みなさんこんにちは!インドブロガーのKayoreenaです。
今回の記事のテーマはタイトル通り、インド開発拠点の1年目の振り返りをお届けしたいと思います。
2022年メルカリインド1年の振り返りの記事が完成しました🎉
設立手順からメンバーの配置、採用戦略等、全てまとまってるので、グローバル拠点検討してる全ての方、是非読んでみてください🚀
メンバー全員の協力に本当に感謝です🤝https://t.co/pl5Ep30TgH
#MercariIndia pic.twitter.com/j09qw3Jbn6— Kayo Osumi🇮🇳India Blogger (@kayoreena1021) December 17, 2022
実は今回の記事は既に2022年のメルカリエンジニアアドベントカレンダーで投稿されたものですが、全編英語となっていたため、今回は日本語に要約したものをお届けします(そのため内容は原記事を読んでもらえれば同じものを把握できます)
ですが、完全コピーだと面白くないので一部私のコメントも追記しておきます笑
Contents
背景:どうして海外に開発拠点が必要だったのか
まずはメルカリがインドの開発拠点の設立に至った背景からです。それはみなさんがご存知の通り、日本のエンジニアの慢性的な人手不足が挙げられます。
2030年までに、日本では約79 万人の人材が不足すると推定されています。新型コロナウイルス感染症の影響により技術需要が急増する中、今後は海外人材を含めた多様な技術スペシャリストの活躍がますます重要になってきます。
私が所属するメルカリは 2013 年の設立以来「誰もが売買できるグローバル市場で価値を創造する」という使命の下、個々の多様な経験と視点を尊重し、グローバルに競争力のあるチームの構築に努めてきました。
メルカリは2017年から日本本社の海外採用を本格化。私たちは、世界中からグローバルな人材を採用し、競争力のある組織づくりを目指してきました。こうした海外採用の取り組みの結果、現在、メルカリの東京オフィスを拠点とするエンジニア組織の約50%が外国人エンジニアで構成されており、メルカリのダイバーシティが急速に進んでいる指標でもあります。
一方、メルカリは米国版「メルカリUS」、モバイル決済サービス「メルペイ」といったコア事業に加え、2021年にECプラットフォーム「メルカリショップス」を設立するなど、新たな事業展開を加速させています。暗号資産およびブロックチェーン事業のMercoinなど、企業の使命を追求するために、一流の技術人材にさらに投資しています。
メルカリが今後さらなるグローバル展開を見据え、グローバルテックカンパニーに成長していくためには、多様な視点を取り入れた組織づくりが不可欠です。
これらすべての視点を念頭に置いて、CTO の若狭さん率いるエンジニアリングオフィスチームは、2021年に製品開発能力を拡大するための戦略を調査しました。2021年12月までに、インドにエンジニアに特化した海外拠点を設立することを決定しました。
多くの候補地の中からインドを選んだ理由
それはインドのタレントの多様性と人口の多さというのが挙げられるかと思います。
インドには高度に熟練した技術者が多数おり、毎年約150万人の工学系学生が卒業しています。特にインドの技術人材に関しては、第14回日印年次サミットで発表された日印首脳共同声明でも、日本企業がインドの高度な技術人材を雇用し、協力することでデジタル経済を強化することへの期待が表明されています。そのため、メルカリはインドから積極的に採用を行っており、2018年だけでインド工科大学から29名の卒業生を採用しています。
日本でこんな光景が見れるなんて。。!🇮🇳#インドメモ pic.twitter.com/Su2Bcf6W1Y
— Kayo Osumi🇮🇳India Blogger (@kayoreena1021) October 1, 2018
インドのシリコンバレーとして知られるベンガルールには、マイクロソフト、グーグル、アマゾンなど多くのグローバルテック企業が開発センターを設立しています。Flipcart、Razorpay、Oyoなど多くのインド発ユニコーンが誕生し、こちらもベンガルールに本社を置いています。NASSCOMのレポートによると、2021年までに42の新しいインド企業がユニコーンになり、わずか1年で3.5倍の急成長を遂げています。
先日インドで100番目のユニコーン企業登場。
▶️はじめてインドでユニコーンが誕生日したのが2011年
▶️2021年だけで42個のユニコーン企業誕生
▶️全体の中でEコマースが23、Fintechが20
