インドでウェディングフォトを撮影しました ー準備・衣装編ー

みなさんこんにちは!インドブロガーのKayoreenaです。

今回はブログのタイトルの通り、インドでウェディングフォトを撮影したので、その様子をお届けしたいと思います。準備と当日の撮影、いろいろあったので、今回は数本に分けてお届けしたいと思います。

Kayoreena
2023年の頭に結婚しました

インドでは結婚式はかなり盛大に行われるのですが、結婚のセレモニーはインドの文化の象徴であるなと長年感じており、自分が結婚する時がきたら、私もインド式でお祝いしたいなと思っておりました。 

写真は親友Priyankaの結婚式の様子

今回、無事その願いが叶ったので、その時の様子をブログにまとめてお届けします。

準備編 ーまず何から始めればよいか?ー

まずインドで結婚のお祝いをする時、何から始めるのが一般的なのでしょうか?

インドで結婚式を行うのに必要なことは、下記のようなことが挙げられます。

Wedmegood より

Kayoreena
多すぎない?!

見ての通り、準備項目がいろいろあります。

私も調べてわかったのですが、日本と比べると、インドで結婚式というのはほぼ必ず開催される重要なライフイベントといえます。日本では近年、親族のみの小さな結婚式や、写真だけで行うフォトウェディングなど、さまざまな形式がありますが、インドではまだ親族を招待して盛大に開催するというのが一般的だそうです。

Kayoreena
(インドの友人より)インド人は基本的にケチであるが、唯一お金を払う箇所が3つだけある。それは結婚式、家、そして子供の教育だ(だそうです)

エンジニアの友達に聞くと、一説には招待する親戚、友人は全体で1000人を超えることは普通なのだとか。流石にそんなにこないだろ、、と思うところですが、実際に参加してみると確かに多くの人が参加しています。ちなみに日本の皆さんは気になるご祝儀的なお金の支払いは必要ありません(もちろん支払うことも可能ですが、日本のように万単位ではありません)

とにかくインドで結婚式を開催するということは非常に多くの準備を要し、重要なライフイベントであることがわかります。

Kayoreena
それぞれの準備項目に合わせてプラットフォーム等でベンダーを探すのが一般的。そのためそういった結婚に関する業者のマッチングプラットフォームが多数存在します。

Wedmegood のHPトップ画面切り抜き

私は今回、インドで結婚式そのものは開催せず、いわゆるフォトウェディングとしてインド式の写真を撮影したいと思いまして、その準備を始めました。

インドの結婚式は◯種類ある?!

インドで(式は行わず)ウェディングフォトの撮影を行おうと準備を進めるわけですが、ここでも新たな発見がありました。インドでは結婚式当日以外にも、いくつか結婚にまつわるイベントが存在しているのです。

まず初めに、結婚式とは別に”Engagement”をお祝いするパーティーが開催されます。このパーティーにも親族が招待されるのですが、これは通常結婚式より数ヶ月前に開催されるのが一般的です。

↑こちらの会場は実際のEngagement Party(いわゆるお披露目会)のステージの組み立ての様子。たまたまその日に開催されるカップルのステージを見せてもらうことができました。

その他に、Pre-wedding(結婚式前祝い)とPost-wedding(結婚式後祝い)が存在し、それぞれ写真撮影を行うのだそうです。

そもそもインドの結婚式というのは、結婚式そのものを1週間近くの儀式として行う地域もあり、私たち日本人がイメージする以上に多数のセレモニーが存在しています(今回のブログでは、それぞれ各地域の結婚式の儀式そのものの深掘りはしません)例えば出身州が違うカップルが結婚した場合、それぞれの州の形の結婚式を開催するという事例もあるそうです。

ゲストが集まってお祝いする結婚式当日も、本人たちと家族は深夜を過ぎても結婚の儀式に参加し、朝まで行っていたりします(もちろんゲストは先に帰ります)式の後半になってくると本人たちは疲れて眠そうです笑

そのため、日本で言う”結婚式の衣装を着たフォトウェディング”と言うのは存在せず、一般的にはフォトウェディング=Pre-weddingかPost-weddingの撮影のことを指します。そしてこの時の撮影は、ウェディングドレスではなく、私服やパーティードレスを着るのが一般的です。

Kayoreena
通常、いわゆるインドのウェディングドレスは結婚式当日のイベントでしか着用しないため、私が”インドのウェディングドレスを着てフォトウェディングを行いたい”と言っても、カメラマンとしては”ドレス=当日着る物”であるため、違和感を感じるわけです。

こういった事情を知らなかったため(想定していなかったため)最初、カメラマンとのコミュニケーションに非常に苦労しました。私=ウェディングドレスを着て撮影する予定、カメラマン=私服かパーティードレスを着てもらう予定であったため、そこの調整からスタートでした(後に結婚の慣習を理解し、うまく説明することができるようになりました)

実際に準備したこと

ということで、ここからは私が実際にフォトウェディングで準備した項目と、それぞれどのような理由で選定したのかをお話ししていきたいと思います。

実際に必要となった準備項目は

  1. 衣装
  2. カメラマン(メイクアップ込み)
  3. 会場
  4. メヘンディ

以下の通りです。こうやって書くと、写真撮影だけだとかなりシンプルになりますね!

