところ、全然売れなかったとのこと。

そこで見せ方を変えて、7000ルピーの30%オフ=4900ルピーにしたところ、急に注文が増えたんだそうです

 

なぜだか分かりますでしょうか。

 

一つは「@@%オフの特別感」という演出もあるのですが、

インド人にとって5000ルピーとは、家族会議で購入を決めるか、お母さんが単独で決めるか境になる金額なんだそうです。

つまり、5000ルピーの物を購入するとなると、お父さんと相談し、家族会議で購入を決めるため、手間がかかる→離脱する可能性があるのですが、5000ルピー以下となると、お母さんの独断でも決めて良い価格帯なんだそうです。

 

これに気づいた29歳起業男子は、価格の表記方法を変えて、見事商品の制約に成功。

5000ルピーで売れない状況を、自分のチームのインド人スタッフに「なんでだと思う?」と聞いたところ、上記のインドの家庭状況が浮き彫りになったとのこと。

もちろん、これ以外にも理由はあるかもしれませんが、インド人にとって5000ルピーの壁があるということは、よく観察していないとなかなか気づけないですよね。

 

Kayoreena
こういう目に見えない価値基準って、いっぱいあるんですよね

 

ちなみに、この29歳男子は約10名のインド人スタッフをマネージメントしていますが、現在離職率0!

高い給与で引き止めているわけでもありません。しかも繁忙期になると、夜遅くまで残って仕事をやってくれるんだそうです。

 

なぜでしょう?!?!

 

Kayoreena
これはまた別の機会に、ね!

 

どうやったら、インド市場でビジネス大きく出来るんだろうね」っていう日々の模索。これからも続けていきたい。

インド×海外×起業という最も難しいフィールドで、日々奮闘する2人は本当にたくましい。こうやって海外に食い込める日本人って、本当にすごく貴重な人材なんだろうな…。

多分、グルガオンで20代でインド人向けに起業してる日本人はこの2人だけ?

 

Kayoreena
もし他にも事業やってる20代いたら、ぜひ声かけてくださいね。皆で情報共有しましょう!

 

Kayoreenaは皆のことを応援するため、こうやって毎日コツコツブログを書き続けているのでした。

The following two tabs change content below.

KAYO OSUMI

函館生まれ 北海道大学医学部卒。2016年9月よりインドの現地採用で就業。当時よりインドに進出する日系企業向けに、インド現地の話題やビジネスに特化した記事を合計600本以上執筆してきている。2018年1月から東京拠点に移し活動を続ける傍ら、現在は株式会社メルカリのインド人・外国籍エンジニアの就業支援。引き続きインドのマーケティング、調査、人材採用を強みとする。
Kayoreena
もしこの記事が役に立ちましたら、ぜひ皆様のSNSでシェアしてください!◎