異文化の認識・理解 〜より良い職場環境のために〜 vol.494

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みなさんこんにちは!Kayoreena(@kayoreena1021)です!

 

今日は社内で「GLOBAL DONUTS」というイベントが開催されました。

 

GLOBAL DONUTS」とは

Kayoreena
Global Donutsって何?というと、みんなでドーナツを食べながら気軽にディスカッションをするイベント。

GOT(Global Operations Team)という社内の翻訳・通訳業務をサポートするチームによる言語サポートあり。

今回のイベントテーマは「Cultural Awareness (異文化の認識・理解 〜より良い職場環境のために〜)」でした

 

私が所属する会社は現在約30カ国のメンバーが働いており、こういった社内メンバーが交流イベントも多数開催されています。

 

 

Kayoreena
「僕はシャイです…」といつも控えめなApur(右)と昨日誕生日で22歳になったManas(左)そして後ろを横切るAnand(皆インドIITメンバー)

 

 

ファシリテーターはMariaさんとAlexでした!

 

 

社内のメンバー40人位が参加して、自由にテーブルに座り、ランダムにグループを作ってテーブルディスカッションを行いました。

 

▷こちら前回の写真ですがイメージこんな感じ

 

今回のテーマ「Cultural Awareness (異文化の認識・理解 〜より良い職場環境のために〜)」

 

さて、今回は具体的にどんな話し合いが行われたか、皆さんにシェアしたいと思います。

テーマ「Cultural Awareness (異文化の認識・理解 〜より良い職場環境のために〜)」

 

このテーマを話し合うために投げかけられた問いは

「Have you ever faced any difficulties due to a lack cultural awareness?」

Kayoreena
直訳すると「文化の理解の欠如によりなにか困難なことに直面したことはありますか」

 

このトピックについて、皆でディスカッションしました。

 

具体的にあがった内容としては

日本のメンバーは「直接的な意見を発言することを控える傾向にある」

Kayoreena
イギリスで働いていたメンバーから▷直接的な意見「賛成」「反対」を伝えることが少ない気がする。「Yes」「No」の議論をよくしてきたけど、日本では賛否をはっきりする議論があまり行われない気がする。

 

 

ラテンの挨拶と、日本の挨拶の違い

Kayoreena
ブラジルの同僚Tuttiから▷ラテンの国(コロンビアとか)では挨拶のとき、ハグをしたり握手をするのが普通。日本ではお辞儀だけなので、ちょっとそっけない気持ちになった。

 

 

アイコンタクトをしすぎて…

Kayoreena
アメリカ出身のメンバーから▷アメリカではアイコンタクトをしっかり取るのが普通。日本に来てからも同じように相手のことをじーっと見て接していたら、ちょっと変な人として警戒される。

 

こんな感じで、沢山意見があがったのですが、会場で一番おそらく盛り上がった「文化の違い」の意見は…

 

Kayoreena
日本人から▷

こういうイベントの日本人の参加率が低い

 

 

日本人からの意見▷「理解の文化の欠如によりなにか困難なことに直面してること」

 

それは日本人の(グローンバルな)イベントの参加率が低いです。

 

これには参加しているメンバーも、沢山意見を出してくれました。

 

どうして日本人はイベントに参加しない?

*本当は「グローバルメンバー=外国籍」「日本人」と分けて話すことは、皆も抵抗があると知りつつ、今回はそういった言葉の定義で話を進めると、

 

今回の「Global Donuts」への参加も、圧倒的にグローバルメンバーの方が多く(8割程度)言語サポートの日本メンバーを除き、純粋に参加者としてきている日本メンバーはごくわずかでした。

社内のグローバル化について外国籍メンバーメインで話し合う…これもたしかに良いかも知れません。でも社内の人数比を考えたとき、日本メンバーの参加がもっとあっても良いはずだよねという意見に、多くの参加者が同意をしてくれました。

 

ではなぜ、日本のメンバーはこういったイベントに参加しないのでしょうか。

 

そこでこういった仮説があげられました。

・英語を話さなくてはいけないというプレッシャーを感じる

▷日本人の「英語に対する苦手意識」は大きいものがある。皆英語を理解しているはずだけど「人前で話すのが恥ずかしい」という意識がある。

 

 

・Working Time=就業時間中の活動に参加することへの抵抗

▷日本の働き方として「就業時間中に仕事以外のことに取り組む」ことに抵抗がある。

*外国籍メンバーは「就業時間中にメンバーと取り組む活動は仕事の一環」と考えている傾向にある。

 

 

・Global=外国籍=自分にはあまり関係ない…という無関心

▷グローバルという言葉が「外国籍メンバー」を指すという意識で「自分には関係ない話し」と無意識的に区別してしまっている。

 

これは多くの参加者からも同意がありました。

 

ここで私は「そもそも『グローバルメンバー』ってなんだろう」ということを考えました。

グローバルメンバーという言葉を、今社内では「外国籍メンバー」という意味で使っていますが「外国籍」「日本」と区別すると、それだけで見えない壁が生まれてしまいそうです。

 

メンバーからは「日本人を仲間に入れるために、今度からは『グローバルメンバーincluding Japanese』とすれば、日本のメンバーも参加するのだろうか」というジョークも出ていて(それはそれで面白いなと思いましたが)

実は「グローバル」という言葉自体が、既に壁を作ってしまっている気もしました。

 

グローバルメンバー=外国籍」という定義をリブランドし、皆が国籍隔てなく、もっとフラットに働いていることを意識できる環境作りは、今回のイベントの議題として次回に持ち越されたと思います。

 

私自身は、グローバル新卒メンバーのサポートをミッションとして今の仕事に取り組んでいますが、一つ思うことは「彼らのサポートをどうするか」ということより「今はまだ交わらないそれぞれのコミュニティを、どうやったらもっとミックスできるのか」ということが重要な気がしています。

 

Kayoreena
実はお互い、異文化であることは既に認識できていると思います。

 

それぞれのメンバーは、それぞれの文化とチームの中で素晴らしい活躍をしていると思うのですが、31カ国から集まる恵まれた環境にせっかくいるので、互いの理解を深め、交わりながら化学反応をおこし、他には作り出せないバリューを生み出すことこそ、私達が挑戦するべきことだと思うのです。

 

 

もしみなさんも「グローバリゼーション」に取り組んでいたとしたら「会社」レベルと「個人」レベルの2つの視点から考えてみるといいそうです。

会社で取り組むべきことは積極的に提案し、そして個人で取り組むことは、日々小さな行動に移して実行してみることです。

 

今回は私が所属する会社で行われているGlobal Donutsのイベントを事例に、Culuture Awarenessについて書いてみました。

 

最後に、私の同僚のTuttiがSlackでコメントしていた内容を皆さんにお届けして終了にします。

People would be more aware of what’s common and what’s different in work cultures across the world, and maybe start shifting a bit from their original work culture into something more like a “world mix” of cultures.

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KAYO OSUMI

函館生まれ 北海道大学医学部卒。2016年9月よりインドの現地採用で就業。当時よりインドに進出する日系企業向けに、インド現地の話題やビジネスに特化した記事を合計600本以上執筆してきている。2018年1月から東京拠点に移し活動を続ける傍ら、現在は株式会社メルカリのインド人・外国籍エンジニアの就業支援。引き続きインドのマーケティング、調査、人材採用を強みとする。
Kayoreena
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