▶️FlipkartとBYJU’S最も高く37.6億ドルと21 億ドル
▶️バンガロール拠点が最も多い#インドメモ pic.twitter.com/YOCHmuh7lh— Kayo Osumi🇮🇳India Blogger (@kayoreena1021) May 4, 2022
東京オフィスにも既にたくさんのインド出身のメンバーがおり、組織としてのメルカリも過去4年間でインドの文化的側面について多くのことを学びました。インドは過去10年間で技術人材の面で非常に進化しており、メルカリはそのような技術人材に対する文化的および組織的な理解を持っているため、インドのバンガロールに初の開発拠点を設立することにしました。
プロジェクト・ビリヤニの誕生
原文ではこのパートに関して、Mohanが初めてプロジェクトの命名を受けた時のエピソードをシェアしていました。
メルカリインドの設立について、昨年12月にCTOの若狭さんと最初に打ち合わせをしたことを今でも鮮明に覚えています。詳細なプロジェクト プランはなく、その時点でプロジェクト メンバーが決定され、彼は私に、この非常に挑戦的なプロジェクトでエンジニアリングの取り組みをリードしたいかどうか尋ねました。私はこれについて聞いて非常に興奮し、このプロジェクトに対してLOUD INNER YESと言わずにはいられませんでした。年末年始はゆったりと過ごす予定だったのですが、このニュースがあまりにも刺激的で、来年のプロジェクトの計画と実行の詳細について考えさせられました。 by Mohan
ちなみに私はというと、今だから言える話でもありますが、当時は別のプロジェクト(こちらもグローバルな案件だった)がかなり楽しかったので、正直インドの開発拠点のプロジェクトにはあまり興味がありませんでした(笑)
散々社内でバンガロールを提案しておいたものの、その時は違うプロジェクトで精一杯だったので、2022年もそちらをやるつもりでいました(インド案件が出てきたからインドやる!っていうのも自己中ですから、覚悟を持って別件に取り組んでました笑)
しかし、年末くらいから社内のコミュニケーションで「来年、インドが立ち上がるらしいけど、もちろんKayoreenaやるんだよね?」と声がかかるようになり(ありがたいことに)2022年を迎える頃にチームが変更となり、このプロジェクトにアサインされていました。
(当時年末のMohanとの会話。どうやら私がアサインされてるらしいことを外から知る笑 こういったお祭り感?もメルカリらしい)
最初に集められたメンバーは6名。エンジニアリング、人事、コーポレート、採用、ブランディング、そして全体のプロジェクト管理担当の6名でした。そしてリーダーにCTOの若狭さん。私はどれを担当だったかというと、ブランディングです。
もちろん6名しかいないわけですから、自分の担当以外の細かい業務などもそれぞれが協力して行いました。
2022年の初め、インドでさまざまな調査を行い、いくつかのコンサルタント会社に連絡することで、グローバルな開発拠点を確立するという計画案を作成しました。すべてのメンバーで2022年のハイレベルロードマップを上記のように改良し、このプロジェクトの名前を”Project Biryani”と命名しました。
例:これからビリヤニのミーティングはじめます
重要:メルカリインド(インド開発拠点)の目的
この規模のプロジェクトは、さまざまな方向に解釈が飛ばないように、中心的な目的を定義することが最も重要です。明確な目的があれば、メルカリ規模の組織全体で共有しやすく、非常に多様なメンバー間で同じ理解を得ることができます。私たちはメルカリインディアの核となる目標を以下のように設定しました。
メルカリインドの戦略
メルカリインドの核となる目的を達成するために、私たちの戦略全体はTeam First Thinkingに焦点を当てていました。人をリソースとして扱うという考えは、今では古い概念です。メルカリインドでは、商品開発力を強化するためにできるだけ多くのリソースを獲得することが目的ではありませんでした。
私たちの最終目標は、お客さま/ビジネス価値を提供するために自給自足のチームを構築することであり、チームが自給自足であるためには、ソフトウェアエンジニア、プロダクトマネージャー、エンジニアリング マネージャー、QA などの必要な専門知識を持つすべてのメンバーが必要です。
