みなさんこんにちは!Kayoreena(@kayoreena1021)です!
最近、ローペースに記事更新しています。皆さんお元気ですか。
最近久しぶりに会った友達に「Kayoreenaはシンガポールで働けばよかったのに」と言われました。
私がインドを選んだ理由は、もともと自分の海外に対する原動力の一つに「途上国の貧困問題や教育格差をなんとかしたい」という想いがあったから。
その友達に1から説明することはなかったですが、なんとなく自分の中で自分の信念を振り返りました。
あ、でも。
「私はインドに来て、何かそういう人たちに、してあげたのかな?」
そんなことを考えました。
インドは各国の投資を受け華やかに発展する一方、街中あらゆるところに「貧困」が存在しています。
この写真は、メイン道路をちょっとはずれたところにたむろしていた子どもたちの様子です。
裸足で凸凹道を駆け巡る子どもたちを見ると「足切れないのかな」とか心配になりますし、お腹が出てる子供は、おそらく栄養失調からくるものなんだろうなとも容易に想像できます。
街をタクシーで移動すれば、信号で停まった瞬間を狙い、道路の両脇から現れる物乞いの人たちや、物を売りつけに来る人達もいます。お金を持ってそうな外国人の私を見つけて、タクシーのガラス窓を叩きます。
初めてみた時はすごく衝撃でした。
ドキュメンタリー映画でしか見たことなかったような厳しい貧困の現実が、タクシーのガラス窓越しに展開されていることは、日本ではない光景です。
これは決して珍しい話ではありません。インドに居る日本人なら、誰もが経験していると思います。
でも、私は、実際にこういう現状を見て、この1年で具体的に何か行動してきたんだろうか?
「シンガポールに行けばよかったんじゃないの」と言われ「違うよ、私はインドに来てよかったんだ。なぜならば…」と理由は考えるくせに、実際に行動はしてたんだろうか。
私はインドに住んで、この「貧困」の様子を、見慣れてきてしまっていました。
タクシー乗車中に、物乞いの人がいつも通り近づいてきたら「私に頼んでも何ももらえないと示すために、目をあわせないでおこう」と自然と目をそらす癖も身につけてしまいましたし、
どんなに小さな子供がオンボロの服を着て寄ってきても、感情が前ほど震えることもありません。
「関わらないでおこう」
自然とそんな態度になってきていました。
私はまさに、そういう人たちのことを「なんとかしたい」と思っていたはずなのに。
人はその環境に長くいると、いろいろなことに「慣れてしまう」こと、やっぱり「自分の生活が大事」なこと、そんなふうに「日常」に収まっていく自分のことを考えました。
毎日インドの生活が大変な中で、誰かに絡まれても面倒だし、
誰か一人救ったところで、何かが大きく変わるわけでもない。
そんなことより、早く家に帰ってシャワー浴びて寝たい。
これがホンネなんだと思います。
若い人がはじめて途上国で見る世界の貧困の様子や格差。それは日本にはない姿で、私達のフィルターでは「不幸」のように写り「何かしてあげたい」と思い帰国。
でも現実は、明日の飲み会で何食べようかなとか、週末の遊ぶ約束どこいこうかなっていう話のほうが大切で
そんな日常に慣れていってしまうんですね。遠く離れた国の人のことは、そして少しずつ非現実に。
私はわざわざ足を運んで来たものの、私はインドの物乞いの人に、何もしてあげたことがないんです。
私にとって、今これが「日常」になってしまったからです。
それでも、
なんか変えられることはあるんじゃないかなと思うんです。
私ができなくても、おかりなちゃんのような子が現れたら、それを応援してあげることはできるんじゃないかなとか。
遠く離れた日本で考えるより、実際に彼らが過ごしている現場を見ることで、思いつくこともあるんじゃないかとか。
だから、たまにでいいので、思い出してみてほしいんです。
「なんで、ここに来たんだっけ」
「なんで、これやってるんだっけ」
「そうだ、私は…」
いろんなことが日常に流されてしまっても、あなたが変えたいと思っていた、情熱を注いでなんとかしたいと思ってた世界も、同時にいま存在して、
何か踏み出す一歩が、次の展開を変えるはずだから。
KAYO OSUMI
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