今回はここから”衣装の手配”について詳細をまとめていきたいと思います。

衣装の手配:結婚ではドレス購入が一般的、レンタル市場は拡大中

最も重要とも言える衣装(ウェディングドレス)の手配についてです。インドでウェディングドレスというと、実はこれも州によってかなりスタイルが異なります。私は以前グルガオンで勤務していたこともあり、デリー近辺の北スタイルである”赤のレンガドレス”を着ようと思っていました。

以前参加した結婚式の花嫁さんのドレスの様子

ここで気になるのが”ドレスを購入するか、レンタルするか?そしてそれぞれいくらなのか?”と言う点です。

友人などに話を聞いたところ、インドでは一般的に結婚式のドレスは購入するのが多いのだそうです。しかし購入してしまっても、結婚式のドレスは1度しか着ないよね?と言うのはまさにその通りで(親族の中で貸したり借りたりがあるのかもしれませんが)あまり効率的とは言えません。そこで近年はレンタルも少しずつ増えてきているのだそうです。

とは言え、まだまだドレス=レンタルというのはインドでも少ないそうで、これだけ大きな市場であるにもかかわらず、インドでドレスをレンタルするオンラインサイトと言うのがなかなか見つかりませんでした(見つかってもエラーが出たり、写真写りが悪かったりでわかりにくい)

撮影予定であったバンガロールで衣装レンタルの店を調べてみたところ、Google Mapのレビューからいくつか探せるものの、パーティードレスの提供はあっても、結婚のドレスを提供していない店が多く、難易度が高いものでした。

その中で見つけたのが、全国展開していたFlyrobeというレンタルショップです。

ページより切り抜き

ここはページ自体の導線はあまり良くないものの(それぞれドレスの個別ページを見てホームに戻ると、頭のページに戻るので、毎回見たいページまで遡らないといけない)唯一オンラインでも検索できて結婚式のドレスの提供もあるレンタルショップでした。店舗ごとに提供しているドレスの種類が若干違うため、バンガロール店を選択し、ドレス選びを始めました。

ここからもまた一苦労が。実際にオンラインで事前予約を行おうとしても、決済画面から進まないのです。国際クレジットカードに対応していないケースや、そもそもサイトの機能が動いていないケースが考えられますが、こうなった場合は、店に直接問い合わせるのが早いです。

サイトに書いてある代表の電話にWhats App経由で問い合わせたところ、バンガロール店はまた別のWhats Appsアカウントがあるとのことで、そちらに繋いでもらいました。

そこで確認すると、今度は実際にウェブに掲載されているはずのドレスは、実は存在しておらず(笑)インスタグラムを見て品物を選んでほしいと連絡がきたのです。FlyrobeBangaloreアカウントのインスタグラムトップページ

正直、Instagramで写真を見ただけでもイメージが湧かないため、最終的に”借りる数日前に店に観に来る”というアナログな方法で対応することになりました(笑)

 日本的な感覚で言うと、店に行って着たいドレスがなかったらどうしよう、とか、当日まで実物が見れないのは不安すぎる展開でしたが、現地で実物を見るまで信じられないというのが本音なので、諦めて当日が来るのを待ちました(その不安も含めて体験)

実際に店舗に行ったところ、衣装自体は想像以上に揃っておりホッとしたことを強く覚えています。

花嫁のドレス以外、花婿の衣装もパーティードレスも非常に豊富です!

思った以上にちゃんとしていて立ちすくむ様子笑

こちら試着の様子

(夫の試着の様子。本人の希望で顔は掲載しません笑)

花嫁ドレスに合わせたアクセサリー一式も借りました。

後日のブログでもシェアしようと思うのですが、この日は赤のレンガドレス(+花婿の衣装セット)以外にも、淡い色のレンガドレスもレンタルしました。いわゆるカラーレンガドレスといった感じでしょうか。後日当日の写真と一緒に公開したいと思います。

最終関門:事前デポジットの準備

これで後は衣装を借りるだけ!と思いきや、レンタルした衣装と同額の金額を(念のため)デポジットという形で支払う必要がありました。

そもそもみなさん、レンタル金額は総額でいくらになると思います?笑

詳細は省きますが、大体ざっくり

女性レンガドレス1着=20,000ルピー(32,000円)

男性衣装1着=8,000ルピー(13,000円)

アクセサリー1セット=3,000ルピー(4,800円)の合計金額です。

多少交渉して割引してもらい(重要)ざっくり10万円弱の金額となりました。その金額と同額をデポジット(後に返金される)として預ける必要があったのです。

デポジットの方法は現金か現地のオンラインペイメント。もちろん、観光客である私たちは現金で10万円も持ち歩いてないですし、現地のオンラインペイメントも持っていません。国際クレカのみです。完全に詰みました。

どうしたか?

現地の長年の友達(日本人)にお願いして払ってもらいました(笑)

もう数年の付き合いになる友人に事情を説明して、10万近くするインドルピーのデポジット支払いをお願いしました。これは一回限りの観光客の方には難しい技かもしれません(現金で用意する以外方法がない気がする笑)その際は大変お世話になりました笑

こうして無事、デポジット準備も完了し、晴れて私たちは衣装を手配することができました!

Kayoreena
衣装はホテルへタクシーで自分達で運びました(かなり重い)返却も同様です。運送業者に頼んで、万が一遅れたり紛失したら笑えないので、アナログで運ぶのが一番です笑

しかしこの作業だけで半日は潰れました

次回のブログではインドのウェディングフォト、カメラマン手配編をお送りしたいと思います。

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KAYO OSUMI

函館生まれ 北海道大学医学部卒。2016年9月よりインドの現地採用で就業。当時よりインドに進出する日系企業向けに、インド現地の話題やビジネスに特化した記事を合計600本以上執筆してきている。2018年1月から東京拠点に移し活動を続ける傍ら、現在は株式会社メルカリのインド人・外国籍エンジニアの就業支援。引き続きインドのマーケティング、調査、人材採用を強みとする。
Kayoreena
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