チーム ファースト シンキング戦略では、2023年度 (2022年7月~2023年6月) の最初のチームをメルカリグループ全体のさまざまなエンジニアリングおよびプロダクトリーダーと共に計画し始めました。最初のチーム計画の作成に関しては、採用とオンボーディング、時差の障壁の解決、日本地域と同じコンプライアンスと規制の確保などについて多くの未解決の質問がありました。 私達はこれらの未解決の問題を一つ一つ明らかにし、最終的に以下のようなメルカリインドでの1年間の計画を立てました。
プレスリリースから1人目の採用まで
海外開発拠点の確立には思った以上に大変なことが多くありました。非常に急速な環境の中で大小の決定を下す必要があり、そのほとんどが初めてのことだからです。
このプロジェクトには、メルカリジャパンのさまざまなチームから多くのメンバーが参加し、関連するSlackチャンネルには、350人を超えるメンバーがいました。ここでは私たちが直面した課題とそれらをどのように克服したかを一部共有します。
インドのコンサルティングパートナーとの初期セットアップ
私たちのプロジェクトを短期間で立ち上げるため、現地の強力なローカルパートナーが必要でした。グローバルセンターオブエクセレンス(海外開発拠点)はインドでは非常によく知られている用語であり、外資系企業がインドに製品開発拠点を設立するのを支援するコンサルティング会社が多数あります。 すべてのオプションの中から選定し、パートナーを選びました。2022年1月末までに、契約条件とともに詳細な実行計画について話し合いを開始しました。
6名のメンバの一部(私も含まれました)は、2022年3月ごろから交代で、バンガロールにあるインドのコンサルティングパートナーの部屋を借り、プロジェクト立ち上げの準備に取り掛かりました。法人設立、財務、オフィスのセットアップ、採用管理、ブランディング、人事など、全分野で詳細なキックオフ セッションを実施しました。
本日はバンガロール出張1週目の所感をまとめました。
バンガロールがどんな街なのか簡単にまとめ、後半ではインドに来た感想を話しました。
ぜひ皆さんにも来ていただいて体感してほしいです!
まあまあ体力取られました!笑 pic.twitter.com/aBOZv71wmN— Kayo Osumi🇮🇳India Blogger (@kayoreena1021) March 13, 2022
米国Tech企業などがオフィスを構えるWorld Trade Center in Bangalore に来てみた✨
高層オフィスの近くにホテル、レジデンス、ショッピングモールも隣接されており、軽く小さな街のようなコミュニティが形成されてる。若い人多め🇮🇳🙌🏻
働く環境としてめちゃくちゃ快適そ!#インドメモ pic.twitter.com/yN6RkVI4Hc— Kayo Osumi🇮🇳India Blogger (@kayoreena1021) March 19, 2022
私にとってもコロナ明け久しぶりのインド出張でした!
最初のメンバーのオンボーディング
2022年3月に最初のセットアップを行った直後に、2022年6月までに最初のメンバーをオンボードするという大きな目標を設定しました。これを行うには、すべての機能を準備するために残り 2.5か月しかありませんでした。エンジニアリング、採用、人事、コーポレート、オフィスのセットアップ、ブランディング、すべての機能のリーダーが、メルカリの多くのメンバーと並行して作業を開始しました。
Today one more Mercari internship member came to Bangalore to set up our new Center of Excellence🇮🇳✨🎉
I’m very happy that many young Indian members support our project.本日も新たなメンバーがハイデラバードから来てくれました✨若さ溢れる #Mercariindia 🎉
皆が優秀で泣けます泣 pic.twitter.com/9iermAhr4K
— Kayo Osumi🇮🇳India Blogger (@kayoreena1021) May 23, 2022
さらにゴールデンウィーク明け5月には、インドに開発拠点を設立することについてプレスリリースを行うことを決定し、インドのキャリアページを開いてポジションの採用を開始することになりました。
5月11日のインド開発拠点設立が発表された日に公開された動画
2022年5月11日はプレスリリースの日であり、チームはこのニュースが公開され、インドでの採用の第一歩を開始することに非常に興奮していました。Mohanはヘッドオブエンジニアリングとしてメディアブリーフィングを行う機会を与えられ、外国人として日本語でメディアブリーフィングを行いました(とても素晴らしかった!)
