インド映画 生理ナプキンで5億人の女性を救った男「Pad Man」感想まとめ vol.493

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みなさんこんにちは!Kayoreena(@kayoreena1021)です!

 

皆さん、早速ですが、

最近ネット上で一番話題になっているインド映画「PAD MAN」は観ましたか?

公式サイトより掲載

 

このPAD MANという映画、簡単に言うと『インドに住む男性が、愛する妻のために安価な生理用ナプキンを開発し、さらにそれをインド国内に広めることにより、多くのインド人女性に正しい生理の知識を啓蒙し、更に雇用も生み出した』という内容になっています。

インド人女性は正しい生理の知識を得ることにより、正しい対処ができるようになるわけですね。それにより、女性の健康が守られるわけです。

そんな「生理用ナプキンの開発に命を注いだインド人男性の男」の話です。

 

Twitterでも、多くの絶賛する声があがっています。

 

 

今日のブログではちょっとしたインドエピソードと私の感想もつらつらと。若干ネタバレのところもあるので、気になる人はスルーしてください。

 

Kayoreena
普段映画のレビューは書かないKayoreenaですが、流石にインドについて490本も記事書いてきて、noteも書いてきて、それでこのPAD MANの話触れないのは、イケてないだろ?!ということで書きます。

 

 

皆が気になるインドの文化 あれは本当?嘘?

実はこの映画、私去年の夏から知ってて、インドではこの話が結構有名だったらしいんです。

とある日系大手商社が「インドでオムツを販売する」という話を聞いて、ちょうどその話をインド人の友人したとき、「その日本人たちはPAD MANという映画を観たほうがいい」という助言をしていました。それがきっかけです。

彼が言いたかったことは「生理用ナプキンのほうがインドでビジネスとして流行る」という助言だったのです。

 

なぜならインドでの女性生理用ナプキンの普及率は(諸説ありますが)20%前後。田舎では10%未満。映画の中のデータでもわずか18%という指摘が入っていました。

そのため彼は「オムツを売るよりナプキンを売れ」と言っていたのです(結局オムツを販売していましたが)

 

少し話は変え、映画内でも描かれていましたが、インドでは宗教の教えで生理が不浄なものとして忌み嫌われる扱いを受けているそうで、実際に生理になった奥さんも、家の外に追い出されていましたね。

 

Kayoreena
こちらのブログに良くまとまっていたのでリンクを貼っておきます▷パッドマンに見るインドの生理事情とタブーの理由は女性軽視!広がる支援

本文より「月経中の婦人の触れたもの、娼婦あるいは不貞の女によって与えられたもの、妊婦のために用意された食物、産後10日を経過しない婦人によって与えられたものは決して口にしてはならない。」(4・206-212)

 

この風習は本当?!作り話じゃないの?!とツッコミが入るかも知れませんが、インドに暮らしていた私の意見としてはこれは大げさじゃなくて「本当」だと思います。

一見、日本の私達には理解しがたい風習かもしれませんが、そのような独特な風習というのは(田舎を中心に)現代にも残ります。

 

例えばこれは一例ですが、ヒンディー教にも断食をする風習が有り、実際に私の友達(都会で働く23歳の女の子)がやっていたのは「旦那さんの健康を祈る断食」でした。1年に1回程度だった記憶ですが、断食のため仕事を早退していました。

皆がよく聞く「お見合い結婚(結婚相手は親が決める)」もインドでは未だに半分以上がその形式です。

 

Kayoreena
今日友だちに聞いたら、多分今でも70パーセント位はアレンジだって言ってた。

 

ナプキンに払う55ルピー(ちなみに1ルピーあたり1.53円 2019年1月)より、お祈りに捧げる50ルピーが大事」と映画では描かれていましたが、これも本当。その国の価値観や文化によって、物事の判断基準が違うということを知ることができます。

インドにはそういったヒンディー教やカースト制度をベースとした価値観が現代も健在しています。

 

▷例えば政府もカーストの上下で差別が起こらないように優遇措置を政策として実施している。

 

私はそういう風習を目撃した時は、その背景を調べて、なるべく彼らの意見を尊重することにしています。これからインドでビジネスをする人、こういうカルチャーはよく知っておいたほうがいいでしょう!

 

Kayoreena
例えば映画の中で、女の子が2ルピーのナプキンを3ルピーで売ってたよね。あれは1ルピーを自分のポケットマネーにするためですね。こういうこと、よく起こってるよね。

 

 

本当に私がPAD MANをおすすめする理由

 

と、なんかここまで真面目にまとめてきちゃったけど(インドブロガーとして笑)

 

私この映画のPAD MAN、本当に素敵だと思ったんですよね。ここからその話をします。

もう本当に感想ベースに、読み手のことあんまり考えずにまとめてみるけど、

 

今の時代、あんなに「奥さん(女性)のために一生懸命になってくれる男性」って、もう男の人のカガミだと、私は思うわけです。

皆が触れてる「起業家として素晴らしい!」とか「諦めない心大事!」っていうのも、それは他の人が熱く語ってくれてるから、私はこっちについて話しますが、

 

…なんかさ、もう平成が終わろうとしてるのに、相変わらず社会には、女性が悲しくなるようなニュースで溢れてるじゃないですか。

あえて言わないけどさ、相変わらず、しんどいわけです。

 

今日は生理のこと、こんなにいろいろ書いてるけど、今の日本ですら、きちんと女性の健康を理解してる男性、どれくらいいるのかな。

生理はもちろん、例えば子供を産むこととかさ、産んだ後のこととかさ。2019年の現代ですら、まだまだ全然、社会的な理解って進んでないなって思うことが多いわけです。

 

そんな中でさ、PAD MANは、愛する奥さんの健康のために、どんなに周りに理解されなくても、キレイで安価な生理ナプキンを作ることを追求してたよね(時代も国も違うけど)

 

 

多くの女性が感動していたのって、そこだと思うんですよね。

 

 

地位や名誉を追いかけて、多くの人に影響力を持って仕事をしたいのも、すごくわかるけど(そしてもちろん、それも大事だよ)

でもさ、大事なパートナーが心細いとき、辛い時、健康を害してる時に、それにちゃんと気づいて近くに寄り添える男性って、もっと素敵よね。

 

 

女性の健康に対する正しい理解が進んでいない社会の構造や考え方に、全力でぶつかっていく彼の姿に、心を打たれ、

そんなふうに、本当の意味で女性のために頑張ってくれる男性って、まだまだすごく貴重で、そして女性はすごく感謝するから、

なんだかこの映画に、すごく感動したと思うんだよね。

 

 

Kayoreena
るってぃさんのツイートが素敵で引用しちゃった。

 

全男性に観てほしい!とか、そんな贅沢なことは言わないので、せめてパートナーが居る男性は彼女と一緒に観てほしい。そして彼女のことを、大切にしてほしいです。

 

 

 

Kayoreena
私はあまりうまくまとめられなかったから、るってぃさんの備忘録ぜひ。

 

今日は自分の感想をつらつら書いてしまった!ぜひ皆さんの感想も教えてくださ〜い!

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KAYO OSUMI

函館生まれ 北海道大学医学部卒。2016年9月よりインドの現地採用で就業。当時よりインドに進出する日系企業向けに、インド現地の話題やビジネスに特化した記事を合計600本以上執筆してきている。2018年1月から東京拠点に移し活動を続ける傍ら、現在は株式会社メルカリのインド人・外国籍エンジニアの就業支援。引き続きインドのマーケティング、調査、人材採用を強みとする。
Kayoreena
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