メルカリ、インド開発拠点設立のお知らせ https://t.co/ZLglYCXR5d
本文より▷
インド開発拠点を設立し、日本とインドを横断した国際的な躍進を支える組織づくりを行うことで「グローバルテックカンパニー」の実現に向けたメルカリの成長を加速してまいります。— Kayo Osumi🇮🇳India Blogger (@kayoreena1021) May 11, 2022
昨日発表あった通りベンガルールの開発拠点設立のため、本日よりインド🇮🇳入りします。空港はやはり人いませんね、、
最後にセブンイレブンのカフェオレを飲み納めて日本を去ろうと思います🇯🇵
Will come back to Bangalore🇮🇳🔜
Happy to see you again 🦖#インドメモ pic.twitter.com/jbU0pS6Ied— Kayo Osumi🇮🇳India Blogger (@kayoreena1021) May 12, 2022
次の日にはすぐインド出張へ笑
人材基盤の構築
プレスリリースが発表され、法人と企業機能の確立に取り組んでいる間、人事はすべての人事基盤を並行して立ち上げていました。2022年6月までに、人事ポリシー、報酬と福利厚生のベンチマーク、オファーの承認プロセス、新メンバーのオンボーディング、従業員の個人データ管理システム、組織管理システムなど、すべての人事基盤を準備する必要がありました。
まったく新しい国であるインドで人事基盤を構築することには、独特の課題がありました。まず第一に、私たちは多くの国の法律や規制を知りませんでした。人事政策の策定では、インド市場で戦略的かつ競争力のある現地の市場条件を考慮する必要がありました。同時に、インドの組織でもメルカリグループの同じ価値観と文化を確保したいと考えていました。
人事リーダーと現地パートナーの専門家が、メルカリグループのカルチャードキュメントに基づいて人事基盤を構築しました。2 か月という短い期間で、Mercari Indiaが競争力のある最高のベネフィットと特典、柔軟なワークスタイル、転居支援、在宅勤務サポートなどを確実に利用できるようになりました。
6月末までに企業基盤と人事基盤の準備が整うと、ラッキーが重なり最初のメンバーがオファーを受け入れ、6月30日に入社するという朗報を受け取りました。その1人目のメンバーがAnandhです。
本日 #MercariIndia に記念すべき第1号社員!となるAnandhaが入ってきてくれました✨
この段階で入ってくれる勇気🔥に拍手👏これから共に歴史を作っていきましょう‼️
是非よろしければLinkedInの方もフォローお願いします🎉#インドメモhttps://t.co/RcfhOv4VGB
— Kayo Osumi🇮🇳India Blogger (@kayoreena1021) June 30, 2022
バンガロールの採用事情と工夫
最初のメンバーをオンボーディングした後、全てが終わりというわけではありません。むしろここからがスタートでした。さっそく私たちは、ベンガルールの採用市場の厳しい現実に直面していました。技術人材プールは十分にありますが、同時にすべての組織が人材競争に必死です。空港から街に向かう道でも、たくさんの企業がベンガルールで雇用促進用の広告を掲げているのを見ることができます。
まず問題となったのは、採用のスピードです。インド市場は非常にダイナミックで競争が激しいため、優れた候補者は複数のオファーを手にしており、さまざまな選択肢があるからです。潜在的な候補者にとって、メルカリはただの会社でしかありませんでした。私たちは日本では最初のユニコーンではありましたが、ここは100社のユニコーンがある市場です。インドの候補者にとって、メルカリの知名度はありませんでした。
インドと日本の採用メッセージの大きな違い
日本▶️自分達はどんなことをしてる会社か?
インド▶️会社に入ったらどんなメリットを享受できるか?インドではメリットありそうと感じてもらえないとそれ以降の話聞いてもらえない。人事的にはEVP=従業員への価値提案が最も重要となる。#インドメモ pic.twitter.com/OB3IJKNDFN
— Kayo Osumi🇮🇳India Blogger (@kayoreena1021) May 27, 2022
最初の3か月間、採用があまりうまくいかなかった理由を下記のように結論づけました。
- 採用までの期間が長い
- ブランド認知度が低い
- 候補者エンゲージメントプログラム
- そして一番正直なところ、報酬と福利厚生が非常に激戦である点
特に私にのしかかった問題は、メルカリが知られていないという点でした。これだけのメルカリのスピードから比較し、ブランディングが最も効果が出るのに遅いものでした。そこで私はどんな活動を行ったかというと、まずは社内のインドメンバーに調査を行い、そこから得られたデータをもとに、優先度の高い施策に注力して毎日実行することでした(言語化すると普通笑)
ここで重要なのは、日本とインドでは大きく市場の状況が違うということを正しく理解することです。そのためにはできる限り現地に近いメンバーの声を定性、定量で集める必要がありました。地道ではありましたがメンバーの助言をもとに、下記のようなイニシアティブを実行しました。
- オンラインおよびオフラインの技術イベントを使用したブランド認知度
- Linkedinを使用したインドの技術コミュニティに対する定期発信
- Mercari Indiaには、わずか6か月で2000人以上のフォロワーが集まりました。この効果は非常に高いものだったと思います。
IITハイデラバードの #JAPANDay 始まります!😎メルカリは1番目に発表するので皆さんお楽しみに✨#JAPANDay has started in IIT Hyderabad @IITHyderabad 🌟
Let’s join #Mercari group and make an innovation from Japan🇯🇵🌏 pic.twitter.com/uHDexU8dUF— Kayo Osumi🇮🇳India Blogger (@kayoreena1021) September 24, 2022
JETROが開催したIITハイデラバード校で開催されたインド人学生対象の日系企業のジョブフェス。こういったネットワーキング活動が中長期的な認知度向上に役立ちます。
本日も元気にバンガロールで採用イベント😎
参加したメンバーにどうやって知ったの?と聞くと、友達から聞いたとか、Linkedin見たからとか、イベントでTシャツにロゴ載ってたからとか、日々の活動が繋がってることがわかる。
だから皆小さいアクションに反応なくても積み重ねていこうね!!😆👍✨ pic.twitter.com/kQbqdCOxKm
— Kayo Osumi🇮🇳India Blogger (@kayoreena1021) September 26, 2022
さらに採用を加速するために取られた大きな施策に、Hiring Driveというものがありました。これは1日でエンジニア採用の全ての工数を実施するという、インドで採られている一般的な手法です。3週間でドライブの日に面接を行う30人以上の候補者を絞り込み、約20人の面接官がオンラインおよびオフラインモードで8時間以内にすべての面接を実施できるように準備しました。
こちらの様子は後日、YouTubeでも公開されたのでぜひこちらもご覧ください。
メルカリインド🇮🇳取材にて、全ての採用工程を1日で行うHiring Driveについても詳細紹介されてます。
インドでは割と一般的なこの手法。既にこの時に採用したメンバーも入社して活躍してくれてます。
冒頭Mohanの流暢な日本語も是非ご覧ください笑
本編スレッドに掲載。#インドメモ#MercariIndia pic.twitter.com/nujtHes4EI
— Kayo Osumi🇮🇳India Blogger (@kayoreena1021) January 31, 2023
オフィスのセットアップも文化づくりに重要
私たちのプロジェクトの中で苦戦したものの一つに、オフィスのセットアップというのがありました。当初は現地ベンダーと連携してオフィスのデザインを検討していましたが、ベンダー決定に時間がかかった上、ベンダーからの見積もりにも時間がかかりました。結局、任せたままだとプロジェクトが進行しないことに気づき、途中で自分達で主導することに。
私が2022年10月に訪問した際は、必要な家具や装飾品を店舗から購入することがタスクに加えられ笑、自分たちでセットアップすることになりました。
今日はオフィスに足りない家具を買う為にバンガロールにオープンしたIKEAに来ました。
祭り前ということもあり、セールがされててかなり人で賑わってます。オフィスのデザインまで自分達でやる感じが立ち上げっぽい笑#インドメモ pic.twitter.com/dXRty9xs5B
— Kayo Osumi🇮🇳India Blogger (@kayoreena1021) October 2, 2022
新入社員もオフィススペースのセッティングを手伝ってくれて、まさにメルカリのAll for oneの精神を表しています(という感じで原文のまま美談で締めます笑)
インドオフィスのデザインが更新されました!
「老若男女、幅広いお客さまに使ってもらえるサービスになりますように」という思いがこもったデザインです。よく見るとオレンジと緑の配色が多めなのは、何故かわかりますか?😉
デザインにもバリューやミッションを反映させてます。#インドメモ pic.twitter.com/jx1AI3mgD3
— Kayo Osumi🇮🇳India Blogger (@kayoreena1021) November 15, 2022
メルカリインド文化醸成のための活動
オフィスのセットアップが完了した後、10月に初めてオフィスでイベントが開催できました。インドの正月であるDiwaliをお祝いしました。その時の様子はもちろん、記事で残っています。イベント詳細記事
文化形成のために、Weekly Chai Party Club(メンバーの雑談会) や月間TGIF(全社員が集まる集会)などのイベントを定期的に開催しています。このようなイベントを通じて、インドのメンバー全員と交流し、全員でメルカリインドの組織を作っていく意識を高めていきます。
今週もたくさんいろいろあった #MercariIndia オフィスでしたが、初めてオフィスでTGIFを開催できました👏😎
今日は新メンバーの歓迎会ですが、既に卒業したメンバーも参加してくれて笑、いろんなゲストが参加してくれて盛況です。
10月も頑張りましょう🎉😎#インドメモ pic.twitter.com/1UzenXHZ2E
— Kayo Osumi🇮🇳India Blogger (@kayoreena1021) September 30, 2022
過去12か月間の多くのメルカリメンバーによるこれらすべての努力により、Mercari Indiaを設立することができましたが、これはほんの始まりにすぎず、この道のりはこれからも長い道のりです。これは今日の時点での1年間の短い旅の概要であり、2023年になったら残りのチームメンバーをオンボードしたいと考えています。
アドベントカレンダーの原文(一部編集)はここまでで、もうすでに2023年になったので最近の近況も少し加えると、12月から1月にかけても新しいメンバーがたくさん入社してくれたため、私は年明けすぐ、バンガロールの方に向かいました。個人的なブランディングのタスクもありながら、メンバーと顔を合わせて挨拶することが最も重要でした。
今日は午前中にミートアップを開催し、午後はメンバーRakeshの娘さん(Saraちゃん)の1歳誕生日会に参加しました🎉✨
結婚式は結構参加したことあるけど誕生日会は地味に初めて🙌メンバーの家族にも会えて良かった😆#インドメモ#MercariIndia pic.twitter.com/cEqF6fdfod
— Kayo Osumi🇮🇳India Blogger (@kayoreena1021) January 21, 2023
メンバーの娘さんの誕生日会に会社のメンバーで参加しました(インドではこういった誕生日会を盛大に実施する文化があります!)
今日もオフィスでメンバーの写真撮らせてもらいました📷
夜は同じTokyoから来たJatinのWelcomeディナー🍽
明日はいよいよモバイルエンジニア採用イベントです!#インドメモ pic.twitter.com/DkCdSwG1ce
— Kayo Osumi🇮🇳India Blogger (@kayoreena1021) January 20, 2023
人がいなくて広かったはずのオフィスも、人数が増えてきたので狭くなってきました。こういった状況も、実際に足を運んでみないと気づけないことであります。
今日はインドオフィスで新年会🎉
レーザー銃サバゲー、ゴーカート対決、そしてガチサバゲーの3本セットで若さ溢れまくってました😆笑特に3本目のサバゲーは普通に怖かった笑
明日はRepublic Dayということで休みです🇮🇳#インドメモ#MercariIndia pic.twitter.com/Xm08TvN6ml
— Kayo Osumi🇮🇳India Blogger (@kayoreena1021) January 25, 2023
2023年2月はメルカリが10周年だったということもあり、その日は特別な1日でしたが、この日はメルカリインドの新しいコーポレートサイトが公開された日でもありました。
10周年にメルカリインドのサイトがリニューアルされました💡https://t.co/86NY0aiuSz
→初めて見る人にわかりやすい表現
→全ページアニメーション仕様
→文字ではなくデザインで
→メンバー写真も掲載📷他にもインド向けの工夫があるので発見してみてほしいです!#インドメモ#MercariIndia pic.twitter.com/PBZgh8SOPB
— Kayo Osumi🇮🇳India Blogger (@kayoreena1021) February 2, 2023
特にこのプロジェクトは私が担当していたものであり、現地のブランディングを確立するために非常に重要なものでした(この作成工程についてはまた後日記事でまとめたい)こういったプロジェクトは遅延しがちですが、2月1日の公開日は死守したく、社内で色々な方に調整いただきました。本当にありがとうございました!
今年からはメルカリインド専属の人事やコーポレートのメンバーが採用され、メルカリインドの組織自身で運営をできる体制にシフトしていく予定です。私ももうしばらく関わることとなりそうですが、いつか私以上のネット廃人があわられたら、そのメンバーに私の役割をバトンタッチしたいと思っています。
以上がざっくりとした2022年、メルカリインドの立ち上げの振り返りでした。今後、海外拠点の設立を検討している方はご参考までに。
私は引き続きインド市場で立ち上げやマーケティングのお仕事していきますので、ぜひ協力して欲しい方はお声かけください!(インドでなくても良いですが、インドが割と得意です笑)何か質問ある方はTwitterの方からご連絡ください。メルカリインドの応援、これからもよろしくお願いいたします!
KAYO OSUMI
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